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現実世界と仮想世界

 時代の変化とともに、AIが進化を遂げた。
 人々は、会社に出勤をするのではなく、仮想空間にダイブして業務をする。建築や運送業などの運輸や肉体労働では、全てAIロボットや自動運転のトラック等が代わり行う。業務に携わる人間は、ただAIの遠隔操作と管理、メンテナンスをすることだけとなる。人々は、AIを管理するだけで収入を得る。故に、それさえ終われば時間を持て余す。その時間の大半は仮想空間で過ごし、体験する。
 仮想空間で、現実世界を体験できるようになった。
 通称「現実融合型、フルダイブ拡張デバイス」が一般流通している時代。
 この空間に一度ダイブすると、あたかも現実であるかのように感じ取り、自分の趣味等を体験することが出来る。
 ゲームもまた同じで、人々はゲームの世界を現実のように体験する。
 そこに、とある企業が新しく現実融合型のゲームを開発し発売した。
 ゲーム名「永遠の道標~幻想の架け橋~」
 コンセプトは、現実世界と仮想世界の融合。現実であって、仮想ではない。
 新しく発売されたとして、人々はこのゲームにダイブする。
 実際にダイブしてみると、プレイヤーが見たNPCは現実世界の人間と比べても区別がつかない。しかも、プレイヤーと会話をしているのか、NPCと会話をしているのかの区別もつかない。長時間いると、ゲームの世界だと忘れてしまい、現実世界だと思い込む。
 発売されてから半月。この情報が人々の間で一気に話題を集めて注目を浴びた。
 その噂を聞いた、ゲームをこよなく愛する青年がいる。
 彼の名は、一ノ瀬大樹。
 一ノ瀬もAIを管理するだけで収入を得ている一人。時間はたっぷりある。
 彼もまた、新しい世界へとダイブする。
 しかしある時、人々はふと思う。
 現実世界で仮想空間の行動をし、仮想空間で現実世界の行動をする。
 そこで、人々は錯覚する。どちらが現実で、どちらが仮想なのか。その境目はどこなのか。今、自分が見ている世界はどちらなのかを。

 カクヨム様にも掲載しております。
現実と仮想の狭間
2024/05/07 18:51
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