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調査の依頼

ヘーゼルの花言葉は、真実、和解、正義、などなど。

それゆえ、初代所長さんはここを『ヘーゼル法律事務所』と名付けたのだそうだ。 


アルバイトに応募して採用されたのでロザリンド・タープははりきっていた。

ここで仕事ぶりを認めてもらって、あわよくば本採用を狙いたい!!


そんなあるひ、上司のオルランド・ヴァレフォール弁護士から呼び出された。


「君に、調査を頼みたい」


「はい」


「どうも変な話でね。他言はしないで欲しい」


「もちろんです」


ヴァレフォールさんは新聞の切り抜きを見せてくれた。

今週の婚約者の欄に、ミダス・ベリアル&パンドーラ・カシモラルの写真が載っていた。


「実は、長年の顧客であるアリアテス・レウケー氏が、このミダス・ベリアル君を婚約不履行で訴えようとしている」


「レウケー氏?上院議員をしている方ですか」


「そうだ。レウケー氏の主張によれば、ミダス・ベリアルはオクタヴィア・レウケーと婚約が調っていた。証拠の書類もあるというんだ。見せてもらってはいないのだが」


「訴えようとしているのはオクタヴィアさん本人ではないんですね?」


「今のところ騒いでいるのは父親だけ。ベリアル家の顧問弁護士にそれとなく訪ねてみた。父上はすでに亡くなっているし、ミダス・べリアル君本人は、自分が婚約中なんて知らなかった。突然訴えられるかもしれないということで大慌てだそうだ」


「お気の毒に」


「書類はすべて整っているそうだから、訴えればレウケー氏の主張が通る可能性もある。

しかし、それはミダス君を婚約破棄させて、オクタヴィア嬢と結婚させることを意味する。というわけで調査を頼みたい」


「はい」


「オクタヴィア嬢と接触して、本人の意向を探ってくれ。もしかしたら丸く収まるかもしれない。自分の娘に結婚を前提とした彼氏がいれば、レウケー氏も矛を収めるかもしれない」


「なるほど」


このミッションを成功させ、このままヴァレフォール事務所に就職するぞっ。

おー

ロザリンドは意気揚々とオクタヴィアさんにアポイントメントをとった。



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