ホテルの朝食
ホテルの朝食が好きだ。
焼きたてのパンにふっくらした白米。
眠い目を擦りながらテーブルにつくと漂ってくるコーヒーの香り。従業員がさっき焼けたばかりのパンを補充している。
主食はご飯にするか、パンにするか、誰もがここで悩むことであろう。私の答えは「主食は卵と肉」である。
まず、大皿にスクランブルエッグ、目玉焼き、ソーセージ、ベーコンを食べられるだけよそる。横に彩りでサラダを添える。これで主食の準備は完了だ。
そしておかずのご飯とパンである。私の場合は少しご飯は多めにしてパンは少なめにする。なぜならご飯は目玉焼きとソーセージとケチャップがあれば無限に食べられるからだ。それと欲をいえば焼き鮭と味付け海苔があるとなおいい。パンはバターとジャムを塗りたくってコーヒーといただこう。
ソーセージにありったけのケチャップを擦り付け、ほかほかのご飯にバウンドさせる。口内にソーセージの肉汁がほとばしる中、右手の箸は次の獲物の目玉焼きへ。これをご飯の上に乗せ、ご飯ごといただく。至福の時間。もはやご飯に乗せられるならなんでもいい。この前のホテルではラザニアがあったがあれは極上だった。
ドリンクを何にするかも悩み所だ。コーヒー、ミルク、オレンジジュース。どうする?えーい、全部飲んでしまえ!ご飯と食い合わせが悪いのがネックだがそこはパンなどをワンクッションにすれば問題あるまい。そして、食後はデーザートと共にコーヒーでブレイクタイム。完璧だ。寸分の狂いもない至福の時。
ホテルの朝食が好きだ。