表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
185/243

軍勢

出陣と打撃を食らってから十日が経った。


皇帝陛下がそろそろ帝都に戻らないといけないな、となってきた頃、私も陛下の手前戻ることも出来ずずっとテルルでゴーレムの解析などをやっていた。


しかし、やっと? とうとう攻めてきた。件の前線の砦に攻め入ってきた。大群だったのでその砦の防衛隊は一切戦わずに戻ってきたぐらいだ。


ゴウエイさんとかは一瞬怒ったようだけど、すぐに冷静になったようだ。あの程度の砦では到底防ぎきれないほどの軍勢だったのだ、と。


実際に現れたのがイエロードラゴン一体、ブラックドラゴン二体、しかもおそらく雷竜(サンダードラゴン)までいる。それに人間の軍隊も、騎兵二十騎以上、ゴーレム八機、兵士二百名以上の軍団だった。


こちらはグゲと、一度帰還したけど召喚したベフォセット、そのベフォセットに便乗してゲゴも来てくれている。ベフォセットはゲゴを連れてくるためだけに瞬間移動をテルルにセットしてくれたみたいだし。レニウムへ急遽戻るのはできなくなったけど、ライクーン経由でアリの巣(アントホール)を使えばなんとかなるから、らしい。

レオは召喚できない。枠をべフォセットに使っているし、魔族丸見えのレオが最前線で活躍するにはまずそうだったから。防衛とか護衛ならまだなんとか、なんだけどね。


あと大きな戦力としては守護ゴーレム、いわゆる真のゴーレムがテルルにはある。カマエルだったっけ? ただ起動するには相当な魔力の負担がかかるため、今まで起動していなかったけど、さすがに今回は必要かもしれない。ただ術者が相当なおじいちゃんらしいし、後継者育成はあまりうまくいっていないらしく、不安である。


こちらもすぐにうって出る。敵が来る北側に運河が流れているため、待ち構えたほうがいいんだけど、そうなると街への被害は必ず出てしまうのでうって出るしかない。街の中でドラゴンに暴れられたら最悪だ。


こちらは増強したガーディアン五機を前衛に十五号近接型を八機、十五号支援型を十二機、十二号も八機後衛として配置。また新たに呼び寄せていたさそり型も三機投入し、ガーディアンで埋めきれない隙間を埋める。ガーディアン及び十五号の術者は後方にて九号重装型四機護衛多数で守り切る。

こちらは騎兵はあとから使う予定ですぐには出さず、長槍兵を多めに投入。長槍兵二人につき一人、設置式大盾を持ち運ぶ護衛兵をつけて、三人一組でまばらに配置する。ドラゴンブレス対策でもある。彼らの後方では魔法兵が同じ護衛兵つきで長槍兵を守りつつ、攻撃できそうなときには攻撃する感じらしい。


私は飛行実験機にゴーレムバリスタを装備し、ゲゴが持ってきたとっておきの兵器も持って行く。あとは飛ぶのに邪魔になりそうだけど、十五号近接型用のゴーレムランスにゴーレムアックスも持って行く。盾も持っていきたかったけど腕の数が足りない。相手にドラゴンがいる以上、攻撃や防御魔法を使わないということもないだろうし。武器だけで対処できそうなら副腕にもなにか持たせるんだけどね。


こちらは運河を背にして防衛線を引かざるをえない。背水の陣になる。

もちろん運河を渡る橋はあるにはあるが大掛かりな開閉式なので危なくなったから橋を渡って逃げます、はできない。以前はこちら側にも街の一部があったらしいけど、戦争になってからその部分は放棄され、兵士たちの駐屯地として再利用されているだけである。今はそこに陛下や術者がいる。すなわちこの部分だけは防御力が高い。この十日間で可動域の大きい大型のバリスタが設置されているので、ドラゴンもそうそうは近づけないはず。


敵はブラックドラゴン二匹を全面に出し、その上にイエロードラゴン、横にはゴーレムを出している。人間の騎兵や歩兵はその後ろにいて、完全にドラゴンとゴーレムを主体とした軍になっている。

ブラックドラゴンは普段は地上にいて、いざとなれば空も飛べる、という感じの体勢で、イエロードラゴンは常に飛んでいるという感じだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ