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会話

夕食の時間になって、食事が用意されたけどガギの分も作ってくれたようだったので、一緒に食事を摂ることになった。


私の体調を考慮して、おかゆっぽいものから、がっつりいけそうなものまで用意されていた。目覚めてからもう一日以上経ってて、体も元からなんともないので、おかゆっぽいものからいただきつつ、がっつり系もいただく。ガギにはあまりそうなガッツリ系を主に食べてもらった。


元からジュシュリには食べながら報告会をする習慣があったので、食事を美味しくいただきながら様々な情報交換を行った。ガギには特にゴーレムのホバー移動に関することを説明しておいた。腰や足のスカートの意味、安定翼のこと、急に止まりたいときの対処などを説明しておいた。


あと空気抵抗の説明とともに揚力の説明も念のためしておく。聡明なガギなら私のつたない説明でも理解できるだろう。揚力に関してはモックアップでの風洞実験などを風の属性石を使えば出来るはずみたいなことも言っておく。



ガギからは正統ジュシュリのことや、この街について、いろいろと聞いた。正統ジュシュリとは伝令で常にやり取りを行っているらしく、今のところ大きな問題もなく、私たちが里帰りとして一時的に戻ることができるようにもしていくらしい。


ライクーンは急成長しており、街の拡張がさらに検討されているとか、ライクーンを開放する前に作った補給基地が現在、ライクーンのための巨大倉庫&属性石生産拠点となっていることとか。


それと安定していて自主的に動けるこの街でリン・ジュシュリのゴブリンたちはかなりの勢いで増えつつあるらしい。

ゴブリンの成長は早い。

レニウムのクレイシュにいたゴブリンの子どもたちはすでに多くが職人として頑張ってくれているらしい。そしてこのライクーンにもクレイシュが大規模なものが複数あるらしい。

もともとゴブリンは増えやすかったけど、食料や天敵などの問題で減りやすかったのが私が治めだしてからの転換で解決に向かっていった結果だということだ。


今はまだ拡大路線でいいと思うけど、いつまでも無限大に拡大は出来ないから、早めに増えすぎないための対策と減り始めた時の対策の二つを考えておくべきということも言っておいた。ガギなら言わなくても気づいていると思うけど。正統ジュシュリと分割したのもそれもあると思うし。


あとゼルンは私のために正統ジュシュリのギグとならずにいてくれたらしい。リン・ジュシュリのギグなら受けるけど、正統ジュシュリや他のジュシュリを分けた際にそっちに行くのも嫌だと。

私とともに義手義足の道を極めたい、らしい。ちょっと泣いた。


ゼルンは自分の思惑もあるだろうけど、そこまで私のために技術を磨いてくれているのだ。実際、ゼルンにはずっと義足を作って、メンテナンスしてもらっているし、それがなければ私は自由に歩き回ることすら出来なかっただろうから。


食事の後も重要なこともそうでない他愛のないことも話をした。忙しいはずのガギは私にずっと付き合ってくれた。夜も更けていった頃に残務を片付けなければと、とても残念そうに言って、ガギは帰っていった。

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