表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/243

最後の補充

進んできた本陣に戻ってきた。爆弾はストックがつきたようで、三機あった投石機は現在バラしている途中だった。かなり素早く組み立てたりバラしたり出来る仕様にしたのはさすがギグだ。


特殊爆槍も数はあまり用意できなかったみたいでかき集めて、残り十二発だった。かなり三人で悩んだ末に九発、持っていくことにした。クロスボウを置いて、その弾倉もなし、大型クロスボウの弾倉も一つ外して、元からの二発、弾倉部分に二発ずつ、大掛かりな呪文が使えなくなるけど、副腕にも一つずつ持たせて、投げる右手に一発持った形で合計九発だ。これ以上は載せられない。クロスボウがなくなるのでフローティングアイがやってきたらもったいないけど大型クロスボウで処理か、ガギかベフォセットの直接の魔法で処理することにした。


残りの三発は補充に戻った九号機の誰かに渡すことになった。


補充中なので休憩しつつ魔力の回復もしていると、ルオンが現れた。


「ヴァイガンヌからの伝達。アルゴスを二体倒したのを確認した。これよりラキーガにかける圧を高めるので、そちらで葬ってもらいたし。以上です」


それを聞いて、ゴガが用意していたグゲ、レオの支援するためのゴブリン部隊を派遣をすることにしてもらった。彼らはケロリとしてそうだけど、支援するためのものがいても不都合はないでしょう。撤退するにも支援はあったほうがいいと思うし、撤退しないでも支援はあっていいと思うので。優秀なゴブリンレンジャー複数名と、ハイゴブリンの薬師のチームだ。それらがさそり型に乗って出発した。


私達が一体倒したのは確実だけど、もう一体はまだ確認していなかった。戻ったあとにグゲとレオが倒したのだろう。それでヴァイガンヌたちはこちらの戦力が高いことを感じてこちらに追い込むことにしたんだと思う。けど今戦線に私達がいないから、急にラキーガが追い込まれてこちらに移動してきたら、グゲやレオがなんとかしてくれるとは思うけど、万一の際、九号機が攻撃されかねない。あれらは一方的に攻撃するためのもので攻撃されたらもろい。


早く前線に戻りたいものの、まだ整備は終わっていない。整備とかそうそう簡単なものじゃないしね。これでもまだ簡略化してもらってるところだし。腕の関節とかチェックしただけだからね。本来なら関節全てに手を入れるんだけど、さすがにそんな時間はない。

今は待つしかない。少しでも長時間耐えられるように義足はまだ外したままで足を冷やしている。魔力回復の薬はすでに飲んでいるのでじりじりと回復してて、まだ無理はしていないので満タンに近いから、私のコンディションはほぼ満点のはず。今出来ることは静かに待って、無駄に精神をすり減らさないこと。


「もうすぐ完了です。準備しといてください」

ギグから声がかかった。そこから義足を付ける。どんなに急いでも一分はかかるからね。戦闘用でなければここまでしっかりと固定することもないんだけど。足自体は使う予定のない戦場だけど万一には備えておくべき。


義足の装着が終わった直後に、ギグが整備完了の報告をしてくれた。タイミングバッチリ、さすがだ。


この出撃で、この戦いは終わらせたい。終わらせないといけない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ