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なんか、きれいにまとめられたけど、

説明はおしまいかな?


しかし、とんでもない物を貰ってしまったぞ

自動でつぶやきが全世界にとか、

どうするんだよ。

せめて、「送信しますか」ぐらいは欲しいぞ


試してみるか?

いや、怖い。まだ待とう。

まわりを見ても、変わったことは起きてない


よし、冷静になろう。

まずは、恒例の甘酒を飲もう。


「すいません、甘酒一杯ください」

「はい、300円です。ありがとうございましたぁ」


あち、アチ、

落ち着いて飲めるいつもの場所へ行こう。


不思議と毎年このベンチだけは

空いてるんだよな。


ふぅ、いやぁ、

ここの甘酒はいつもおいしいなぁ。


ピロリン

『ここの甘酒はいつもおいしいなぁ』


え!? あ!!


お賽銭箱の上に巨大なふきだしが!!

これが自動でつぶやいたってことなの!?


たくさんの人が見てる…

僕の心のつぶやきを見ている…

うわ、怖い、すっごく怖い、

なにこれ!? こんなに怖い物なの?


そうだ、削除! 削除すればいいんだ!

削除ってどうやるのっ!?

スマホのアプリではつぶやいたことないから

わかんないんだよぉ。


とりあえず、ここから逃げよう。

こんな、たくさんの人に見られてるなんて!


急いでウチに帰って、

スマホでつぶやきの削除の仕方を調べよう。


はぁ はぁ ふぅぅ。疲れた。

玄関のドアを開けると、母さんが気付いて

声を掛けてきた。


友至(ゆうし)、おかえり。

 どうしたの? そんなに息切らして?」


「ただいま、母さん、

 急いで調べなきゃいけないことがあってさ

 終わったら、降りてくるから」


「あ、そうなの、

 じゃあ、お雑煮はまだいいの?」


「うん、まだいいや」


2階の、自分の部屋にかけこんで、

上着からスマホを取り出し、

ツイート 削除 検索っと。


普通のツイートは

プロフィールから削除ができるのか。


でもこの神様製あぷりのプロフィールって

どこにあるんだ?

どうすればそれ見れるんだ?

きっと同じような作りのはずだと思うんだけど、

僕の頭の中にあるはずだから……

えーと、僕のアカウント名は……

百言の僕(ひゃっことのぼく)

あぁ! わかった!

アカウント名を思えばいいのか!

で、さっきのつぶやき……


『ここの甘酒はいつもおいしいなぁ』


これを削除っと。よし、消せた。ふぅ。

ん? ホントに消えたのか?

百言主神社にはまだ、浮かんでるとか…

そんなことないよな…


でも見にいくのは、ヤだな。

どうしよう… あとで行ってみる?


あっ! (つむぐ)だ! 

アイツまだ神社にいないかな

よし、電話だ。


「あれ、お兄ちゃん?

 なに? どこにいんの?」


「あぁ、(つむぐ)、俺もう家に帰って来てるんだ。

 探してると悪いと思ってさ。

 友達とは会えたのか?」


「そうなんだ、早いね。

 こっちはみんな一緒だよ。並んでるとこ」


「そうか、ところでさ、

 お賽銭箱の上に何か見えないか?」


「うん? お賽銭の箱の上には、鈴があるよ

 あと屋根。なに言ってんの?」


「いや、いいんだ、何でもない。

 じゃあ、楽しんでな」


「うん、じゃあ」


よし、あっちでも消えてる!

これで安心だ。

あんな怖いのはもうゴメンだよ。


消さなかったら、ずうっと、あそこに


『ここの甘酒はいつもおいしいなぁ』って、


浮かんでたのかと思うと、怖すぎる。


読んでくださって、どうもありがとう!

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― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど、頭の中でのイメージを起こすために、スマホで一回調べる必要があったという具合だったんですね、神様も流行ってるから大体分かるだろみたいな具合だったのかと思うと、結構罪深い感じですね。…
[良い点] なるほど、スマホからある程度制御出来るように、 なってるのは、少しユーザーフレンドリーだと、 思いました。 使い慣れた端末で操作できるのが一番ですものね。
[良い点] こんなスキルを手に入れたら~と妄想がはかどります。 [気になる点] 『ここの甘酒はいつもおいしいなぁ』のセリフがずっと浮いていたら、お店も繁盛したのに~なんてw [一言] 言之葉紡ちゃんの…
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