表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/117

第三章  第二十八話  商王国編28

とりあえずコツコツ書いていたのを更新します。

霜葉たちは商王国第三の街でしばらく雑用依頼を受けて白夜たちを休ませていた。雑用依頼をして過ごして2週間後、そろそろこの街のハズレダンジョンへ行くために冒険者ギルドでハズレダンジョン用の依頼を幾つか見ているところだ。ちなみに主な依頼は・・・・


 【クレイゴーレムの土塊の納品】

目的: クレイゴーレムのドロップ品集め

報酬: 銀貨1枚


 【アイアンゴーレムの鉄塊の納品】

目的: アイアンゴーレムのドロップ品集め

報酬: 銀貨3枚


この二つが主な依頼であり、細かい違いはドロップ品の数を指定している物くらいだ。それを見た霜葉は依頼を受けずにこのままハズレダンジョンへと向かいドロップ品を手に入れてからいくつか依頼を受けた方がいいと考え直した。


そう考えて冒険者ギルドを出ようとしたが、此処である依頼を見つけた。その依頼は先の依頼とは違う内容が書かれていた。


 【ハズレダンジョンの調査】

目的: ハズレダンジョンの6階層以上の調査

報酬: 金貨4枚(調査結果によって上乗せの可能性あり)


その依頼は報酬が高い。報酬は高いのだがなぜか依頼の紙は古ぼけていた。どうやらかなり長期間ほったらかしにされているらしい。ちょうどいいのでこの依頼を受けることにした霜葉は大きく敗れないように慎重に剥がして受付に持って行く。


「こんにちは」

「あら?ソウハさんこんにちは。今日は依頼を受けるんですか?」

「ええ」

「今日はどんな依頼を?ソウハさんのおかげで溜まっていた雑用依頼が半分以上なくなりましたからね!おかげでこちらは大助かりです」

「お役に立てたようで何よりです。今日はこれを受けようかと」


そう言って霜葉は受付嬢に古ぼけた紙を見せる。その内容を確認した受付嬢は・・・


「あ~ソウハさん?この依頼はやめておいた方がいいわよ?」

「困難であるのは内容でわかりますが、珍しいですね?ギルドの人がお勧めしない依頼は」

「理由はちゃんとあるのよ?実はこの依頼6年前からあるんだけど、最初の頃は報酬の高さに何人もの冒険者が群がったわ。でもね、すべて失敗したのよ」

「すべての冒険者がですか!?」

「ええ。そのせいで他の様子見をしていた冒険者たちは一斉に手を引いたわ。しかもその手を引いた冒険者のほとんどが魔法術師が居る冒険者グループだったのよ。ギルドとしても何とかしたかったから指名依頼として声掛けもしたんだけど、断られちゃってね」


魔法術師の冒険者は自身の手札が強力であるがゆえに、ほとんどが慎重に依頼を受けている。彼らの場合は自身の戦闘力を支えているのは魔力だ。そして魔力は武器と違い目で見て判断できる類の物ではない。魔力が少なくなったがどうかは感覚と経験がすべてだ。


ダンジョンを探索する場合魔法術師が居る冒険者グループは、彼らの魔力量で撤退などを判断する場合がある。特に魔法術師が主力である冒険者グループはそうすることが多い。その為、数多くの冒険者が失敗した依頼は不確定様子が多すぎると判断したのだろう。


「なるほど・・・」

「ソウハさんたちには攻撃魔法術を使える人はいないでしょう?だからやめておいた方が・・・・」

「それなら問題ないですよ?この三人は魔法術を使えますから」

「クォン」

「ガァル」

「ホ~」


霜葉の言葉に白夜、十六夜、ルナは肯定するように鳴き声を上げる。


「え!?そうなんですか!?」

「はい。だからゴーレム相手でも十分に戦えます」

「魔法術が使える魔物なんてすごく珍しいですよ?あなたたち可愛いだけじゃなくてすごいのね~」


受付嬢は珍しい物を見るような目で三人を見渡す。


「わかりました。ソウハさんがそう言うのであればお願いしますね?」

「ありがとうございます」

「こちらこそ。どうかこの依頼お願いしますね」


と言うわけで、依頼を受けて霜葉たちは冒険者ギルドを出てハズレダンジョンへと向かう。ハズレダンジョンへと向かう道中に知り合った街の住人達に声を掛けれらたり、子供たちが白夜たちと遊んでいいか聞いて来たりしたが、ダンジョンに挑戦すると言って断った。


子供たちは聞き分けよく理解してくれて頑張ってと応援してくれた。そんなこんなでハズレダンジョンをかこっている壁の入口へと到着。門番さんに話しかける。


「こんにちは。ダンジョンに挑戦しに来ました」

「おや?こんなところに珍しいな?今日は誰も来ないかと思ったんだが、おお?お前さんは街で噂の【魔物使い】か?」

「多分そうだと思います」

「そうか~取り敢えず、ダンジョンカード渡すが大丈夫か?此処のダンジョンはきついぞ」

「大丈夫です。情報を集めて問題ないと思ったからこそ来ましたので」

「そうなのか?俺には無理に止めるようなことは出来んが、気を付けろよ?」

「はい、ありがとうございます」


そう言って門番は入口を開ける。入口の向こう側にあるのは洞窟の入り口だった。門番に改めて挨拶を交わして、霜葉たちは洞窟に入り中にあった階段をゆっくりと降りる。やがて階段も終わり、霜葉たちの目の前にはまっすぐに伸びる一本道の通路が。周りの様子は遺跡のようなかくかくしたトンネルのようにくりぬかれた形状だが、トンネルほどきれいでなくボコボコした壁だ。また、所々に淡く光っている石があり十分に明るかった。


『門番さんの話だと今日はぼくたちしかダンジョンに挑戦してないらしいけど、北斗たちやガウェイン達も来る?』

『いえ、今日は居なくとも昨日から入っている者が居る可能性はあります。我々はまだ出ない方がいいでしょうな』


ガウェインの言葉に霜葉は納得して、北斗もガウェインの意見を聞き賛成している様だ。とりあえず現状のメンバーで【退化】も解かずに探索することに。特に分かれ道のない一本道を進むと噂のゴーレムが出てきた。そのゴーレムは砂色をした簡単な人型をしていた。


大きさは約2m以上で頭と胴体は一つになっているようで、両肩は三角形がくっ付きその下から腕が伸びている。その腕には掌はなく極太の棒がくっ付いている様なと言えばいいか? 両足はまるでおもちゃの積み木を接着剤でくっつけたかの様だ。霜葉は念のため鑑定を行う。


  名: なし


 種族: 【クレイゴーレムLv10/15】


スキル: 拳打Lv4 : 強固Lv3 : 攻防力強化Lv2


実にシンプルなステータスである。【拳打】は拳の攻撃に補正があるスキルで【強固】は体の頑丈さを上げるスキル。【攻防力強化】は文字通り攻撃力と防御力を上げるスキルのようだ。とりあえず、霜葉は白夜、十六夜、ルナに一番弱い魔法術で攻撃させてみることに。


「ウォ~ン!」

「ガァ~!」

「ホー!」


三人がボール系の魔法術をクレイゴーレムに向けて発動する。それぞれの魔法術がクレイゴーレムに炸裂して冷気が爆発し、電気が帯電し、闇が包み込む。あとに残ったのはドロップ品のみだった。


「あれ?」

『『もう終わり?』』

『あれ~?』


この結果には霜葉はもちろん白夜たちに他のメンバーも首を傾げた。魔法術に弱いとは聞いていたが、いくら白夜たちが進化して能力が上がっているとはいえ、一番弱い魔法術で倒せるとは思わなかったようだ。


『とりあえず、別のゴーレムが出てくるまでは三人にお願いしようか?』

『『任せて!』』

『頑張るの!」


霜葉の言葉に三人はやる気をみなぎらせて返事をする。それからは三人の独壇場だった。複数のクレイゴーレムが現れても順番に魔法術を行使して一瞬で終わらせるのだ。さすがに戦闘を繰り返すと魔力を消費して疲れるので、それからは順番を決めてクレイゴーレムが出てきたら一人づつ順番に戦うようにした。


それでも魔法術を2回使用するだけで相手を倒せるので、探索は恐ろしいくらい順調だった。やがて、2階層への階段を見つけて降りるが、2階層でもクレイゴーレムしか出てこないので問題なく探索できた。そのおかげで霜葉たちは3階層に今日中にたどり着くことができた。


『ご主人、この階層に何人か人がいるよ?』

『本当かい白夜?』

『私にも聞こえました。何人かが集って行動しているようです』


3階層へ降りた直後に白夜と十六夜が報告してくれた。やはり、ガウェインの言う通り以前からこのダンジョンへと入っていた冒険者グループが居たようだ。さすがに他の冒険者が居るのなら、この階では4階層へ行くのを優先することに。


そう思って探索を開始するのだが、こう言う時に限って思うようにいかないのだ。霜葉たちは中々4階層への階段を発見できずにいた。クレイゴーレムとの戦闘が多くなりドロップ品が貯まってゆく。とりあえず、気分を変えるために霜葉は白夜と十六夜に近くに人がいないことを確認して、【箱庭世界】で昼食をとることに。


昼食を作る前にクレイゴーレムのドロップ品を確認することに。ドロップ品はクレイゴーレムの土塊と言う何のひねりもない土の塊だ。ただ、鑑定結果では品質が良く陶器に最適であり農地に撒いても作物がよく育つとあった。そのことを皆に説明すると北斗から少し分けてくれないかとお願いされた。理由を聞いてみると・・・


『農業をできる者たちが居るので、その者たちに野菜を育てさせます。できることがあるのでしたらやらないのはもったいないかと思いまして、本人たちもやりたいと言っておりますし』

『それならお願いしようかな?できた野菜は北斗たちが食べていいからね』

『ありがとうございます。一番よくできた野菜は主様に献上いたしますぞ』


そう言うことになり、霜葉は手に入れたクレイゴーレムのドロップ品を半分ほど北斗たちに渡した。どうせこれから増えるのだし、やりたいと言っている子たちが居るならと多めに渡したのだ。余談だが、農業スキル持ちのウェアウルフたちは頑張って立派過ぎる農地を作り、見事な野菜を育てることになるのを霜葉が知ることになるのはそう遠くなかったりする。


話し合いの後、昼食を作ってみなと仲良く食べてから探索を再開する。【箱庭世界】から出る前に出口の安全を確認を入念にしてからだがね。安全を確認してガウェインと北斗たちに留守を頼み4階層の階段を見つけるために行動を開始。


すると、御昼前の苦労はなんだったのかと言うくらいにあっけなく階段を発見。全員が何とも言えない顔で階段をしばらく眺めてしまった。とりあえず、気持ちを切り替えて階段を降りることに。しばらくして階段を降り切り、左右に通路がある空間に出た。


『二人ともこの階層に人の気配はあるかい?』

『上の階層よりは少ないみたいだけどいるよ』

『私にも聞こえました』


白夜と十六夜に確認するとここにも人がいるらしく、このまま探索をすることに。何度かの分かれ道を進むと目の前にクレイゴーレムとは違うゴーレムが現れた。


大きさはクレイゴーレムと変わらないが金属の光沢を鈍く輝かせ、丸い胴体の上に四角い頭を乗せて、両肩は胴体と同じく丸くそこから腕が伸び、クレイゴーレムとは違い太い指が三本ある掌があった。両足は太くしっかりと大地を踏みしめている。霜葉は確認のため鑑定を行った。その結果・・・・


  名: なし


 種族: 【アイアンゴーレムLv11/20】


スキル: 格闘Lv3 : 鉄壁Lv5 : 攻防強化Lv4


クレイゴーレムよりはスキルが強い。【格闘】は体を使った攻撃に補正を与えるスキルで【鉄壁】は体の頑丈さを強化する【強固】の上位互換のようだ。霜葉はまずはクレイゴーレムと同じく白夜たち三人に魔法術で攻撃してもらうことに。


『白夜に十六夜とルナ、三人はクレイゴーレムと同じく魔法術で攻撃して』

『『まかせて!』』

『やるの~!』


霜葉の指示で三人はボール系の魔法術をアイアンゴーレムに放つ。三色のボールがそれぞれの色の軌跡を描きながらアイアンゴーレムに炸裂した。しかし、アイアンゴーレムはこの攻撃に耐えた。


『ふむ・・・さすがにクレイゴーレムよりは強いから耐えるのか』

『でももうちょっとで倒せるよご主人!』

『もう一回攻撃してもいいですか主?』


白夜と十六夜の言う通りでアイアンゴーレムは耐えたと言っても片腕は吹き飛び胴体もボロボロだ。魔法術で止めを刺さなくとも物理攻撃で十分と言うように。


『三人は魔力を温存するためにもやめておこう。新月たちと金剛一家に止めを任せていいかい?殴り合いでも簡単に倒せるだろうし』

『『『やる!』』』

『お任せください』

『『『『頑張るよ!』』』』


そう言って新月たちと金剛一家はアイアンゴーレムに向かって行った。片腕をなくし満足に動けないアイアンゴーレムは新月たちと金剛一家の攻撃になすすべなく倒された。本当なら本来の姿になった方がいいのだがね。それとこの戦闘で嬉しい誤算があった。


新月たちよりも金剛一家の攻撃の方が効果があった様なのだ。両者の攻撃では明らかに金剛一家の攻撃した時の音が派手だったし、爪の一撃の痕が大きく残った。どうも金剛一家のスキル【掘削】の効果はアイアンゴーレムにも適用されるようだ。


『金剛たちはアイアンゴーレムと相性がいいみたいだね?』

『そのようです。お役に立つのなら頑張りますよ』

『『『『お役に立つの!』』』』


金剛たちは自分たちが活躍できると知りやる気をみなぎらせた。それからの探索では金剛一家が大活躍をする。アイアンゴーレムは多い時で2体現れるが、1体を金剛一家に任せることができクレイゴーレムの時よりも効率が上がったのだ。


白夜たちの魔力の温存にもなり、順調に4階層を探索する。何度めかの戦闘の後に5階層へと行く階段を発見。霜葉たちはゆっくりと階段を降り、5階層へと到着した。5階層の最初の空間は1階層と同じく目の前に一本道の通路があるシンプルな物だ。


『白夜に十六夜、この階層に人の気配はするかい?』

『ご主人以外の人の匂いはしないよ』

『私も人の音は聞こえません』


ようやく人がいない階層にたどり着いた。とは言え、もしかしたら4階層の冒険者が降りてくる可能性も考えて、霜葉はガウェインと北斗たちを呼ぶのはやめておこうと考えた。彼らの呼ぶのは未知の領域である6階層に行ってからだ。


そう考えをまとめて、霜葉たちは探索を再開。すると早速、前方からアイアンゴーレムが現れた。ただ、今までと違い3体もいる。


『皆!アイアンゴーレムが3体もいるから【退化】している子たちは本来の姿で戦って!』

『『『了解!』』』

『わかりました!』

『『『『うん!』』』』


さすがに3体のアイアンゴーレムを相手にするのは、今のままでは苦戦すると考えて霜葉は皆に全力戦闘することを許可した。皆は霜葉の指示に従い、新月たちと金剛一家は【退化】を解除してアイアンゴーレムに立ち向かう。


白夜と十六夜にルナは1体を。新月たちに金剛一家がそれぞれ1体を相手に戦う。白夜と十六夜がアイアンゴーレムを引き付けて、ルナが空中から魔法術で攻撃を行い二人も隙をついて魔法術を行使しながら危なげなく戦っている。


新月たちは新月がアイアンゴーレムと真正面から組み合い動きを封じて、三日月と無月が両足を攻撃している。なお、通路の広さは新月が二人いたとしても余裕があるほど広いので問題なく戦っている。金剛一家は金剛、黒玉、黄玉の男子トリオが接近戦を挑み、天青、天藍の女子コンビが後方から魔法術で援護すると言う中々の連携で戦っている。


霜葉も各自の戦闘に適切な【付与魔法術】で援護し、やがて白夜たちは三人の同時魔法術で仕留め、新月たちは三日月と無月の攻撃で両足が踏ん張れず体勢の崩したところを新月の攻撃で仕留めた。金剛一家は最後は全員の魔法術で止めを刺した。


『皆、お疲れ様』


戦闘を終えて、霜葉の元へと集まってきた白夜たちを労う。すると、白夜と十六夜にルナが霜葉に甘えるように体を擦り付けてきた。そんな三人を優しく撫でながら霜葉はこれからのことを考える。


『主殿、考え事をするのなら一度【箱庭世界】に来て見ては?ちょうどお昼頃ですし』

『ああ、もうそんな時間なんだね。分かったよ』


ガウェインの言葉に従い、霜葉たちは一度【箱庭世界】へと入る。ウェアウルフたちと料理を作り食事を始める。霜葉の周りには主力メンバーである。白夜、十六夜、新月たち、ルナ、ガウェイン、北斗、金剛一家が食事をしながら、探索について相談している。


『わしの考えではこの階層で北斗殿たちと共にLv上げをしたいですな』

『理由はなんだい?』

『6階層は未知の領域ですからな。我々でも苦戦するような敵が出てくる可能性もありますし、この階層なら北斗殿たちも活躍できます。我々もいざとなればフォローもできますし』


ガウェインの意見に霜葉は確かにと納得した。


『北斗としてはどうだい?』

『ガウェイン殿の意見に賛成です。6階層へ至る前に少しでも強くなっていた方がいいかと』


北斗も反対意見は無いようなのでこの階層は全戦力で探索することが決まった。ただし、4階層から冒険者が降りてくることもあり得るのでその場合はすぐに【箱庭世界】に帰ることになることを念押しする。


食事を終え、全員が順番に【箱庭世界】から出てくる。北斗たちは全員が棍棒を持っている。霜葉たちが雑用依頼をしている間にウェアウルフたちが作っていた物で攻撃部分には魔物の甲殻は取り付けてある。ハズレダンジョンにゴーレムが出ると分ってからコツコツと作っていたのだ。


全員で通路を進み分かれ道になるとまずは新月たちのグループと別れて、次にガウェインのグループと別れた。最後に金剛一家と北斗たちも次の分かれ道で別れるのだが、その前にアイアンゴーレムが2体と遭遇した。霜葉たちは戦闘するために身構えるが、ここで北斗からお願いをされた


『主様。あの敵は我々にお任せください。我々だけでも戦えるのか確かめてみたいです』

『いいけど・・・危険だったらすぐに援護するからね?』

『はい、お願いします』


霜葉から許可されて、北斗たちウェウルフたちがアイアンゴーレムに戦いを挑む。結果を言えば、問題なく北斗たちは勝利した。北斗たちの素早さにアイアンゴーレムは対処できずに攻撃を空振りしまくっていたのだ。北斗たちの攻撃は棍棒の効果で問題なく、しかも彼らは的確に相手の関節部分を狙いダメージを稼いだ。


時間は多少掛かったが、北斗たちは危なげなくアイアンゴーレムに勝利した。全員が嬉しそうに尻尾を揺らしながら、霜葉の元に戻る。


『主様。我々も強くなりました。それも主様のお力のおかげです。改めて我々を仲間に加えていただきありがとうございます』

『ふふ。どういたしまして。でも強くなったのは僕だけじゃなくて皆ががんばったからでもあるよ?みんなが強くなるために頑張っていたのは知っているからね』

『主様・・・もったいないお言葉です。これからも主様の役に立つために努力はし続けますぞ』


北斗の言葉にウェアウルフたちはそろって頷き、それを聞いていた白夜たちや金剛一家も頷いている。彼らは気持ちを新たに自分たちの主に尽くすことを改めて心に誓ったのだ。


その後は分かれ道で金剛一家と北斗たちと別れて霜葉たちだけで探索を行った。戦闘に関してはウェアウルフたちのLvアップを優先して彼らが主に戦い、白夜たちは援護に徹した。ちなみに他のグループの様子はと言うと・・・・


新月たちのグループは新月がアイアンゴーレム1体を相手にして、残りを全員で倒しながら探索を行っている様だ。新月はアイアンゴーレムの相手をするのが楽しいらしく、嬉々として戦っているとのこと。なんでも自分と組み合って戦う相手が初めてでうれしいらしい。


ガウェインのグループは霜葉たちと同様にウェアウルフたちが主に戦い、ガウェインが援護している。ガウェインの装備では接近戦が出来ないと言うのもあるし、この街に居る間に魔法術のスキルLvを上げたいとのこと。


各グループ順調に戦いながら、探索を行いしばらくして6階層への階段を新月たちが発見。霜葉たちはすぐさま新月たちの元へ向かう。階段を確認した霜葉は皆にあることを伝えた。


『6階層は未知の領域だから今日はここまでにして、【箱庭世界】でゆっくり休もうかと思う。どんな魔物が現れるかわからないし、体調くらいは万全にしておこう』


霜葉のこの考えに相談役である三名は賛成して、今日は探索をやめて階段前で【箱庭世界】へと入り明日に備えてゆっくりと休むことに。明日は未知の領域への挑戦。何が待っていることやら・・・

次回の更新は未定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ