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第三章  第二十六話  商王国編26

霜葉達は商王国の三か所目の街へと向かうために旅を再開した。その道中でフロストワイバーン3匹に襲われている馬車とその護衛をしている冒険者の集団を助けた。商人のアトルさんと冒険者グループのリーダーはブルスさんは霜葉に命を助けられたのだ。


二人は霜葉にお礼を言い、彼らと次の街まで同行することになった霜葉達。馬車を牽く馬をフロストワイバーンに殺されたので代わりに白夜と十六夜に牽かせるためだ。そして野宿の時に霜葉は次の街を活動拠点にしているブルス達にダンジョンの情報を聞くことができた。


翌日。街へと到着したのだが、もはやお約束と言ってもいい街へと入る商人や冒険者たちが白夜たちに驚き騒動になる。警備隊へはこの街では信頼されていると言うブルスが説明をしてくれたのですんなりと街へと入る許可を得ることができた。そして並び始めてしばらく経ち霜葉達は商王国第三の街へと足を踏み入れた。


霜葉達はまずアトルさんのお店に行くことに。荷物の商品の中には痛みやすい物が入っているので早く確認をしたいとアトルさんも言うので気持ち早めに進んでいる。その間に霜葉は街の至る所で焼かれているお肉の匂いと熱気に圧倒されていた。


「肉ダンジョンに居るチャージバイソンの串焼きだ!店自慢のタレで焼いているからうまいぞ!」

「こっちはビックランナーの骨付き肉だ!この溢れる肉汁を味わってみないか!?」

「本日限定のワイルドピックの腸詰だよ!肉ダンジョンでも数少ない貴重なお肉はいらんかね~!」


出店がいくつか並び簡単に食べられる物を売り、客寄せの声が途切れることがない。通りを通る人は気になった屋台に行ってはいくつか買い込んでいる。また、酒場や食堂でも出店では作れない料理を前面に出して客寄せを行っている。


「随分活気があるんですね?」

「食事時はもっと活気があるんだぞ?」

「まぁ、この街の住人は行きつけの店を持っているから屋台の人たちは旅人や商人を目当てにしている」

「商人に気に入ってもらえれば、より大きな街で店を出さないかと言われることがあるんだ」

「へぇ~」


商人にスポンサーになってもらうと言うことであろう。もっともそんなことは滅多にないらしいが。


『『いい匂い~♪』』

『お腹空くの~』

『後で買ってみようか?』

『『『お願いします!』』』


お肉が好きな白夜と十六夜にルナが反応するので、霜葉自身も興味があるので買う約束をする。通りの喧騒を流しながら進むと中央広場の一画で馬車を止めてくれと言われ霜葉が白夜と十六夜に指示を出して、目的の場所へと到着。そこは大きく立派な店であり、看板によるとどうやらここは革製品の店らしい。


アトルさんは店に入り、店の者に指示を出して荷物を運ばせた。荷物の中身も皮や毛皮らしく中には早く処理をしないと痛み出すのもあるんだとか。アトルさんはブルス達に依頼終了を伝え、無事に護衛依頼を果たした証明にアトルさんの署名入りの羊皮紙を渡した。


護衛依頼の終了時には依頼人の署名入りの紙を貰うことが義務化されている。護衛依頼に不満があれば紙に記載され冒険者のマイナス評価にもなるのだ。なお、以前霜葉達が行った護衛依頼の時はランク試験も兼ねていたのでその手間は省略されていた。


アトルさんは別れ際に霜葉に深々と頭を下げてお礼を言い、霜葉達が見えなくなるまで見送ってくれた。次に霜葉達が向かうのは冒険者ギルドだ。もっともアトルさんの店から近い場所にある。中央広場の一番奥の道へ入るとその左が冒険者ギルドなのだ。


早速、霜葉達とブルス達はギルドに入る。入った途端に霜葉達は注目されるのだが不思議と騒がれなかった。不思議に思いながら霜葉はブルス達と別れる。ブルス達は依頼終了の手続きに。霜葉はこの街に来るまでに倒した魔物の素材の解体と買い取りに。


「すいませ~ん」

「はい。なんです・・・なぁ!」


霜葉が話しかけた受付嬢は霜葉の後ろでお座りしている白夜と十六夜と霜葉の肩に止まっているルナに驚愕する。


「あっこの子たちなら心配無用ですよ?大人しい子たちですし僕は【魔物使い】なんです」

「え?【魔物使い】ですか?」

「街の警備隊の皆さんからも危険はないと判断されています」

「は、はぁ・・・わかりました。ところでご用件は?」

「ここに来るまでに戦った魔物素材の買い取りと大物が居るのでその解体ですね」

「ちなみにその解体が必要な大物とは?」

「フロストワイバーンが3匹です」

「ふ、フロストワイバーンですか!?」

「はい」

「た、大変!?い、今から解体場へ案内します!ちょ、ちょっとだれかギルドマスターに知らせておいて!」

「は、はい!?」


受付嬢とギルド職員は慌てていた。霜葉には今一つわからなかったがとにかく案内に従うことに。案内された解体場では暇そうにしているギルド職員が居た。


「皆さん!大仕事が舞い込んできましたよ!」

「お?そうなのかって・・・なんだその魔物たちは?」


解体場の職員は霜葉の後ろについてくる魔物たちが気になった。


「この子たちは心配無用だそうですよ?警備隊が街へ入ることを許可しましたし、彼【魔物使い】らしいです」

「【魔物使い】?その職業に就いた奴がいたのか。気になるが仕事が先だな。で?解体が必要な獲物はなんだ?」

「今出しますね」

「「はい?」」


そう言って霜葉はアイテムボックスからフロストワイバーンを1匹取り出す。3匹出さないのはさすがに解体場に収まりきれないからだ。


「フ、フロストワイバーンかよ!?しかもお前さんはアイテムボックス持ちか!?」

「す、すごいです!?」

「とりあえず、あと2匹いますが、これから解体をお願いします」

「あと2匹もいるのかよ!?こりゃ久々の大仕事だな!よし、大物用の解体道具を用意するんだ!」

「は、はい!?」


それから他の解体場の職員が大物専用の解体道具を奥から引っ張り出して、霜葉も協力して解体に取り掛かることに。ちなみに霜葉の場合は以前に作ってもらったファングナイフで解体作業が出来た。


「それはラージ種の爪か牙のナイフか?いい物持ってるなぁ~」


ほとんど解体作業にしか使っていないので、もはやナイフと言うよりは解体包丁と言うべきだがね。霜葉が初めての大物の解体作業に四苦八苦しながらも職員の指示通りに解体を行い、何とか1匹目が終わった。


素材の種類は皮に翼膜、翼爪に爪と牙、尻尾の先端棘に骨、あとは眼球と肝臓に血、それとお肉に霜葉にとっては今までで一番大きな魔結晶だ。霜葉の握り拳より二回りは大きいし、血は大樽3個も満杯になった。他の素材も傷があったとしても霜葉の【錬金術】で素材を少し消費するだけで綺麗になる。


「いや~久しぶりの仕事でこっちとしても助かるぜ。残りもこの調子でやっちまおう」


解体場の職員も素材を見てニコニコだ。その後も順調に解体を行うのだが、一度やって慣れたのか霜葉の解体速度が上がり、思っていた以上の短時間ですべての解体が終わった。フロストワイバーンの素材だけで解体場の3分の1が埋まることに。


「お前さんなかなかいい腕してるじゃねえか」

「それはどうも。ちなみになんですが、眼球と肝臓って何に使うんですか?」

「眼球は特殊な処理をすると宝石みたいに輝くんだよ。貴族に人気の品でな?他国でも高値で取引されている。肝臓や血なんかは貴重な薬の材料になるんだよ」

「そうなんですか」


などと話していると、解体場の入り口が騒がしい。この場に居る者たちが何事かと視線を向けると・・・


「ふ、フロストワイバーンを持ってきた【魔物使い】はここかね!?」

「ビーキスさん。興奮するのは分るんですが、どうか落ち着いてください。ギルドマスターなんですから」

「す、すまない。久しぶりにワイバーンの素材が取引できると知ってな?」

「まぁ、気持ちは分りますよ。1匹だけでも珍しいのに3匹もありますからね」

「な、なんだと!?それは本当か!?」

「証拠は目の前にありますよ?」


職員が視線を向けるとギルドマスターと言われたビーキスも視線を動かす。そこには大量に置かれている素材の山が。


「す、すごいな!これだけのワイバーン系の素材は10年にあるかないかだぞ!」

「ですよね」

「これを持ち込んだのは君かね!?」

「そうですけど?」

「ありがとう!これを買い取ればかなりの金が動くことになるぞ!」


そう言うとビーキスは霜葉の手を両手で掴んで感無量と言っていいくらいの声を出す。だが、霜葉としては気になることがあり・・・


「それはいいんですが、そんなに貴重なら全部買い取りってできるんでしょうか?」

「「あ・・・」」


彼らの反応でフロストワイバーンの素材と言うか、ワイバーンの素材がかなり貴重な物であることは分った。しかし、貴重だからこそかなりの値段で取引されると言うことだ。冒険者ギルドでは適正価格で買い取りはされるのだが、それでも高値であろうことは間違いないであろう。


「確かに・・・1匹ならともかく3匹すべてを買い取るのは予算的に無理だな・・・」

「でしたら1匹分の素材を買い取ればどうです?」

「それもありだが、これほどの素材の買い取りを逃すのもな・・・」

「まぁ、買い取って売りに出した途端、買い手は殺到するでしょうね?」

「そう考えるとここは無理をしても買うべきか?」

「でも、素材の長期保存は無理ですよ?」

「その問題もあるからな・・・」


そう言ってビーキスと解体場職員は悩みだした。悩んだ末の結論は1匹分の素材だけを買い取ることになった。無理をすればすべてとは言えないが、眼球や肝臓辺りなら買い取れるらしいが、他の取引のことも考えると無理はできないと考えたようだ。


霜葉としてもそれほど貴重な素材ならば召喚者たちのお土産になるから、願ったり叶ったりだ。霜葉のアイテムボックス・極なら長期保存は余裕なので。フロストワイバーン1匹分の素材買い取り値段はこれまでで最高額である金貨20枚となった。これには霜葉も驚いた。


「ところで、このフロストワイバーンはここに来る道中で遭遇したのかね?」

「はいそうですよ?この街に向かう途中でブルスさんたちを襲っているところを助けました」

「む~それは妙な話だな・・・」


霜葉の言葉にビーキスは腕を組み考え始めた。


「どういう意味ですか?」

「本来フロストワイバーンは雪山の山頂か雪山周辺を住処としているのだ。エサを確保するために住処を離れることはあるが、この街周辺まで来ることは今までなかったんだ」

「雪山で何かあったと言うことですか?」

「その可能性が高いね。これは冒険者に依頼を出して調査すべきか・・・」


その言葉をつぶやいたビーキスは挨拶もそこそこに解体場を出て行った。霜葉も気になるが、さすがに調査依頼などは経験がないので無理という物だろう。解体場の職員に挨拶して残りの魔物素材を買い取ってもらうために受付へと戻る。なお、霜葉が解体している間は白夜たちは隅っこでお座りして待っていた。


受付に戻り、残りの魔物素材を出して買い取ってもらったところ総額金貨3枚と銀貨6枚となった。特に毛皮が喜ばれた。この街は雪山が近いこともあり防寒着に加工できる毛皮は需要が高いそうだ。ブルス達は霜葉が解体している間にギルドを出たらしく、霜葉は受付嬢から孤児院の場所を聞くことに。


「なぜ孤児院の場所を?」

「交渉して泊めてもらおうと思いまして。僕にはこの子たちが居ますので宿屋には泊まりづらいんですよ」

「ああ~そう言うことですか。わかりました。孤児院の場所はですね・・・・」


受付嬢から場所を聞いた霜葉はお礼を言って、ギルドを出て孤児院へと向かう。向かう途中で白夜と十六夜とルナに屋台のお肉を買ってあげることに。御昼時には早いがね。ちなみに買ったのはビックランナーの骨付き肉だ。全員が邪魔にならない場所でお皿に移された骨付き肉を食べている。


『三人ともおいしいかい?』

『おいしいよ~でもご主人の料理の方が僕は好きだよ!』

『これもおいしいですけど、主の料理の方がおいしいです!』

『ルナも~!』


そんなことを言う三人を霜葉は嬉しくなってたくさん撫でて上げた。なお、新月たちと金剛一家にもお昼として果物とコロッケを食べさせている。


「ぐぅ」

「まぁ」

「ぐる」

「モグ~」

「「「「モグ!」」」」


通りの隅で大人しく果物と料理を食べている可愛い熊とモグラさんに通りを歩く女性と一部男性はほっこりしている。子供などは近づいて可愛い~や撫でていい?と聞いてくるくらいだ。なお、撫でていいかと聞いてきた子供たちには三日月と天青と天藍が近づいて触れ合っている。


食事も終わり、触れ合っていた子供たちとも別れ霜葉達は孤児院へと向かう。道を進むと屋台が完全になくなり、静かな住宅密集地へとやってきた。その一角にしっかりとした造りの教会を見つけた。あれが目的地の孤児院らしい。霜葉達は早速中に入り大きな声で挨拶する。


「ごめんくださ~い!どなたかいらっしゃいませんか?」

「は~い。ちょっとだけお待ちください!」


教会の奥から若い女性の声がしてしばらく待っていると、若い女性が現れた。その女性は茶色の長髪でふわふわと波打っている。どことなくほんわかした雰囲気のある女性だった。


「お待たせしました~それで何のご用で・・・・」


言葉が途中で途切れてそのまま女性は固まってしまった。霜葉達はどうしたのかと全員がシンクロして首を傾げた。その直後・・・・


「きゅ~・・・」


突然女性が後ろから倒れてしまった!このまま倒れるとさすがに危ないと霜葉は走り出すが、間に合いそうにない。だが、霜葉より早く女性に近づく影が。


「クォン」

「ガァル」


白夜と十六夜が女性の後ろに回り背中で受け止めたのだ。そのまま女性は失神して大事には至らなかった。


「ナイスだよ二人とも」

「クォン♪」

「ガァル♪」

「姉さん?誰がどんな用事できたのですか?」


そんな一幕が終わった直後に奥から今度は霜葉と同じくらいの年齢の女性がやってきた。その子は茶髪をストレートヘアーにしているどことなくしっかりした雰囲気を感じる子である。女性は白夜と十六夜の背中で失神している女性と霜葉達を見渡した。


「え、え~っとなんて説明したらいいか・・・・」

「いえ。説明の必要はありません。大方姉さんが魔物たちに驚いて失神して後ろから倒れそうになった所をそちらの二匹の魔物さんが助けてくれたと言う状況でしょう?」

「お、お見事です」

「なぜここに魔物が居るのか気になりますが、とにかく姉さんを部屋に運ぶのを手伝ってくれませんか?」

「わかりました。二人ともそのままその女の人を運べるかい?」

「クォン」

「ガァル」


霜葉の言葉に白夜と十六夜は頷き二人は足並みそろえて女の人を運び、その女性の部屋のベットに女性を寝かせるのだった。なお、ベットに運んだのは新月たちである。さすがに初対面の女性に男である霜葉が触れるのはどうかと思ったので。魔物である新月たちが運ぶもどうかとは思うが、力があるのは彼らくらいしかいなかったのだ。


「そう言えば、自己紹介もまだでしたね?私はこの孤児院を管理している姉さんを手伝っているリーザと言います。ちなみに姉さんはミーナです」

「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。僕は霜葉と言います。周りにいる子たちは僕がテイムした子たちです。【魔物使い】なので」

「魔物使いですか?それはまた珍しい。ですが、強そうな魔物さんたちをテイムしているご様子。それなら何とかなるのでしょうか?」

「とりあえず、この子たちは心配ありませんよ?警備隊の人から問題ないと言われていますし、大人しい子たちですから。皆も挨拶して」

「クォン」

「ガァル」

「ぐぅ」

「まぁ」

「ぐる」

「ホ~」

「モグ」

「「「「モグ」」」」


白夜と十六夜はお座りしたまま女性に頷き、新月たちは片手を上げて挨拶。ルナは鳴き声を上げ、金剛一家はお辞儀をして挨拶。その様子を女性は感心したように見つめている。


「中々礼儀正しくて好感が持てますね。うちの子たちに見習わせたいです。それでどういったご用件でこちらに?」


そう聞かれたので霜葉は孤児院に泊めてもらえないか交渉することに。もちろん食事の用意は手伝うし、なんなら食材を提供してもいいと対価を提示した。


「どうでしょうか?」

「そうですね。問題はないと思いますよ?ただ、今子供たちは街のお手伝いに出掛けているので帰ってきた子供たちがその魔物さんたちを怖がるようなら申し訳ありませんが、お断りするしかありませんが」

「それは当然ですね。でもお姉さんはいいんですか?」

「問題ないです。よく見ればその魔物さんたちは可愛らしいですし、慣れてしまえばいいのです」

「は、はぁ?」


それは本当に問題ないのかと霜葉は疑問に思う。そんな話をしているうちに何人かの子供たちが帰ってきた。


「リーザお姉ちゃんただいま~」

「「「「「ただいま~!」」」」

「どうやら帰ってきたようですね」


子供たちは霜葉達が居る部屋までやってくると白夜たちに驚いたが、すぐにこの子たち可愛いと何人かの子供が白夜たちに抱き付き始めた。新月は抱きつかれないように後ろに下がっているが。抱きつかれた白夜たちは嬉しそうに鳴き声を上げる。それを見た他の子供たちも白夜たちと触れ合い始めて、あっという間に仲良くなった。


「どうやら大丈夫みたいですね」

「ここに居る子供たちはこれで全員ですか?」

「いえ、何人かの年長の子供たちが肉ダンジョンに行っています」

「ダンジョンに行っているんですか!?」

「この街では特別に領主様に許可されているんですよ。もっとも1階層だけの探索許可ですが。それでもこの孤児院では貴重なお肉ですからね。他の街の孤児院よりは恵まれていますよ?」


何でも、その年長の子供たちは職業にも就いていて肉ダンジョンの1階層限定で探索許可を領主様からもらっている。そのおかげで1階層に出てくる魔物のお肉が孤児院の食卓に並ぶので助かっているとのこと。怪我をすることもあるが、やはりお肉が食べられると言うのはそれだけの価値があるのだと。


「とはいえ、さすがにお肉だけではいろいろ問題なのでソウハさんにはお肉以外の食料を提供してくれるとありがたいです」

「わかりました」


話し合いの間にも子供たちは白夜たちと遊んでいる。


「ビャクヤ君もふもふだね!」

「イザヨイちゃんももふもふで気持ちいいよ!」

「クォン♪」

「ガァル♪」

「「「ミカヅキちゃん可愛い!」」」

「まぁ~♪」

「ぐぅ」

「ぐる」

「「ルナちゃんきれいだね~」」

「ホ~♪」

「「「モグラさん可愛い」」」

「「「「モグモ♪」」」」

「モグ」


全員が遊んでいると残りの子供たちも帰ってきたようだ。


「ミーナ姉にリーザ!帰ったぞ!」

「「「「ただいま~」」」」

「皆お帰り。今日はお客様が居るよ。紹介するから付いて来て」

「「「「「客?」」」」」


リーザは帰ってきた子供たちを出迎えて、霜葉を紹介するために案内してきた。そして子供たちと遊んでいる魔物たちを見ると・・・


「おお!?なんでここに魔物が!?」

「「か、かっこいい!」」

「「可愛い~!」」


帰ってきた子供たちは男性三人に女性二人だった。年齢的には霜葉よりは下だろうと予想する。驚いている子供たちにリーザが説明をすると、子供たちは早速白夜たちと触れ合っている。ただ一人だけ白夜たちではなく霜葉に近づく子が・・・


「お前、【魔物使い】なんだって」

「そうだよ」

「なんでそんな弱いジョブに就いたんだよ?」

「初めから就いてたし、そこに居る白夜と十六夜を子供の時にテイムしたから他のジョブに就くと二人と別れることになるからね」

「ふ~ん」


そう言って彼は興味を亡くしたかのように霜葉から離れて白夜たちを見に行った。


「もうキールったら。すいませんソウハ君。あの子はキールと言うんですけどダンジョンを探索している子たちでは一番強いからか、最近どうも調子に乗っているらしくて」

「僕は気にしてませんよ」


その後、肉ダンジョンから帰ってきた子たちが狩ってきたお肉を調理することに。その際、霜葉は野菜と果物を提供して食卓に追加でサラダと果物が久しぶりに並ぶことになる。子供たちは特に女の子がサラダと果物を喜んだ。


それから霜葉はリーザの案内で使われていない部屋を借り、そこで白夜たちと寝ることに。なお、寝る前に霜葉は【クリーン】を使って子供たちとリーザを洗うことに。これには子供たち全員が喜んだ。ただ、キールだけは霜葉にお礼を言わなかった。余談だが、リーザの姉ミーナは翌日まで起きることはなかった。

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