第三章 第四話 商王国編4
霜葉達は商王国のハズレと呼ばれるうまみが少ないダンジョンを探索していた。本当にうまみがないのか確かめるためと初めてのダンジョンを経験しておきたかったのが理由だ。そして霜葉達はたった一日でこのダンジョンの到達記録の5階層を踏破してしまった。
その後は未知の領域である6階層へと降りて出てきた魔物を撃破するとガウェインが進化できるようになり【スケルトン・ホーリーナイト】へと進化した。これを目の前で見た金剛一家と北斗たちも進化をするために金剛一家は積極的に戦い、北斗たちもダンジョンを探索することになった。
そうして探索を続けて7階層を踏破して8階層へとやってきた。8階層ではここに出てくる魔物でスケルトンウォーリアーがごくたまに倒した後に魔道具を残すことが判明。このダンジョンはハズレではなかったことが分かった。しかし、ウォーリアーは北斗たちでは苦戦するので白夜たちをコボルトたちと共に行動させることになった。ガウェイン、新月たち、霜葉と白夜と十六夜とルナ、そして金剛一家がコボルトたちと行動を共にすることになった。
金剛一家も強さはコボルトたちと同じくらいだが、そこは霜葉の付与魔法術で補うことに。そうして探索を続け魔道具もいくつか手に入れて、金剛一家と北斗たちも進化ができるようになった。金剛一家は【ロックモール】に北斗たちは【ハイコボルト】に進化を行い、霜葉達は順調に戦力を強化していた。
北斗たちの進化と武器の受け渡しが終わり、ダンジョン探索へと戻ろうかと考えていたが【箱庭世界】は夕日が沈む頃合いだったので今日はもう休むことに。その夜は北斗たちの進化を祝う宴になった。
ダンジョン挑戦三日目。朝食を済ませて霜葉達はダンジョンの探索を開始。その結果すんなり9階層の階段を発見した。昨日は結構歩き回っても発見できなかったのにと思う霜葉であったがとにかく北斗たち全員を【箱庭世界】へと帰還させた。
そうそう、探索前に北斗たちの戦いぶりを見学していたのだが、やはり進化した影響は大きくスケルトン・ファイター六体とスケルトン・ウォーリアー一体を終始圧倒していた。地味に武器をファイターたちが使っている物に持ち替えたのもよかったようだ。もっとも弓だけは新しいのは無いので今まで通りの木の弓ではあったが。
北斗たちが全員帰還したことを確認して、霜葉達は9階層へと降りる。9階層を降りて早々に霜葉達の目の前に7階層でも現れたフレッシュゴーレムが五体も居た。そして、その内の一体は明らかに他の魔物とは違っていたのだ。全身が真っ赤でありフレッシュゴーレム以上に血が滴り落ちているのだ。
『あれはブラッドゴーレム!主殿!あの真っ赤な魔物はフレッシュゴーレムの上位種です!かなりの力とタフさを合わせ持つ強敵ですぞ!』
『わかったよ!白夜!十六夜!無月!ルナ!ガウェイン!お願いね!』
『『わかった!』』
『やるよ・・・!』
『わかったの~!』
『承知!』
霜葉は魔法術が使える仲間に7階層と同じくまずは魔法術で攻撃させた。だが、フレッシュゴーレムは倒せたが、ブラッドゴーレムはいまだ撃破できずに接近を許してしまった。それを新月とガウェインが相手をしているが、攻撃するたびに血をまき散らすため目に入るのを防ごうと気を付けねばいけないため二人は戦い難そうだった。そんな状況も霜葉の行動で解決する。
「【クリーン】!」
敵であるブラッドゴーレムに【クリーン】を施して血の滴り綺麗にしたのだ。この行動で新月とガウェインンは攻撃しやすくなり、霜葉は援護として敵に【クリーン】を掛けると言う前代未聞の行動を何度もすることで戦闘を有利に進ませ敵を撃破することが出来たのだ。
『ここのダンジョンで初めて苦戦したね?』
『それだけブラッドゴーレムは手強いのです。しかし、主殿よく敵に【クリーン】を掛けるのを思いつきましたな?』
『あれのおかげで助かった。ありがとうお兄さん』
『どういたしまして。戦闘が始まる前なら【ヒール】で傷を塞ぐのも良かったかもしれないけど、あの時なら【クリーン】の方いいかと思って試してみたんだ』
『敵に【ヒール】を施すと!?いや・・・よく考えれば確かに理に適っておるのか?あやつらは傷口から血を流しておるわけじゃからそもそも傷がなければそのようなことがない・・・』
『うん。だから今度出会ったらまずは【ヒール】をしてみるね?これが上手くいけば接近戦も少しは楽になるかも』
霜葉はそう言って次にここでは魔法術を主体に戦闘を行い、新月たちにはもし接近戦になれば爪での攻撃はやらないでくれるように頼んだ。ガウェインも剣での攻撃は禁止とした。そしてこの9階層では北斗たちはハイコボルトは不参加となった。彼らではフレッシュゴーレムとブラッドゴーレムの相手をするには厳しい。
方針も決まったので新月とガウェインに【クリーン】を施して通路を進む霜葉達。それからほどなくしてフレッシュゴーレム三体ととブラッドゴーレム一体に遭遇する。打ち合わせ通り霜葉は敵に対して【ヒール】の広範囲タイプを発動する。
「【エリアヒール】!」
これにより敵は霜葉の想定通りに傷が回復して滴っていた血も止まりだした。しかし、ここで予想外な事が起きる。なんと傷が無くなった途端に体が崩れて粉々になってしまったのだ。そのまま消えて後に残ったのはおそらくブラッドゴーレムのドロップ品である輝く骨だ。どうやらブラッドゴーレムは骨が素材であるようだ。
『な、なんであんな結果になったんだろう?』
『・・・予想でしかありませぬが、あれらは死体が動いている魔物です。それらに回復魔法術を施した場合は生きている者とは逆の結果になるのやもしれませぬ』
『え?もしそれが正しいならゾンビも【ヒール】を掛けたら簡単に倒せない?』
『この予想が正しいのならですが、可能性は高いかと』
確かに霜葉の世界ではゲームの設定でたまにゾンビなどのアンデットに回復魔法を掛けると簡単に倒せるなんてことがあるが、まさか本当の異世界でもそんなことがあるとは霜葉はびっくりした。だが、この方法で倒すと白夜たちのLv上げにならないのでピンチの時と先を急ぐ時以外にはしないことになった。
それからは白夜たちが主になって戦い、霜葉は敵に【クリーン】を掛ける援護を繰り返した。その結果、かなり戦いやすくなるので無月や三日月も接近戦を行い戦うことで戦闘時間の短縮になった。ちなみに金剛一家はこの9階層では霜葉の護衛をしている。
その後も順調に戦い続け探索を行った。そうして進んだ先で霜葉達はある部屋にたどり着いた。そこは来た道以外の通路は無く行き止まりであったが、そこには無視できない物が奥に飾ってあったのだ。それは騎士甲冑しかも全身鎧で兜やガントレット、レギンスもセットで飾られている。かなりの武具であるのは一目見てわかった。白銀色でどことなく竜をイメージして作られているようで、中々カッコいい防具だ。
『なんだろうね?あの防具?』
『『カッコいい~!』』
『『『すごいね!』』』
『きらきら~!』
『ふむ・・・以前も似たような物を見た様な?』
霜葉はこんなところに防具が飾ってあるのを不審がり白夜たちはこの防具に見惚れている様だ。ガウェインだけはこの状況に既視感を感じている様だが。霜葉はこの防具を鑑定して見た。
【白銀竜の騎士甲冑】
ダンジョンで長年かけて造りだされた騎士甲冑。特殊な効果として【サイズ自動調整】【全ダメージ軽減】【重量半減】【防具耐久強化】が付与されている。
『これかなり強い魔道具だよ?鑑定結果にダンジョンで長年かけて造りだしただって』
『ああ、思い出しましたぞ。ダンジョンではこのように魔道具が飾れらている場合があり、それらは例外なく強力な魔道具ですぞ』
『へぇ~そうなんだ』
『いずれにしてもこれは回収するべきです』
『ねぇガウェイン?これガウェインが使ったら?』
『え!?わしがですか?』
霜葉はガウェインにそう提案して、この魔道具に付与されている効果を話した。その結果今ガウェインが装備している騎士甲冑よりも高性能であることが分かった。ちなみにガウェインが今装備している防具の性能は【サイズ自動調整】と【筋力強化】があるだけである。
『こんな立派な物をよいのですか?』
『いいも何もこんなに高性能な魔道具をただ回収するだけなんてもったいないよ?うちにはこれを使える者が居るんだから』
『『おじいちゃんに似合うのきっと~!』』
『おじいちゃんこれ着るの~?』
『・・・確かにその通りですな。では主殿【箱庭世界】の入り口を出してはもらえませんか?』
『?別にいいけど・・・ここでは着替え無いの?』
『い、いやじつはのう?さすがにスケルトンである骨だけの姿を見られるのは恥ずかしいんじゃよ。生前の記憶があるゆえの羞恥心だと思ってくだされ』
『そうなんだ?わかったよ』
ガウェインがそう言うので、北斗たちに造ってもらったログハウスの中で着替えるといいよ声を掛けて霜葉達は一度【箱庭世界】戻った。そこでガウェインが着替え終わるまで待つことに。しばし待つと・・・
『皆待たせてしまったの?』
そこに居たのは装いを新たにしたガウェインが出てきた。白銀色の騎士甲冑が動く姿はかっこよすぎる。
『装備した感想はどうだい?』
『かなり違いますな~この甲冑の方がしっくりくる気がします。少々慣れない所がありますが、戦闘を何度か経験すれば問題ないでしょう』
『じゃあ。9階層で戦ってみようか』
そう言うわけで新たな防具を装備したガウェインの慣らしもかねて探索を再開しようとした。
『その前に主殿。お話がありますぞ』
『?何かなガウェイン』
『覚えていますか?昨日わしがこのダンジョンに来たことがあるかもしれないと言ったことを』
『うん、覚えてるよ。確か6階層に降りた直後だったよね?もしかして思い出した?』
『はい、ここはわしの生前に騎士王国 クロスエンドの国土に有ったダンジョンで間違いありません。ここでわしと親友は武具を手に入れたのです。先ほどこの騎士甲冑を装備していたら思い出しましたぞ』
『そうなんだ!じゃあこのダンジョンの情報も覚えてる?』
『ええ、12階層までの情報は持っています。お話しいたしますので聞いてくだされ』
霜葉達はガウェインの話を聞くため小休憩することにした。ガウェインの生前はこのダンジョンはかなりの人々が挑戦に来ていたらしい。理由は魔道具が手に入る確率が高いから。このダンジョンは5階層までは実入りがないが、6階層以降は武器を使う魔物たちが出てくるためそれらがドロップ品として倒せば手に入るのだ。
しかも8階層にはごくたまに魔道具の武具を持ち、スケルトン・ウォーリアーが出てくる。これを目当てに挑戦者が数多くやってきたらしい。9階層に出てくるブラッドゴーレムのドロップ品である骨も魔物素材の中では高値で取引されていた。さらにさらに10階層以降はスケルトン・ウォーリアーが複数体出てくるので魔道具を手に入れる確率はさらに上がるとのこと。
ガウェイン達も生前は訓練を兼ねてこのダンジョンの最下層を目指していた時期があるんだそうだ。そうして10階層までやってきたのだが、そこではスケルトン・ウォーリアーとスケルトン・ナイトが出てきたそうだ。しかもほとんどが魔道具を持っていてそれを使いこなして戦いかなり苦戦したんだとか。何とか早々に11階層の階段を発見して降りたら、今度はブラッドゴーレムばかりの階層だった。
この階層でも早々に階段を発見できて次の12階層に降りると、そこはウォーリアーが少なくナイトが多くいる階層だったのだ。ガウェイン達は12階層の探索を諦めて地上へと戻ることにしたそうだ。
『その時の探索で親友が使っていた大鎧と大剣を見つけたんじゃよ。当時は親友以外に使いこなせる者が居なかったので親友が貰い受けることになったのじゃ』
『そんなことがあったんですか』
『そこでここからが本題なのじゃが、今のわしらでは12階層の探索は厳しい物があるじゃろう。11階層までなら問題ないが、12階層は北斗殿たちや金剛殿たちではきついであろう』
『う~んそれなら今回は10階層を探索して地上に帰った方がいいかもね』
『それがよいですぞ』
ガウェインの話を聞いて霜葉は今回の探索は10階層までと決めた。皆にも話してなぜそう決めたかの説明も行った。今回の探索の成果をこの街のギルドマスターのダルバンにも報告するためにも早く地上に帰った方がいいことと、報告をしたらいろいろ忙しくなる可能性があるからだ。
と言うのも報告をすればこのダンジョンがハズレではなくむしろうまみがかなりあるダンジョンであることが街の領主にも報告され、その調査に同行してもらいたいと言われるか魔道具集めを依頼されるかのどちらかだと霜葉は考えている。
そのためにこの街には何日か滞在することになるので態々最下層まで行かなくとも、何度もここに来ることでLv上げができる。その方が危険も少ないし実力が上がったら他のダンジョンに行くか、最下層まで行くか考えればいい。そう説明をして全員が特に北斗と金剛は霜葉の考えを支持した。
二人は群れと家族の命を背負っているため、危険なことをする気はないようだ。多少の危険は覚悟しているだろうが、明らかに無謀なことはしないと言うことだろう。話も終わりダンジョン探索を再開した霜葉達。回復魔法術の【クリーン】を使い戦いを援護して、探索を続けた結果10階層への階段を発見。
階段を降りて10階層へとやってきた霜葉達は、北斗たちをグループごとに呼び今回は念のため白夜たちと行動することにしている。以前と同じくガウェイン、新月たち、霜葉と白夜と十六夜とルナ、それと金剛一家が北斗たちのグループにそれぞれ同行する形だ。金剛一家には付与魔法術を掛けるのも忘れない。
順番に各グループがダンジョンを進んで行き、霜葉達も通路を進むいくつかの分かれ道を進むと現れた魔物たち。ガウェインの情報通りスケルトン・ウォーリアーが五体にスケルトン・ナイトが一体だ。戦闘が始まると確かに相手は手強くウォーリアー二体とナイトは魔道具を持っている様でそれらを効果的に使い自分たちが有利になるように立ち回っている。
だが、霜葉の付与魔法術と白夜たちの攻撃には対処できずに撃破した。しかし、ここに出てくる魔物は手強いと言うガウェインの言葉を実感して、霜葉は気を引き締めるのだった。ちなみに手に入れた魔道具は・・・
【紫電の全身鎧】
付与効果 【ダメージ反射電撃発生】 【破損耐性】
【黒闇の盾】
付与効果 【幻惑効果】 【俊敏強化】
【光輪の曲刀】
付与効果 【切れ味強化】 【光魔法術強化】
これらを手に入れた。確かにこのダンジョンは魔道具の入手確率が高い。これらが魔道具としてどれくらいの価値なのかは霜葉にはわからないが、それでもこれらを売ればかなりのお金を得ることができるのは間違いない。
戦闘が終わり霜葉は仲間全員に連絡してみた。先ほどの戦闘を経験して仲間がどうなったか気になったのだ。その結果ガウェイン組と新月たちの組は問題なく撃破したそうだが、北斗と金剛一家の組は何とか倒したが苦戦したそうだ。報告を聞いた霜葉は彼らの下へ行き一緒に行動することにした。人数は多くなるが彼らの安全を考えるとこれがベストだろう。
その後も探索を続け霜葉達は10階層を歩き回った。その結果大量の魔道具も回収してここらで地上へと帰ることにした。北斗たちを【箱庭世界】へと帰還させて9階層への階段の下へと向かうわけだが、ここで霜葉の持つユニークスキル【方向感覚】が大いに役立った。階段への道がなんとなくわかるのだ。そして実際に階段の下へとたどり着いた。
霜葉は知らないことだが【方向感覚】のユニークスキルは商王国ではかなり価値の高いスキルとして有名なのだ。一度でも行った事のある場所にはその場所をイメージするだけで道が分かり迷うことはほぼない。このスキルを持っているだけでダンジョンに挑戦する者たちから引っ張りだこにされるのだ。本人の戦闘力が低くとも。そのため商王国では【方向感覚】を持った者たちは荷物持ち兼帰り道案内役として自分を売り込んだりする。
そんな訳で【方向感覚】持ちである霜葉は簡単に帰り道が分かり、順調に地上へのルートを進んでゆく。帰り道にも魔物は出てくるが、白夜たちによって撃破されてゆく。もちろんドロップ品も回収するのは忘れない。あっという間に5階層までやってきたが、今日はもう遅くなったようなので【箱庭世界】で休むことに。
ダンジョン攻略四日目。この日はゆっくりと地上へのルートを進んでいる霜葉達。あんまり早く地上へ帰るといろいろ問題があるだろうと考えゆっくりと進んでいるのだ。それと今日の霜葉達のメンバーにガウェインはいない。新月たちもブルーベアに退化している。ダンジョンへ入ることがある兵士を警戒してのことだ。
それからゾンビに対して【ヒール】を掛けてどうなるのか実験も行った。結果は絶大であった。【ヒール】を掛けたゾンビは体が回復してそのまま粉々になってしまったのだ。スケルトンにはガウェインに回復魔法術が普通に効果があったのでアンデットすべてに逆の効果があるわけではないが、ここに出てくるゾンビ、フレッシュゴーレム、ブラッドゴーレムなどには攻撃として有効なのはこれではっきりとした。
その後はゆっくりとだが確実に地上へと進みとうとう地上の光が見えてきた。霜葉達は約三日ぶりに地上へと戻ってきたのだった。地上に出た霜葉達は壁に囲まれた中にある唯一の扉の前に向かい声を上げた。
「すいませ~ん!ダンジョン探索から帰ってきました!扉を開けてくださ~い」
「え・・・なに!?ちょ、ちょっと待ってろ!?」
扉の向こうでは何やら慌ただしく音がするがしばらくすると扉が開き門番が姿を現した。
「どうも、お疲れ様です」
「あ、ああ。お疲れ様。君は確か三日前にこの街にきた冒険者だよな?ダンジョンに潜ってたのか!?」
「そうですけど?あなたは街に入る時に会った門番さんですよね?ここでもダンジョンに入る前に門番さんに出会ってダンジョンカードを貰いましたけど、聞いていないんですか?」
「あいつ報告を忘れていたな!」
それは仕方がないことであろう。態々ハズレと呼ばれるダンジョンに入る者など今までいなかったのだから。それでも職務を忘れたのは確かなわけであの門番さんはお仕置きされる事であろう。
「まぁこちらのことはいい。ダンジョンカードを返却してもらおう」
「はいどうぞ」
「うむ。それにここはつらいからどうせ君も5階層どまりだろ・・・・ジュ、10階層だと!?」
「はい。僕たちは10階層まで行きました」
「ど、どうやって!?いや、それよりもたった三日で10階層まで行ったのか!?」
「はいそうですよ?」
「なぁ・・・・」
話を聞いた門番は呆然としてしまった。彼はここのダンジョンの以前の到達記録が三日かかって到達したのを知っているのだ。そのため霜葉の偉業を理解できたのだ。
「そ、そうだ!10階層まで行ったんなら何か魔道具か魔物素材は手に入らなかったか!?あ・・・でも荷物がないからでなかったのか・・・」
「いいえ、魔道具はかなり数を手に入れました。魔物素材も一種類ですが手に入れてます。僕は【アイテムボックス】のスキルが有りますから」
「なに!?それは本当か!?」
「なんならこれから冒険者ギルドに行って報告しようと思っていますから一緒に行きますか?」
「ぜひ頼む!少し待っていてくれ!代わりの門番を連れてくる!」
そう言うと門番さんはダンジョンへの扉を閉めて、大急ぎで走って行った。その間に霜葉は全員に【クリーン】を掛けてダンジョン探索の成果を確かめた。
名: 動島 霜葉
職業: 【軍勢の魔王Lv30】
固有スキル:【存在進化】:【箱庭世界Lv6】:【思念会話Lv6】
スキル: 回復魔法術Lv10 : 付与魔法術Lv10 : 錬金術Lv10
調理術Lv10 : 魔道の極み : 魔力強化・極
魔力回復強化・極 : 無詠唱 : 職人の極み
超鑑定 : 超隠蔽 : 短剣術Lv7 : 杖術Lv7
アイテムボックス・極 : 方向感覚
名: 白夜
種族: 【ホワイトドック♂Lv18/Lv20】
スキル: 咆哮Lv8 : かみつきLv7 : 嗅覚探知Lv8
: 身体強化Lv6 : 氷魔法術Lv3
名: 十六夜
種族: 【サンダーキャット♀Lv18/Lv20】
スキル: ひっかきLv7 : 隠業Lv8 : 聴覚探知Lv8
: 身体強化Lv6 : 雷魔法術Lv3
名: 新月
種族: 【スケイルベア♂Lv9/30】
スキル: 爪撃Lv8 : 腕力強化Lv7 : 体力強化Lv7
: 持久力強化Lv7 : 低燃費 : 身体強化Lv3
: 堅鱗 : 鱗再生 : 退化(配下専用スキル)
名: 三日月
種族: 【ウールべア♀Lv9/30】
スキル: 爪撃Lv7 : 腕力強化Lv6 : 体力強化Lv6
: 持久力強化Lv6 : 低燃費 : 耐久力強化Lv3
: 体毛弾性強化 : 不動 : 退化(配下専用スキル)
名: 無月
種族: 【アースベアLv♂9/30】
スキル: 爪撃Lv7 : 腕力強化Lv6 : 体力強化Lv6
: 持久力強化Lv6 : 低燃費 : 土魔法術Lv3
: 大地の加護 : 魔力回復強化 :退化(配下専用スキル)
名: ルナ
種族: 【シルバーウィング♀Lv17/Lv30】
スキル: 爪撃Lv2 : 無音翔術Lv6 : 闇魔法術Lv5
: 身体強化Lv3 : 魔道の極み : 夜目
名: ガウェイン
種族: 【スケルトン・ホーリーナイトLv6/Lv30】
スキル: 騎士剣術Lv8 : 騎士盾術Lv8 : 身体強化Lv8
: 武術の極み : 忠義の心 : 光の加護
: 体術Lv3 : 光魔法術Lv2 : 魔力強化
名: 北斗
種族: 【ハイコボルト♂Lv5/20】
スキル: ひっかきLv4 : 精密作業強化Lv5 : 木工Lv5
: 群れの長 : 槍術Lv3 : 小楯術Lv3
名: 金剛、黒玉、天青、黄玉、天藍
種族: 【ロックモールLv6/Lv20】
スキル: 爪撃Lv6 : 穴掘りLv5 : 夜目
: 連携 : 耐久力強化Lv3 : 掘削
全員がLvが幾つか上がっている。やはりダンジョンは効率がいい。北斗以外のハイコボルトもスキルLvも含めて上がっており今回のダンジョン探索は大成功と言っていい。霜葉がそう考えている間に先ほどの門番さんが兵士を一人連れて戻ってきた。
「待たせてすまないな。それと俺はこの街の警備隊隊長のドルトって名だ。よろしくな」
「はい。僕は霜葉と言います。では、冒険者ギルドへ行きますか?」
「ああ」
そうして霜葉達と警備隊隊長のドルトは連れてきた兵士に後のことは任せて冒険者ギルドへと向かう。




