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第四章  第十六話  海王国編14

冒険者ギルドの依頼&新しく仲間になったリトルラミア達のレベル上げもかねて、ダンジョンへと挑戦中の霜葉たち。7階層へと向かうための階段探しを他の冒険者がやったと思われる妨害行為のせいで降りずにそのまま探索を切り上げた。


翌日。だんだんと調理に慣れてきたリトルラミア達。彼女たちが作った朝食を食べながら7階層以降の予定をみんなに話すことに。


「7階層以降は素材集めを頑張ろうと思う。ここからとれる素材は高値で取引されるらしいから」


ギルドマスターであるバートからも7階層以降の素材は高値で買い取ると言われている。それほどの素材なら霜葉自身も仲間用と召喚者たちのお土産用に大量に手に入れたいと考えた。


「その分、敵も手ごわくなるだろうから無理をしない範囲で頑張ろう」

『そうですな。森に出てくるシルバーウルフはウルフ系の魔物では上位の実力でしょう。リトルラミアたちは注意が必要ですな』

『そうなのか・・・仲間にも言い聞かすよ』

『砂地の魔物は我々であれば相性はよいですな。海に出てくる魔物は確かファングシャークでしたか?』


ガウェインの確認に頷きで答える霜葉。砂地の魔物は霜葉たちも遭遇したことがあるスティールクラブでこちらの素材も海王国にとっては需要が高く買取りにも色を付けてもらえる。


ファングシャークはサメ系の魔物で牙が異常発達した魔物。一つ一つがナイフのように長く鋭い、その牙は武器や包丁などにも使われ、皮は職業道具に加工されている。


「ひょっとして大和たちでは危ないのかな?」

『う~む・・・実力的には大和たちの方が強いでしょうが、奴らは血の匂いに敏感でちょっとでも匂いがすると大量に寄ってきます。さすがに数多く相手をするのは・・・』


そう言うガウェインは困ったように腕を組み悩みだした。相談した結果、とりあえず戦ってみないことには判断できないとして、全員で大和たちの戦いを見守ってから問題なければそのまま探索開始することに。


そう結論付けたが、早速予定外の戦闘をする羽目になった。と言うのも砂浜近くでの海岸で大和たちは戦闘を開始したが・・・戦闘を開始してすぐにファングシャークが続々と寄ってくるのだ。


これはまずいと判断した霜葉たちも戦闘に参加。大和はぎりぎりまで砂浜に近づくが、ファングシャークもしつこく大和に噛みついてくる。


『いたぁーい!!』

『大和! 甲羅に入って防御を固めるんだ』

『わ、わかった!』


霜葉の指示ですぐさま甲羅に引っ込む大和。さすがのファングシャークも甲羅をかみ砕く力はない。にもかかわらず攻撃が効かない大和に攻撃を繰り返す。


『ヤマトばかりひどいことをするな!!』

『『『そうだそうだ!』』』

『こちらに注意を引きつけましょう! その後は浅瀬までおびき寄せます!』

『『『『わかった!』』』』


この戦闘で活躍したのが武蔵たちとガーベラたちだ。武蔵たちは大和を回復して、尻尾の一撃でサメたちを海面まで吹き飛ばす。とどめは大和の甲羅に登った魔法術で攻撃できる面々と水上移動ができるラミアたちが手助けしている。


ガーベラたちは動きと攻撃でファングシャークを翻弄しつつ、自分たちに矛先を変えてきた敵をうまく浅瀬に誘導。そこからは物理攻撃手段しかない面々が連携で逃がさずに仕留めた。


そうして戦闘は何とかなったが、砂浜には大量のファングシャークのドロップ品が山になっていた。戦闘が終わってから流されたのや沈んだのを武蔵やガーベラたちが集めてくれたのだ。


『う~いたかったよ~』

『ヤマト大丈夫か?』

『よしよし』


今も痛みで涙目のヤマトを武蔵と鈴蘭が慰めている。傷は癒したが痛みまでもすぐに治るわけではない。少なくともファングシャークと戦うたびに大和は痛い思いをしてしまう。


「しばらくは大和たちはお休みかな?」

『そうですな。少なくとも我々がこの階層で狩りをしている間は休んでもらう方がよろしいかと』


霜葉は大和を気遣い言葉を口にする。それにガウェインも同意し、他の仲間たちも頷いている。


『いいの?』

「もちろん。痛い思いをしてまで頑張ってくれたんだから休んでもいいんだよ」

『ありがと~そうするね』


大和本人も霜葉の言葉にお礼を言っている。そう言うわけで大和たちはしばらくお休みすることが決まった。大和たちを【箱庭世界】へ送って霜葉たちは各自の狩場へと向かう。



その戦闘については砂浜組は問題なし。相手はスティールクラブだが、カイロスたちとは相性がよく、丸太棍棒で吹き飛ばしている。ガウェインも魔法術や剣術を駆使して危なげなく戦う。


一方の森林組は、少々苦戦していた。苦戦していたのはラミア達でその他メンバーはやっとまとめに戦える相手に楽し気に戦っていたりする。


シルバーウルフの戦闘は物理攻撃オンリーだが、緩急をつけて動きフェイントを織り交ぜながら仲間と連携するので、なかなかの玄人な敵だ。


そんな相手に対して、まず白夜は同じ狼だからかメンバーの中では新月や北斗と同じく気持ちが高ぶっていた。相手の攻撃は軽々躱し、フェイントは看破して反撃したりと頼もしい。


新月に関して自分と戦ってくれる敵に歓喜し、特に楽し気です。その戦闘を一言で言えば無双。相手の連携やフェイントは無駄だと言わんばかりに炎を纏った爪、牙、角で蹂躙していた。


北斗たちはシルバーウルフに対抗心を燃やして、同じく連携やフェイントを使い張り合っている。その戦闘がなかなか見ごたえもあり、当の本人たちは時折笑みを浮かべていたりする。


他のメンバーも負けじと奮闘しているが、リトルラミアたちは相手のほうが各上であるため数人で行動し、弱った相手のとどめを担当していた。そんなこんなで戦い続けていると・・・・


《【リトルラミア】の群れすべてのLvMAXを確認。条件達成。【存在進化】の効果で進化を行えます。群れの進化先は群れすべてに適応されます》


霜葉の頭にそんな声が響いた。さっそくみんなを【箱庭世界】へと帰還させる。その際にリビュアが初めての進化を知らせる声に混乱する事態もあったが、霜葉の説明で落ち着いた。


「じゃあ、いくよ?」

『わくわくするね・・・』


現在、霜葉たちは【箱庭世界】の浜辺にて進化のお披露目をしている。ここでないと全員が進化を見れないためだ。進化を実行すると・・・・



  【リトルラミア】 ⇒  【フォレストラミア】

              【ブレイズラミア】

              【サーペントラミア】

              【スノウラミア】



さすがにもともとが強い個体のラミア種であるためか、進化先が多い。それぞれの説明は・・・


  【フォレストラミア】

 森や森林に適応したラミア種。森の中でその姿を捕らえるのは不可能。


  【ブレイズラミア】

 炎に高い適性を持つラミア種。火魔法術や牙やその身に炎を宿すことが可能。


  【サーペントラミア】

 海に生息するラミア種。武器を使いこなす高い知能と器用さを持つ。


  【スノウラミア】

 雪原地帯に生息するラミア種。寒さを克服し敵には氷魔法術を放つ。


中々に強そうな進化先が並んでいる。霜葉はいつものようにラミアたちに進化先を選ばせる。進化先を説明を霜葉とリビュアはラミアたちに聞かせた後、彼女たちは数分間話し合い・・・


『決めたよ大将! あたしらは【サーペントラミア】になる!』

『わかったよ。ちなみに決めた理由は何だい?』

『あたしらは攻撃能力が低いと考えたんだ・・・』

『魔法術も考えたけど、まずは武器の方がいいかと・・・』

『あと、海でも戦えた方がいいと考えた』


全員いろいろと考えていたようだ。しかし、霜葉は理由の一つである海で戦えた方がいいと言うのが気になった。


『皆は海でも戦えるようになりたいの?』

『ああ、あたしらは仇であるテンタクルスと戦いたいからね。でもそのためには海中でも問題なく戦えるようになった方がいいと考えたんだよ』


霜葉はなるほどと納得した。彼女たちはここに来るまでに海でテンタクルスに襲われて、大人たちがその身を犠牲にして助かったため強くなって仇をとりたいと考えている。そのために海中でも問題なく戦えるようになりたいと言う。


『うん、わかったよ。君たちの考えを尊重するよ』

『ありがとうね大将』

『『『『ありがとうございます!』』』』


彼女たちの考えを支持して、感謝された後に彼女たちの進化を実行。いつもの光が収まった後に姿を現したのは・・・・


『コレはすごいね・・・力がみなぎるよ』


成人女性の上半身を持つ美人に成長したラミア達だ。なお、胸部も大きくなり大変に目の保養・・・もとい。直視するのが困る外見になった。


『みんな美人になったね』


もっとも霜葉にとっては、仲間が成長したと言う考え以外浮かばないのだが。ラミアたちは下半身部分は真っ白の白蛇のようになり、上半身の美人な外見と合わさりなかなかに神秘的な外見となっている。



 名前:  リビュア


 種族:  【サーペントラミアLv1/40】×22


スキル: 牙撃Lv7 : 拘束術Lv7 : 身体強化Lv6 :

   : 熱源感知Lv7 : 登攀Lv8 : 水泳Lv1  :

   : 統率 : 短槍術Lv1 : 水中適正Lv1   :

   : 水流抵抗 : 人化 :



ステータスはこのような感じだが・・・最後のスキルが【人化】となっている。いつもの【退化】と言う配下専用のスキルではない。


それ以外は上位のスキルになったり、より適したスキルになったりと変化はあった。初見である【水流抵抗】は水の流れに対して動きが制限することがなくなるユニークスキル。


『この【人化】って何かわかるかい?』

『どうやらあたしたちは人になれるようだよ』

『え!?』


気になった霜葉が質問すると、リビュアはそう答えた。さっそくスキルを使ってもらうと彼女たちはモデルになれるスタイル良さを披露した。素っ裸で。


「これはすごいね!」

「あたい達人間になれる!」

「よくわかったから、とりあえず元に戻って・・・」


人になれてはしゃぐ彼女たちを霜葉は直視できずに視線を明後日に向ける。さすがの霜葉も成人女性の素っ裸を見せられて、顔が赤い。そんな霜葉を不思議に思いつつリビュア達はラミアに戻る。


「これから【人化】するなら服を用意しないとね」

『なんだかわかんないけど、大将がそう言うのなら・・・』


リビュア達には羞恥心も教える必要がありそうだ。


『それと進化したことで体が強くなったから、能力に慣れておくこと』

『うむ。我々もそうだが、急に強くなったことで意識がそれに追いつかない場合があるのでな』

『そうなのか・・・だったら水中になれるためにもしばらく練習しようかね?』


それからリビュア達が進化した能力になれるために訓練することになったが、水中での行動になれるため四苦八苦することに。そのため今日の活動は彼女たちの訓練に費やされることになった。

久しぶりなのでちょっと短め。次回更新は未定。

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