一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) まきばしら
それではいってみよー
つとめての
たれかつかわむ
朝凪の
新たし空気
凛と累卵
《私の真面目訳》
早朝の
誰が使っているだろうか。いや、誰も使っていないであろう
朝の風の吹かないちょっっとした時間
新しい空気が
凛として引き締まった感じはするが、卵を積み重ねていくような危うさもある
《脚色した現代語訳(語り口調)》
早朝の空気はまだ誰も使っていないような気がします。朝の風の吹かないちょっとした時間。少し冷たい空気が新しく感じさせるのでしょうか。それらは凛としているような気もしますが、朝のこのような時間はとても儚いのでしょうね。
《一応の解説》
「か」が係助詞で推定の「む」が連体形になり、訳も反語にしています。
朝凪
陸風と海風が入れ替わる時に、海辺の風がしばらく止むこと
累卵
卵を重ねるような不安定な状態
《一解説》
気がついたら5時半でとても驚いた朝に作りました。
正直に言うと、和歌の風景で実際の様子を見たり感じたりして作ることはほとんどありません。( 勿論、近江の山に行ったことも、彼者誰時に起きて告白したこともありません。詳しくは他の作品を。)
ですが今回は実体験に基づいています。
その分修辞などにこだわるというより、直球勝負になっています。(ますらおぶりですね。)このような和歌は万葉集に多いですよね。それを意識して枕詞でも入れることができていればいいのですが……理想までは少し遠い。
和歌ということもあり、定期更新は難しそうです。ぜひ、作者のお気に入り登録をして新作をチェックして頂ければ……。(偉そうにすみません。)
皆様に31音の魔法がかからんことを
今日の月見ました?
ハロウィンが近くなってきたことを祝福するように、オレンジ色でした。
洒落乙なことしやがって