育てていたあさがおが大変な事になった。
〇月□日、水曜日、曇っちゃったー。
突然だが私はあさがおを育てている。
昨日、蕾ができていて27歳の立派な大人のくせに大喜びした。
し か し
枯れた。
一つだけじゃない。
全滅した。
今朝、水やりをしようと鼻歌を歌いながらベランダに行ったら、
葉っぱは無事なのになぜか、あさがお(蕾)だけが全滅していた。
あまりにも不自然な枯れ方。
いや、枯れたというか・・・
無くなった。
無くなっていた。どういうことだろうか。
佳奈は最初、花の命はなんて短いの!と嘆き悲しんでいたが、
不自然さに気がつき、これは誰かが取ったんではないかと推理した。
隣のおばちゃん?いやいや、おばちゃんはそんなことするはずない。
どっかの子供?いやいや、なぜここにあさがおがあるって分かるんだよ。
・・・っていうかベランダにあるかぎり無理だろ。2階だぞ。
鳥?いやいや、ここのアパートはボロすぎて滅多に鳥なんか寄り付かない。
・・・なんで私このアパートに住んでんだろ。
佳奈は唸った。2時間ぐらい眉間にしわを寄せ、考えた。
答えが見えない。
「これって・・・」
佳奈は、隣にあった酒の瓶に目をやった。
・・・確か昨日、なんかイライラして偶然買っていた酒を飲んだら止まらなくなって
ベロベロに酔って・・・
まさか。
佳奈は突然冷静になって昨日を振り返った。
それで酔った後、歌いまくって、踊りまくって、
勢いでベランダに出て、あさがおを・・・
「あーーーーーー!!!」
そいだ、私は酔ってあさがおをブチブチと引っこ抜いてしまった。
全部私のせい。最悪だ。
・・・その夜、佳奈は布団に潜り込んで自分をずっと責めていたとか。




