『あとがきにかえて』
『あとがきにかえて』
未熟な文章表現にも関わらず、最後まで読んでくださった方々には大変感謝いたします。
二人の付き合いはこの後も続きます。そして苦悩も……
それが何処まで続いて、二人が幸せになるかどうかは皆さんの想像にお任せいたします。
死なない限り人生にはゴールが無いので、ストーリー中のハッピーエンド、バットエンド共に、どちらにしても結局彼らにとっては通過点に過ぎないと私は思っています。
だから、この先に人生が続いているという終わり方が、私は好きです。
もちろん、そういう終わり方に釈然としない方もいると思いますが……
この作品は、障害を持つ人を哀れむ話ではありません。
また、そんな女性を選んだ主人公を不運に感じる作品でもありません。
自立心のある障害者はその頻度の中で出来る限りの事を人並みにこなせます。または、こなそうと努力します。
ただ、その中には健常者の知らない苦悩が節々に散りばめられているのも事実です。
直向な努力は、全てはありませんが本人に見返りを与えてくれると思います。
そんな娘を描いてみたくてこの小説を書いたような気がします(重度の障害に比べれば、榛菜のそれは軽いものですが…)
話の中には榛菜を除いたエピソードも多々ありますが、結局は、視点である陽彦は脇役だったのかもしれません。
tokujirou
◆最後までお付き合いいただき、ありがとう御座いました◆