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シーン2:通知の嵐(Vの楽屋)

(壁一面に「いいね!」のハートマークやコメントが投影されている。

 しかし、その光は毒々しい。Vは鏡の前でスマホを握りしめ、過呼吸気味になっている。スマホの通知音チャイムは最初、心地よい音楽だったものが、徐々に 「金属が擦れるような不快な音」 へと変調していく。)


V: 「痩せた? 劣化してない?」「口パク乙」「大好き!」「死ね」「結婚して」「消えろ」

  ……うるさい、うるさい! (画面をスクロールする指が止まらない)

   ねえ、どうして1分前の投稿にまだ1万いいねしかつかないの? みんな飽きたの?

  私のこと忘れたの? (鏡の中の自分に向かって作り笑いをする) 笑ってよヴァネッサ。

  あんたはアイドル。世界で一番愛されてる女の子。 ……でも、誰も本当の私を知らない。

  メイクを落とした私が、こんなにブサイクで、泣き虫だってこと、誰も知らない。


(鏡の中に、Vの背後に立つМが映り込む)


М: ならば、本当のあなたなど捨ててしまえばいい。


V: (振り返る)……誰? マネージャー?


М: あなたのファンですよ、ヴァネッサ。 ただ、他の有象無象とは違う。

  「理想のあなた」を永遠に保存する方法を知っているファンです。


 (封筒を鏡の前に置く)

   老いてシワだらけになり、誰からも見向きされなくなる未来……怖いでしょう?

   この『Project F』に乗れば、あなたは概念になれる。 永遠に美しく、永遠に称賛される、

   完璧なアイコンに。


V: 永遠に……愛される? この不安が、なくなるの?


М: ええ。もう二度と、エゴサーチをして震える夜は来ません。約束します。


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