シーン3:融解(Meltdown) (抵抗虚しく、個の境界が溶けていく)+シーン4:完全なる静寂(Silence)
シーン3:融解(Meltdown)
O・V・I: 助けて。ママ。パパ。 ここから出して。 嫌だ、一人にしないで。
(思考が混ざり合い、主語が消える)
死にたくないから、愛されたい(O+V)
愛されたいから、完璧になりたい(V+I)
完璧になりたいから、他はいらない(I+O)
声たち: 「ねえ」 「なに?」 「なんだ、お前も」 「君も」 「僕も」
全員:「「「同じくらい、泣きたかったんだ」」」
(敵意が消える。残ったのは、震える3人の迷子の子供たちだけ)
声たち: 「ごめんね」 「いいよ」 「一緒にいよう」 「もう、怖くない」
(3つの波形が、一本の太く、平坦な線へと収束する。抵抗が止み、死のような安らぎが訪れる)
シーン4:完全なる静寂(Silence)
(カプセルの中の肉体が光となって分解され、中央の培養槽へ吸い込まれる)
システムログ: Identity: O... deleted. (個体識別名:オスカー……消去完了)
Identity: V... deleted. (個体識別名:ヴァネッサ……消去完了)
Identity: I... deleted. (個体識別名:アイザック……消去完了)
New Entity Creating... (新規実体を作成中……)
(培養槽の中で、美しい人型のシルエットが胎児のように丸まっている。それは泣かず、笑わず、ただそこに「在る」)




