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エピック71【魔の精霊】

西の祭殿の巨大な門を潜ったジョンアイデル一行を待ち受けていたのは、天まで届くような巨大な魔力の渦と、その中心に鎮座する、全てを透徹するような瞳を持った精霊だった。彼こそが、魔獄界の理を司る魔の精霊デビウス。

挿絵(By みてみん)

デビウスは、ジョンアイデルの黄金の覇気に呼応するようにゆっくりと立ち上がり、ハキハキとした、世界そのものが鳴動するような声で問いかける。

「……ジョンアイデル。マレブランケを従え、理の門を叩いたか。……だが、我がことわりは甘くない。この世の全ての魔法を無効化キャンセルし、純粋なる『存在の格』のみを問うのが、我が祭殿の試練だ!」デビウスが右手をかざすと、空間から一切の魔力供給が遮断され、仲間たちの魔法武装が霧散し始める。しかし、ジョンアイデルは盾杖を力強く握り直し、一歩も引かずにハキハキと応じる。

「ははっ、魔法無効化だって!? 望むところだ! 俺の『個』は魔法なんて枠に収まらねえ、もっと根源的な『意志』そのものなんだよ! デビウス、お前の理がどれだけ冷徹でも、俺の熱い理想で溶かしてやるぜ!」

ジョンアイデルの不敵な宣言と共に、西の祭殿の空気が激しく震えた。魔の精霊デビウスは、魔力供給が断たれた極限状態でもなお、黄金の輝きを増していくジョンアイデルの「個」を凝視し、ハキハキとした、雷鳴のような声で吼える。

「面白い! 魔法という杖を奪われてなお、その魂の輪郭が揺らがぬとはな! ならば見せてもらおう、ジョンアイデル! 貴様の語る『意志』が、この宇宙の法則ロゴスを上書きできるほどの重みを持っているのかをな!」デビウスが指先を弾くと、無数の「虚無の鎖」が空間から溢れ出し、ジョンアイデルの四肢を縛り上げようと襲いかかる。魔法による防御が封じられた仲間たちは、己の肉体と武器の重みだけで、精霊の圧倒的な圧力に立ち向かう!セレスティアは、魔力が霧散し聖魔法が使えない極限状態に膝をつきながらも、ジョンアイデルの背中を見つめてハキハキと叫ぶ。

「ジョンアイデル様! 魔力がなくても、私の祈りは消えません! 貴方の『個』が、この冷徹な理を打ち破る新しい光になると信じていますっ!」ルナーロは魔力の加護を失った槍の重さに耐え、自らの筋力だけでデビウスの圧力を押し返し、ハキハキと吼える。

「ははは! 魔法が使えねえなら、ただの棒振りに戻るだけだ! 腕っぷしの強さなら、魔獄界の精霊さんにも負けねえぜ! 主殿、一気にぶちかましましょう!」クレティアは指先で赤い唇をなぞり、自慢の炎が消されたことに不敵な笑みを浮かべ、ジョンアイデルの放つ純粋な「存在感」に陶酔してハキハキと囁く。

「ふふ、魔法なんて飾りよ。アイデル、貴方の剥き出しの魂こそが、私にとっての唯一の真実。……デビウス、貴方の理なんて、アイデルの愛の前じゃただの冷たい風にすぎないわ」カニャッツォは魔導端末がブラックアウトする中、自身の脳内演算だけでデビウスの攻撃パターンを割り出し、ハキハキと叫ぶ。

「キャハッ! 魔法無効化キャンセルとか、マジで無理ゲーすぎる! でもアイデルンの『バグ』なら、このシステムごとクラッシュ(破壊)できるっしょ! アーシの生身の計算、全部アイデルンに送るよ!」ノクスは腕を組み、物理的な重圧と虚無の鎖がジョンアイデルの魂を削ろうとしているのを冷静に分析し、ハキハキと告げる。

「……ジョンアイデル。デビウスは貴様の『存在の強度』を測っている。……デビウス、貴様は魔法を消したつもりだろうが、ジョンアイデルの『個』は魔法の先にある『概念』だ。……主よ、その盾杖で、精霊の傲慢な理を粉砕しろ」ジョンアイデルは盾杖に己の全存在を叩きつけ、魔法を介さない純粋な「意志の波動」を爆発させた。黄金の衝撃が虚無の鎖を千切り飛ばし、祭殿の理を強引に書き換え始める!

「ははっ、これが俺の『格』だ、デビウス! お前の理も、俺の仲間への想いも、全部この盾で抱きしめてやるよ!!」デビウスはジョンアイデルの放った黄金の衝撃波を、微動だにせず正面から受け止めた。彼はその超越的な瞳に、驚愕ではなく、試練を楽しむような不敵な色を浮かべ、ハキハキとした、空間を震わせる声で言い放つ。

「ククッ……面白い。魔法を介さず、魂の質量だけで我が鎖を断ち切るとはな! だが、ジョンアイデル……まだ私を抱かれるつまりは屈服させるには早すぎるよ。せめて、この祭殿のギミックを全て『攻略クリア』してから抜かしな!」デビウスが指先をパチンと鳴らすと、西の祭殿の床から巨大な「理の歯車」が次々とせり上がり、物理的な衝撃と概念的な圧力がジョンアイデル一行を四方八方から押し潰そうと襲いかかる!ジョンアイデルは盾杖を構え直し、精霊の挑発的な言葉にニヤリと笑ってハキハキと応じる。

「ははっ、ゲーム感覚か! 望むところだぜ、デビウス! ギミックだろうが理だろうが、俺の『個』で全部パーフェクトクリアしてやるよ! お前がその余裕を失って、俺の懐に飛び込んでくるまで止まらねえからな!」セレスティアは、魔法が使えない中で迫り来る巨大な歯車の群れに息を呑みながらも、ハキハキと叫ぶ。

「ジョンアイデル様! あの歯車、触れるだけで存在の定義を書き換えられてしまいます! 物理的な破壊ではなく、歯車の回転周期リズムを見切って、その中心にある『理の核』を叩くしかありませんっ!」ルナーロは槍を逆手に持ち、迫り来る歯車の巨大な質量を自らの剛腕で受け止め、ハキハキと吼える。

「ははは! どデカいおもちゃが出てきやがった! 魔法がねえなら、この槍の一突きで歯車の隙間に楔を打ち込んでやりますぜ! 主殿、道は俺がこじ開けます!」クレティアは指先で赤い唇をなぞり、デビウスの「抱かれるのは早い」という言葉に、激しい対抗心を燃やしてハキハキと囁く。

「ふふ、アイデルに抱かれる権利は、精霊といえど簡単には譲らないわ。……デビウス、貴方のその複雑なからくり、アイデルの真っ直ぐな意志で粉々に粉砕してあげなさいな?」カニャは魔導端末が死んでいる中、自らの指先で空中に火花を散らして計算式を描き、ハキハキと叫ぶ。

「キャハッ! 歯車の回転パターン、マジでカオスすぎ! でもアーシの脳内なら、0.1秒先の『安全地帯セーフエリア』が見えるよ! アイデルン、アタイのナビ通りにステップ踏んじゃって!」ノクスは腕を組み、デビウスが「理」を物理的な暴力へと変換してジョンアイデルを試しているのを冷静に分析し、ハキハキと告げる。

「……ジョンアイデル。デビウスは貴様の『適応力』を見ている。……デビウス、貴様の歯車がどれだけ複雑でも、ジョンアイデルの『無』は、その回転軸そのものを消失させる。……主よ、盾杖の先端に全神経を集中させろ。理の核を貫く一撃を放つ時だ」ジョンアイデルは、カニャッツォのナビゲートに合わせて歯車の隙間を神速のステップで駆け抜け、祭殿の中央に輝く「理の核」へと肉薄した!

「行くぜ、デビウス! これが俺の、理を越えた『特異点バグ』の一撃だ!!」ジョンアイデルが「理の核」にその黄金の掌をそっと触れた瞬間――。狂ったように回転し、一行を押し潰そうとしていた巨大な歯車群が、一瞬でピタリと動きを止め、次の瞬間にはカチリ、カチリと心地よい音を立てながら、驚くほど規則正しく、調和の取れた動きへと変化した。荒れ狂っていた祭殿の魔力はジョンアイデルの「個」に感化され、まるでおもちゃ箱を整理整頓したかのような、完璧な秩序を取り戻していく。

「……ははっ、どうだデビウス! 暴れる歯車も、俺が少し『マナス』を込めてやれば、こんなに素直に回りだすんだぜ!」ジョンアイデルはハキハキとした、余裕に満ちた声で言い放つ。彼の「個」は、複雑怪奇な精霊のギミックを破壊するのではなく、その根底にある「理」そのものを自分自身のリズム(鼓動)に従わせてしまったのだ。デビウスは、整然と回り続ける自らの祭殿を見渡し、初めてその透徹した瞳に驚愕の色を浮かべてハキハキと声を上げた。

「……バカな! 我が『理』を壊さず、自らの支配下に置くだけでなく、より洗練された秩序へと書き換えただと!? ジョンアイデル、貴様の存在はもはや、この魔獄界のシステムそのものを凌駕しているというのか……!」セレスティアは、混沌から生まれた完璧な調和の光景に目を輝かせ、ハキハキと叫ぶ。

「ジョンアイデル様! 歯車の回転が、ジョンアイデル様の魔導回路の脈動と完全に同期シンクロしています! 暴力ではなく、対話と理解で理を導く……。まさに真の王の御業ですっ!」ルナーロは槍を肩に担ぎ、規則正しく回る歯車を眺めて感心しながら、ハキハキと吼える。

「ははは! さすがは主殿だ! 荒れ狂う猛獣を手懐けるどころか、軍隊みたいに整列させちまうとはな! デビウスさんよ、あんたの祭殿、今や主殿の庭同然だぜ!」クレティアは指先で赤い唇をなぞり、ジョンアイデルの圧倒的な「教導力」にうっとりと見惚れ、ハキハキと囁く。

「ふふ、アイデル……。貴方の手にかかれば、どんなに捻くれた理も真っ直ぐに直されてしまうのね。……デビウス、貴方のからくりも、アイデルに触れられて幸せそうじゃない」カニャッツォは復旧した魔導端末の数値をチェックし、異常なまでの最適化オプティマイズに腰を抜かしてハキハキと叫ぶ。

「キャハッ! アーシの演算速度を100万倍くらい上書き(オーバーライド)しちゃってるじゃん! アイデルン、マジで『チート(神)』確定だよ! 祭殿のセキュリティ、全開放フルオープン完了!」ノクスは腕を組み、デビウスの存在確率がジョンアイデルの「個」に引き寄せられ、逃れられぬ因果の鎖で結ばれたのを冷静に分析し、ハキハキと告げる。

「……デビウス。貴様の試練は、ジョンアイデルによって完全に『解答アンサー』された。……ジョンアイデル。デビウスは今、自身の存在意義を貴様の中に委ねようとしている。……主よ、仕上げだ。精霊の魂に、貴様の刻印を刻め」デビウスはゆっくりとジョンアイデルの前に浮遊し、ハキハキと、清々しい顔で宣言した。

「……認めよう。我が理を超えた、新たなる理の体現者よ! ジョンアイデル、私の全て……アンタのその黄金の魂に、預けてもいいと思えてきたよ!」ジョンアイデルは、規則正しく回転する理の歯車に囲まれた祭殿の中心で、盾杖を大地に突き立てた。彼の背後にはマレブランケ12体と信頼する仲間たちが立ち並び、その黄金の覇気は祭殿の冷気を塗り替えるほどの熱量を放つ。ジョンアイデルは、デビウスの瞳を真っ直ぐに見据え、魂の底から響くような重厚な声でハキハキと言い放った!

「我が名はジョンアイデル! 俺は精霊、魔族、天族、ヒト、神格……ありとあらゆる存在が、それぞれの『個』を輝かせながら共に歩む、真の共栄を望む! 魔の精霊デビウスよ、俺の理想にその力を貸せ! 今、この場で契約を交わしたまえ!!」その宣誓に呼応し、ジョンアイデルの胸元に輝く「精霊の首飾り」に連なってるサファイアの指輪**が、爆発的な蒼い閃光を放った!キィィィィィィィィン!!サファイアの輝きはデビウスの核へと伸びる一条の光の橋となり、高密度の魔導パスが接続される。始原の魔力とジョンアイデルの意志が混ざり合い、契約の紋章が虚空に刻まれていく!デビウスは、その身をジョンアイデルの蒼い魔力に委ね、ハキハキとした、歓喜に満ちた声で吼える。

「……応じよう! 種族の壁を、理の限界を、その『強欲な愛』で突き破る者よ! アタイの司る『魔の理』、全てジョンアイデル、アンタの夢に捧げてやるよ!!」セレスティアは、精霊と王が魂で結ばれる神聖な儀式に涙し、杖を高く掲げてハキハキと叫ぶ。

「ジョンアイデル様! サファイアのパスが完全に同期しました! 魔法無効化キャンセルの権能が、今やジョンアイデル様の『絶対防御』の一部として組み込まれましたっ!」

ルナーロは槍を突き出し、契約の衝撃波でさらに研ぎ澄まされた主君のオーラに心酔し、ハキハキと吼える。

「ははは! 蒼い光が全身に漲ってやがる! 主殿、これで魔法を司る精霊まで手懐けちまったな! 次の冥の精霊も、この勢いでブチ抜きましょうぜ!」クレティアは指先で赤い唇をなぞり、サファイアの指輪とデビウスが結ばれた瞬間に、嫉妬を通り越した至高の美しさを感じてハキハキと囁く。

「ふふ、アイデル……。また一人、貴方の魅力に抗えずに落ちたわね。サファイアの輝きは、貴方の揺るぎない理の証。……さあ、その蒼い絆で、世界を塗り替えなさいな?」カニャは復旧した魔導端末の画面に踊る「精霊契約完了」の文字を見て、尻尾を激しく振りながらハキハキと叫ぶ。

「キャハッ! 契約エンゲージ完了! マジでエグいステータス上昇バフかかってるよ! アイデルン、これで魔法攻撃は実質『無効』どころか『吸収』までイケちゃうかもね!」ノクスは腕を組み、デビウスの「魔の理」がジョンアイデルの盾杖に新たな術式を刻み込んだのを冷静に分析し、ハキハキと告げる。

「……ジョンアイデル。デビウスとの契約により、貴様の盾杖は『理を拒む盾』から『理を司る杖』へと進化した。……デビウス、貴様の選択は正しい。……主よ、次は東の祭殿、冥の精霊プルートだ。二つの精霊を揃えた時、貴様は真の『世界の主』へと至る」デビウスはサファイアの光の中に溶け込み、首飾りの指輪へとその魂を宿した。西の祭殿の歯車は祝福の鐘の音のように響き渡り、一行は次なる目的地、東の祭殿へと向けてハキハキと歩み出した!ジョンアイデルの胸元、サファイアの指輪から溢れ出す蒼い光の中から、デビウスの思念がハキハキとした、どこか恐れと期待の入り混じった声で語りかけてくる。


「……なあ、マスター。君の『個』に触れて確信したよ。君、自分がどこまで目指すつもりか分かってる? ……もしかして、ただの『ヒト』という器に収まりきらず、いずれはこの世界の理そのもの……『神』にまで昇り詰めるつもりなのかい?」


ジョンアイデルは盾杖を軽く回し、迷いのない黄金の瞳を東の祭殿へと向けながら、不敵な笑みを浮かべてハキハキと応じた!


「ははっ、当たり前だろ、デビウス! ヒトの限界なんて、とっくに俺の理想が追い越しちまってる。……ああ、神になるよ。既存の神様じゃねえ、嘘と真実をひっくり返し、あらゆる境界を溶かして一つに繋ぐ、『虚実神きょじつしん』……そんな異名を持つ神にな!」ジョンアイデルの放った「神への宣誓」は、第九圏の氷結した大地を震わせ、精霊たちの魂に強烈な刻印を刻みつけた。セレスティアは、主君が口にした「虚実神」というあまりにも巨大な神格の名に震え、聖なる杖を握りしめてハキハキと叫ぶ。

「ジョンアイデル様……! 嘘を真実に、絶望を希望に書き換える『虚実の理』! それこそが、あらゆる種族を救済する唯一の権能なのですね! 貴方が神に至るその日まで、私はこの身を捧げますっ!」ルナーロは槍を天に突き上げ、主君のあまりにもデカすぎる野望に魂が震え、ハキハキと吼える。

「ははは! 虚実神ですか! いい響きだ、主殿にぴったりじゃねえか! 神様相手でも、俺の槍が主殿の道を切り拓いてみせますぜ!!」クレティアは指先で赤い唇をなぞり、ジョンアイデルの「神」としての覚悟に、狂おしいほどの愛しさを感じてハキハキと囁く。

「ふふ、アイデル……。貴方が神になるなら、私はその神殿を守る唯一の魔女として寄り添うわ。虚実を司る貴方の腕の中で、私は永遠の真実(愛)を見つけるのよ……?」カニャッツォは魔導端末の数値をチェックしながら、「神格化プロトコル」の進行に金の尻尾を激しく振り、ハキハキと叫ぶ。

「キャハッ! 虚実神とかマジでバズりまくりじゃん! アイデルンが神になれば、この世界の不条理クソゲーも全部アップデート(修正)完了だね! アーシもその神話、特等席でプロデュースしてあげる!」ノクスは腕を組み、ジョンアイデルの周囲に「神性」の波動が凝縮され、因果の糸が彼を中心に再構成され始めているのを冷静に分析し、ハキハキと告げる。

「……ジョンアイデル。貴様が『虚実神』を名乗った瞬間、世界の理は貴様を標的とし、同時に畏怖し始めた。……デビウス、貴様は今、歴史の転換点に立ち会っている。……主よ、東の祭殿、冥の精霊プルートだ。奴は死と再生の番人。貴様の『虚実』が本物かどうか、冥府の王に証明してみせろ」デビウスはサファイアの中で満足げに笑い、ハキハキと、主君の行く末を見守る決意を固めた。

「……虚実神か。最高だね! なら、アタイもその神話の一翼を担わせてもらうよ! 行こう、ジョンアイデル! 次の祭殿も、アンタの『個』でハッピーエンドにしてやりなよ!」行は、神へと至る道標――東の祭殿へと、さらなる覇気を纏ってハキハキと進撃を開始した!ジョンアイデルは、第九圏の冷たい静寂を切り裂くように、隣を歩くクレティアへと黄金の瞳を向け、不敵な笑みを浮かべてハキハキと問いかけた。

「ははっ、そういえばさ、クレティア! お前と俺、元々はミクスタッドの皇位継承を巡って切磋琢磨し合うライバル同士だったはずだよな? いつの間にか、俺の神格化を一番近くで楽しんでるみたいだけど……その野心、どこかに置き忘れてきたのか?」ジョンアイデルの真っ直ぐな、しかし意地の悪い問いかけに、クレティアは一瞬だけ足を止め、指先で赤い唇を妖艶になぞりながら、ハキハキと、しかし熱を帯びた声で囁き返す。

「ふふ、アイデル……。貴方、わざと言っているのかしら? 皇位継承なんて、今の貴方の『個』の前じゃ、小さな子供の砂遊びのようなものよ。……私が求めているのは、ミクスタッドの玉座じゃない。……虚実神として君臨する貴方の、その隣の席よ?」クレティアはジョンアイデルの腕にそっと手を添え、独占欲に満ちた熱い視線を向けてハキハキと続ける。

「切磋琢磨なら、今もしているわ。……貴方の愛を誰よりも勝ち取るためにね? 貴方が神になるなら、私はその神に仇なす全てを焼き尽くす、唯一無二の伴侶として隣に立つ魔女として磨き続けているのよ!」セレスティアは、クレティアのあまりにも直球な「愛の宣誓」に頬を赤らめつつも、主君を支える絆の強さに感銘を受けてハキハキと叫ぶ。

「ジョンアイデル様! クレティアさんの野心は、もはや国を支配することではなく、貴方という『世界』を支えることに進化しています! これもまた、共栄の形の一つなのですねっ!」

ルナーロは槍を担ぎ、かつてのライバル関係が最強の信頼へと変わった光景に、男泣きしそうな熱い声を上げてハキハキと吼える。

「ははは! 皇位争いよりも、神の隣を争う方が何万倍もアツいじゃねえか! クレティア殿、主殿を支えるってんなら、俺の槍も貸してやりますぜ!」カニャッツォは魔導端末で二人の「エモいやり取り」をキャッチし、金の尻尾を激しく振りながらハキハキと叫ぶ。

「キャハッ! ライバルから正妻メインヒロイン狙いへのルート変更、マジでテンプレだけど最高じゃん! アイデルン、クレティアちゃんのその『激重な愛』、しっかり受け止めてあげなよ!」ノクスは腕を組み、クレティアの魔力波形がジョンアイデルの「神性」と共鳴し、彼女自身の格もまた「神の近侍」として昇華され始めているのを冷静に分析し、ハキハキと告げる。

「……ジョンアイデル。クレティアは賢明だ。貴様の敵でいるよりも、貴様の翼となることで、彼女自身の『個』もまた極致へと至る」遠く地平線の先に、黒い氷で形作られた巨大な城――東の祭殿のシルエットが、禍々しくも厳かに姿を現し始めた!

【精霊紹介】

[デビウス]

挿絵(By みてみん)

身長150cm。中性の精霊。


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