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エピック59【聖教会】

翌朝、夜明け前のやわらかな光が部屋に差し込む頃、ジョンアイデルとクレティアは既に起きて準備を整えていた。ジョンアイデルは首飾りのアンバーの指輪を見つめながらつぶやく——

「今日は教会を調べるんだよな、おそらく聖書絡みだな」クレティアは盾を背負い、服装を整えながら言う

「魔霊帝国はネメシア、カルデア、ガイア、邪神、あるいは虚空のどれを信仰してるかは実際のところは分からない!ミクスタッド国と交流国だからカルデア勢力を一番信仰してるけど、実は他の勢力とも繋がりがあるって噂も聞く!」

「カルデアか…」ジョンアイデルは精霊の首飾りに手を当て「ミクスタッドでもカルデアの教えは広まってるけど、教会が研究まで担ってるなんて考えられない」

「そうですよね!普通は宗教と科学は別だと思うけど、この国は違うみたいで…」クレティアはハキハキと続け「でもカニャッツォさんがいるんだから、きっと聖書にマレブランケや黙示録系譜のヒントが隠されてるんでしょう!」すると部屋のドアがノックされ、エミとイシュタルが入ってきた——

「早起きだね!私たちも準備万端よ!」イシュタルは扇子を広げて微笑み、エミはリュックを背負って「お父様はもう教会で待ってるよ!早く行こう!」ジョンアイデルは剣杖を腰につけ、ハキハキと宣言する

「了解だ!聖教会の秘密を暴き、ネメシアの企みを阻止するんだ!」四人は皇居を出ると、朝日に煌めく大理石造りの教会が遠くに見えていた——まるで光で造られたような姿に、みんな息を呑んだ。朝食を豪快に済ませたジョンアイデルたちは、馬車に乗り込んで教会へと向かう——街を抜けると、そこには尖塔が空に突き刺さる「エッサイム教会」がそびえ立っていた!大理石の壁面に刻まれた魔紋が朝日を反射し、神々しい輝きを放っている。教会の大きな扉の前では、レオンが刀を腰につけて待っていた——

「待ってたよ!ちょっと調べてみたけど、どうやら怪しいところがあるみたいだ!」

「レオン様!どんなところが…?」エミが尋ねると、レオンは教会の裏側を指差しながらハキハキと説明する「聖書が保管されてる地下室の魔紋が、普段とは違う輝き方をしてるんだ。カルデアの紋様とは別に、ネメシア勢力に似た記号も刻まれてるらしい!」

「ネメシアの記号…!」ジョンアイデルはアンバーの指輪を触り「だからカニャッツォがここで待ってるんだろうな」クレティアは盾を構えながら「私も警戒します!中に入ったら油断できません!」イシュタルも扇子に力を込め「そうよ!外見は聖なる教会でも、中は別世界かもしれないわ!」レオンは扉の鍵を手に取り「さあ、入ろう!エッサイム教会に隠された真実を暴け!」鍵を差し込むと、ドアはゆっくりと開き——中には荘厳な祭壇と共に、不思議な光が流れる回廊が広がっていた

「気配が入り交じってる!カルデア勢力独特とは別のものも感じる、その気配の正体は虚空神性とネメシアだ!」ジョンアイデルはハキハキと言い、アンバーの指輪がその気配に反応して温かく輝き始めた。

「虚空神性…ニャルラトホテプたちの気配か!」レオンは刀の柄を握り締め、周囲の壁に刻まれた紋様を見つめる

「確かにカルデアの光の中に、黒っぽい歪んだ気配が混ざってる…!」

「それでも入るしかないでしょ!」クレティアは盾を前に出し「私が先頭に立ちます!危険があればすぐに防御します!」イシュタルも扇子をパタッと開き「私も気配の源を探るわ!この扇子が異変を感知してるから!」エミはポケットに手を入れながら「お父様、ジョンアイデルくん…私も力になりたい!ソレイユ家の魔術を使います!」ジョンアイデルは仲間たちを見渡し、ハキハキと宣言する

「了解だ!気を抜かずに進もう!虚空神性とネメシアの企みを、ここで暴くんだ!」その時、祭壇の陰からカニャッツォがギャル風のファッションで現れ——「待ってましたー!アンタたち、やっぱり気づいてたみたいやね、でも中はもっとヤバいから、ちゃんとついてきてねっ!」その瞬間、教会の天井からモワッと黒い煙が湧き出し、ジョンアイデルたちの前に数体の異形が現れた——なんとむき出しの脳に触手が這い、眼球がぶら下がる姿の「ミ=ゴ」だ!

「ゲ、ゲロッ…こんなヤツが…!」エミは思わず後ずさりしながらも、手に魔石を握り締めた。クレティアは盾を全力で前に突き出し「危ない!皆、後ろに下がって!」と叫ぶと、ミ=ゴたちはギャーギャーと鳴き、触手をヒラヒラと動かして攻撃を仕掛けてきた

「虚空神性の眷属か…!」ジョンアイデルは剣を抜き、アンバーの指輪が強く輝き出す

「こいつらが教会に潜んでる理由はネメシアと関わりがあるはずだ!」

レオンも刀を振り上げ「邪魔はさせない!」と喝り、一気に斬り込んで触手を切り裂く——切り落とされた触手からは黒い液体が滴り落ち、床の石を溶かしていった。カニャッツォはキョロキョロと周囲を見回しながらハキハキと叫ぶ「やばいやばい!こいつらは聖書を守るために仕掛けられたガードだってばー!でもネメシアが操ってるみたいだよ!」イシュタルは扇子から光の矢を放ち「私も手伝うわ!ジョンアイデルくん、奥の聖書保管庫へ行って!」ジョンアイデルは杖剣でミ=ゴの触手を払いのけ、ハキハキと宣言する

「了解だ!仲間たちを信じて、奥へ突き進む!」複数体のミ=ゴがひしめき合い、ギャーギャーと不気味な鳴き声を上げながら触手を振り回してくる。ジョンアイデルは剣杖で一つの触手を切り落とし、ハキハキとつぶやく——

「ラブクラフトのやつ、自分の部下をここまで潜り込ませてたとは!しかし、ネメシアは虚空神性とは協力してないはず!」その言葉が落ちる瞬間、教会の奥から冷たい声が響き渡り——

「その通りよ、あんな得体の知れない連中と私たちが協力?いや、ないから!」豪華な白い衣装を身にまとったネメシスが現れ、手を振るだけでミ=ゴたちがビリビリと痙攣し始めた!

「ネメシアの幹部…ネメシス!」レオンは刀を構え「なぜここにいる!」

「この教会に隠された『創世の秘書』を手に入れるためよ!」ネメシスはハキハキと言い、瞳から赤い光を放つ

「虚空神性の眷属が邪魔をするなんて、私も予想外だったけど…邪魔なヤツは全部片付ける!」すると彼女の周りに黒い光の壁が張り巡らされ、ミ=ゴたちは次々と消え去った!カニャッツォは少し遠ざかりながら「やばいやばい!この人、本当に強いわー!」と囁く。ジョンアイデルはアンバーの指輪を掲げ「創世の秘書…聖書絡みのものか!絶対に渡さない!」

「それは君が勝手に言ってられないわ!」ネメシスは手から黒い光の槍を生成し「君が持つ黙示録の系譜も、私たちの力に取り込むつもりよ!」

「取り込む?違うでしょう!アナタは俺をどうこうする気は本当はないでしょ!だが、勢力長の命令でやってるだけ、取り込むじゃなく俺を確保するんでしょ!」ジョンアイデルはハキハキと言い、剣を構えながらもネメシスの目をじっと見つめた。ネメシスが一瞬だけ表情を曇らせ、黒い槍の先を少し下げた——

「…観察眼が鋭いわね」とつぶやきながらハキハキと応える「確かに命令は『黙示録の系譜を持つ者を確保せよ』だけ。私も君を無駄に傷つける気はない!でも命令は絶対よ!」

「なぜ俺を確保しなきゃいけないんだ!」ジョンアイデルは一歩前に踏み出し「ネメシア勢力の目的は何なんだ!」

「それは今は言えないわ」ネメシスは頭を振る「でも君が持つ力が世界を滅ぼす可能性も、救う可能性もあるって知ってるからこそ…勢力長は君を守りたいんじゃないかな?」

レオンが刀を振り上げ「守るなら話し合えるだろう!武力で解決する必要はない!」と叫び、カニャッツォも近寄って「そうそう!創世の秘書もネメシアもマレブランケも、みんな何か繋がってるはずだから話し合った方がいいよ~!」ジョンアイデルはハキハキと宣言する

「分かった!確保されるのも構わない!でもその前に創世の秘書を見せてもらい、ネメシアの真の目的を話してもらうんだ!それが条件だ!」

ネメシスは少し考え込んだ後、頷いて「…いいわ!まずは聖書保管庫へ行こう!でも虚空神性がまた現れる

「ネメシス、君は優しいだよな!多分怒る時も誰かのために怒るが、それは道理から外れた場合だよね!」ジョンアイデルはハキハキと言い、素直な笑顔で彼女を見つめた。ネメシスは白い衣装の袖で顔を少し隠し、顔が赤くなりながら言う——

「う、うるさいわよ!ほ、褒めても何も出ないわよ!」

「ほらほら、照れてるでしょ~」カニャッツォが横からニヤリと笑いかけると、ネメシスは少し背筋を伸ばして「じ、邪魔するな!早く保管庫へ行こう!」と慌てたように促す。レオンは微笑みながら刀を収め「確かに、君は命令通りに動くけど心優しい人だな」と言うと、エミもハキハキと付け加える「そうそう!先ほどミ=ゴを倒した時、私たちの方に気を配ってたよ!」

「も、もう言わないでよ!」ネメシスは少し早足で進み始め「保管庫はこっちだ!創世の秘書を見れば、君たちにも分かるはずだ!」ジョンアイデルは仲間たちを見渡し、ハキハキと言う

「了解だ!ネメシスの気持ちも分かったし、きっと話し合えるはずだ!」そう言って一行は教会の奥へと進み、やがて巨大な扉が現れた——そこには「創世の秘書」が眠る聖書保管庫の看板が掲げられていた!かもしれないから、用心しなさい!」

「ん!?近くから精霊の気配を感じる!」ジョンアイデルはハキハキと言い、アンバーの指輪がピカピカと強く輝き出した!

「精霊の気配…?こんな場所に?」ネメシスも驚いて周囲を見回し、ジョンアイデルは壁一面に刻まれた魔紋に手を当てて探り始める——すると石の一部がポコッと動くのを感じ、すぐにスイッチを押した。カチャッという音と共に壁がスライドし、中には柔らかな緑の光が満ちる隠し部屋が現れた!

「わー!隠し部屋だね~」カニャッツォが先に入っていくと、部屋の奥には古びた石の祭壇があり、そこに座るように光の塊が浮かんでいた——近づくと、それは人型の精霊だった!

「ようやく来たね、ジョンアイデル」光の塊が優しい声で話しかけ、姿を整えると——緑の光を纏った精霊が現れた!

挿絵(By みてみん)

「これは…ソレイユ家の伝説にある『古の精霊・ホーリィ』か!」レオンが瞳を細めて言うと、ホーリィは穏やかに頷く。

「正解よ!長い間、このエッサイム教会の奥で眠っていたの。君がアンバー石を持ってきたからこそ、やっと目覚められたのよ!」

ジョンアイデルはハキハキと言う「ホーリィさん!ならば、精霊の力を借りて世界を守るために、俺は精霊族との契約を結びたい!」

「その覚悟があるなら…」ホーリィの光が指輪に流れ込み、精霊の首飾りと一体化してパッと煌めいた!するとジョンアイデルの体にも柔らかな緑の光が纏わり、力強い気配が湧き上がってくる——

「契約成立よ!君には精霊の加護と共に、創世の秘書の真実も教えるわ!」ホーリィは手を広げ、隠し部屋の壁に創世の光景が映し出された。

「待って、それは私がするつもりだから!」ネメシスはハキハキと言い、前に一歩踏み出して壁に映る光景を見つめる——

「創世の秘書、それは原初の神が残した書物だよ!原初神の名前はグノーシス!」

「グノーシス…!」ジョンアイデルは驚きながらホーリィを見ると、精霊は頷いて「本当よ。あの神様が世界を創り、虚空神性や各勢力の源を作り出したの」ネメシスはハキハキと続ける「創世の秘書には、グノーシスが残した『世界の選択肢』が書かれてるんだ!一つは全てを統合して新たな世界を築く道、もう一つは全てを滅ぼしてやり直す道…そして君の持つ黙示録の系譜が、この選択を決める鍵なんだ!」

「選択を決める鍵…!」カニャッツォが驚いてつぶやき、レオンも真剣な表情で「だからネメシア勢力が君を確保しようとしたのか…」

「そう!勢力長は『統合の道』を選びたいから、君を守りたいんだ!」ネメシスは顔を赤くすることなく、ハキハキと話す

「でも虚空神性は『滅ぼす道』を望んでるから、君を狙ってるんだ!」ジョンアイデルはアンバーの指輪を見つめ、ハキハキと宣言する

「分かった!俺はどちらの道も独断で決めない!仲間たちと、全ての勢力と話し合って、世界の未来を決めるんだ!」

「君、神になるんでしょう!そして、破滅も統合も可能にするってところでしょ!発展、破壊、循環、統合、そして、秩序と混沌すべてに意味を持たせるといった感じの!」ネメシスはハキハキと言い、瞳には今までにない輝きが宿っていた。

「そうですね!そして、勢力名も考えついてる、ノウムカルデア!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し、アンバーの指輪と精霊ホーリィの光が一体化して強く輝き出す!

「ノウムカルデア…!名前がカッケーじゃん~」カニャッツォがニッコリ笑い、レオンも頷いて「ノウ(知恵)とカルデアを掛けた名前か…確かに君に相応しい!」

「その名の通り、全ての知恵を集めて、世界を分断する勢力の壁を取り払うんだ!」ジョンアイデルは仲間たちを見渡し「ネメシアもマレブランケも、精霊族もソレイユ家も…全てが繋がる世界を作る!」ネメシスは少し照れたような表情を浮かべながらハキハキと言う

「…いいわ!私もノウムカルデアに加わる!勢力長にも説得して、君の理想を応援する!」精霊ホーリィも優しく微笑んで「その理想を叶えるために、精霊族も力を貸すわ!創世の秘書の力も、君が使えるようになるから!」エミとクレティアも手を挙げて「私たちも入る!ノウムカルデアの一員になりたい!」と声を揃える。イシュタルは扇子を広げて「私も当然だわ!これからは君と共に戦うわ!」ジョンアイデルは拳を握り、ハキハキと叫ぶ

「よし!ノウムカルデア、始動だ!全ての謎を解き明かし、世界の未来を切り開くんだ!」ネメシスが思わずジョンアイデルの頬にキスをした——その瞬間、部屋の空気が一気に静まり、ジョンアイデルは瞳を見開いて驚いて言う!

「ネメシス様、な、何を…!」顔が少し赤くなりながらも、ネメシスはハキハキと言う——

「なんか、君を見てると一種の恋情を抱いて!」

「えええ——!」カニャッツォが思わず大きな声を上げ、エミもクレティアも顔を真っ赤にして「き、キスしちゃった…!」と囁く。レオンは少し目を瞑って微笑み、イシュタルは扇子で口元を隠しながら「やっぱりね~」とニヤリとする。ジョンアイデルは慌てながらも真剣な眼差しでネメシスを見つめる——

「ネメシス様…、私、まだ君のことを…」

「分かってるわ!」ネメシスは手を振ってハキハキと続ける

「今は世界の未来を考える時だから、恋愛なんて後回しでいい!でも…君のことが好きだって言っておきたかっただけ!」

「ネメシス様…」ジョンアイデルは少し照れながらも微笑み「ありがとう!ノウムカルデアで一緒に戦う中で、きっと俺も君のことをもっと分かっていけると思う!」ネメシスは頷きながら力強く言う

「そうだね!それまでに私ももっと強くなって、君の力になるから!」

その時、精霊ホーリィが優しく話しかける「そんな仲間同士の絆があれば、きっとどんな困難も乗り越えられるわ!さあ、次なる場所へ行こう!」ジョンアイデルたちは手を取り合い、隠し部屋を出ていく——新たな勢力「ノウムカルデア」の冒険が、ここから本格的に始まるのだ!その瞬間、黒い煙が突如湧き上がり、無数の触手がジョンアイデルの手足を締め付けて捕まえた

「油断大敵ってやつだねー!」ニャルラトホテプが煙の中から現れ、ハキハキと笑いながら言う——その姿は人間らしくもない、歪な形相だった

「貴様!こんなことをするなんて…ただではすまんぞ!」ジョンアイデルは藻掻きながら叫び、手にした偃月刀も触手に阻まれて振るえない。ニャルラトホテプはゲラゲラと笑いながら言う——

「ジョンアイデル、君は虚空にして発展、循環、秩序、そして、人類悪でもある!虚空ってことはつまり、元々は私たちより…世界の根源にある存在なんだ!」

「そんなこと…知らない!」ジョンアイデルはアンバーの指輪に力を込めると、緑の光が触手を少し溶かし始めた。

「知らなくても君の中には私たちの血が流れてるんだよ!」ニャルラトホテプはさらに近づいて「だから君は『滅ぼす道』を選ぶはずだ!虚空神性と共に、全てをリセットしようじゃないか!」

「絶対にそんなことしない!」ジョンアイデルはハキハキと叫ぶ「俺はノウムカルデアで全てを繋ぐ世界を作る!仲間たちが待ってるんだ!」

するとネメシスが盾代わりに黒い光の壁を張り、ハキハキと叫ぶ

「手を出すな!ジョンアイデルは私たちの仲間だ!」レオンも刀を振り上げ「ソレイユ家の力で君を倒してやる!」仲間たちが一斉に攻撃を仕掛け、触手は少しずつ緩んでいく—―。ニャルラトホテプが黒い石を投げ放つと、パシャッと音を立てて仲間たちの攻撃はすべて無効化された

「触手だけと思った?なめないでほしいわね!私は虚空の地の神、そして、ジョンアイデルはいずれは全部を知り、虚栄因果虚構神として目覚めるんだよ!」

「そんな神は別称でも聞いたことないぞ!」ジョンアイデルはハキハキと言うが、触手が口の中まで入り込み、あえぎながら噎せる——

「神格化するってことは概念体を超えることを意味するんだよ!君はあらかた概念体、しかも複合の方を選んだ、グノーシスも予想しなかった!神格のコインをすべて集めるだけじゃないんだよ、神になる方法は幾つかあるんだよ、それに幾つかは感覚は失てるか、だが、その失った感覚もすぐに戻してあげるわよ、私のやり方でね!」ジョンアイデルの目が虚ろになりかけた瞬間、ニャルラトホテプは眉を顰めてハキハキと言う——

「ん!?失敗した?おかしいこんなことって…!」するとジョンアイデルが渾身の力で触手をちぎり、うめき声を上げる!アンバーの指輪と偃月刀が同時に輝き、緑と金色の光が体中を駆け巡った——

「クッ…貴様のやり方なんか要らない!」ジョンアイデルは口元に血を付けながらハキハキと叫ぶ

「俺は俺のやり方で神になる!ノウムカルデアの仲間たちと紡ぐ世界のために…!」ネメシスたちも力を取り戻し、ハキハキと叫ぶ

「ジョンアイデル!私たちが手伝う!」精霊ホーリィの光が一体となり、教会全体が輝き始めた。

「こうなりゃ強硬手段!」ニャルラトホテプはハキハキと言い、強引にジョンアイデルの唇を奪い——冷たく濁った虚空因子を流し込んでいく!

「グッ…ッ!」ジョンアイデルは抗おうとするが体が硬直し、黒い光が血管を這うように広がっていく。指輪の緑の光がギリギリで虚空因子を抑え込み、偃月刀も鳴り響くように震えていた

「ネ、ネメシス様!」エミが叫びながら前に出ようとするが、ニャルラトホテプの周囲に張り巡らされた黒い壁に阻まれる。ネメシスは拳を握り締め、指先から血がにじむほど力を込めて「ジョンアイデル…!」と叫ぶ!虚空因子が流し込まれ終わると、ニャルラトホテプはジョンアイデルを離し、ハキハキと言う——

「これで君の中の『虚栄因果虚構神』の核が目覚める…!全ての感覚を奪い、虚空神性の王として君を導くわ!」ジョンアイデルは地面に膝をつき、黒い光と緑の光が体の中でぶつかり合う——苦しそうにうめく声を上げながらも、アンバーの指輪を強く握り締め「…絶対…俺は…仲間たちの…世界を…」その時、創世の秘書が突然開き、原初神グノーシスの声が響き渡る——

「ジョンアイデル、選べ!自らの意思で神となるのか、虚空に飲み込まれるのか!」ジョンアイデルは目を開き、その瞳には黒と緑が混ざりながらも確かな輝きが宿った!

「虚空になんかに飲まれるわけにはいかない!俺は目的を達成させるんだ!」ジョンアイデルはハキハキと叫び、握り締めた偃月刀を掲げる——体中を這う黒い光が、緑の精霊光とアンバーの輝きと混ざり合い、新たな銀色の光へと変わった!

「クワァァ!」ニャルラトホテプが思わず後ずさりし、ハキハキと言う「な、なんだこの力は…!虚空因子が君の力に取り込まれてる…!」

「貴様が流し込んだものも、全て俺の力に変える!」ジョンアイデルは立ち上がり、銀色の光が体を覆い「ノウムカルデアの理想、世界を繋ぐ目的を達成するために——俺は己の神格を確立する!」ネメシスは頬に涙を浮かべながらハキハキと叫ぶ「ジョンアイデル!」仲間たちも力を合わせ、精霊ホーリィの光が偃月刀に宿り——刀身には「虚実統合」の紋章が刻まれた!

「これで君たちには勝てないとは思わないが…」ニャルラトホテプは黒い煙を纏い「今回は引き下がるわ!でも君が虚栄因果虚構神として目覚める日を待っている!」その言葉と共に姿を消すと、ジョンアイデルは力を抜いたように膝をつき、ネメシスが駆け寄って支える。

「大丈夫?ジョンアイデル…」

「うん…大丈夫だ!」ジョンアイデルはハキハキと笑い「これでノウムカルデアは本当に動き出せる!次は全勢力と話し合いに行くんだ!」一方、神界の宇宙を思わせる無限に広がる空間にて——

「ねえ、ラブクラフト!アンタのやり方でジョンアイデルをおとせるといったからやってみたけど全然じゃん!」ニャルラトホテプはハキハキと言い、不満そうに手を叩く。ラブクラフトは黒い衣を翻し、ハキハキと応える——

「やり方を間違えたか、ジョンアイデルが予想以上の存在なんだろう!ワシだけに責任を押し付けるでない!」

その喧嘩腰な両者の前に、突然巨大な単眼がついた球体が現れた——それは虚空神性の一柱の神・カオスだ!

「やめろ、みっともない!」カオスの声が空間全体に響き渡り「それよりほかの勢力が動きはじめてる!」

「動き始めてる?どういうこと?」ニャルラトホテプが尋ねると、カオスの単眼が光り始める——

「マレブランケが新たな魔導兵器を完成させ、創世の秘書を狙ってる。またソレイユ家の分家が『黙示録の系譜』を奪取すべく、地上へと動き出した!」

ラブクラフトは眉をひそめて「ならばジョンアイデルは危ない…?」

「危ないどころか、彼の周囲は各勢力の思惑が渦巻き始めてるんだ!」カオスはハッキリと言う「次はワシたちも本格的に動かないとな…ジョンアイデルが本当に神として目覚めるか、虚空に飲み込まれるか——それが世界の運命を分ける!」ニャルラトホテプは唇を噛みながらハキハキと言う

「分かった!今度は私が直接動く!ラブクラフトのやり方じゃなく、俺流でジョンアイデルを導くんだ!」

「やめておけ!お前はしょせんはアザトースの使い、ジョンアイデルじゃなく周りを狂わせてやろう!各虚空神性を動かし、薬、精神干渉構わずするんだ!」ラブクラフトはハキハキと言い、黒い風を纏わせる。

「周りを狂わせる…?」ニャルラトホテプは目を見開き、カオスが頷いて「なるほど…ジョンアイデルは仲間との絆で力を保っているなら、その絆を崩せばいいのか!」

「そうだ!ネメシスをはじめ、彼の仲間たちや各勢力の者たちに手をつければ——彼は必然的に虚空の力に依存するはずだ!」ラブクラフトはハキハキと続ける

「精霊族には幻覚を仕掛け、ネメシア勢力には疑心暗鬼を植え付け、ソレイユ家には内部分裂を誘発する!」

「ならば私も手伝う!精神干渉用の魔具を用意する!」ニャルラトホテプが勢いよく言うと、カオスの単眼が光り「ワシも虚空神性たちに指令を出す!全員でジョンアイデルの周囲を包囲網にする!」

「ただし一つだけ注意しろ!」ラブクラフトは顔を曇らせてハキハキと言う

「ジョンアイデル自身には直接手を出すな!彼の中の核が覚醒するのを妨げる恐れがある!」

「了解だ!今度こそ必ず彼を虚空の王として目覚めさせる!」ニャルラトホテプは黒い煙をまとい、姿を消していった。ラブクラフトは神界の空を見上げ「ジョンアイデルよ…予想以上の存在かもしれんが、ワシたちの手には逃れられんぞ!」一方、エッサイム教会の隠し部屋で——

「虚空神性、さっそく動き始めた!やつら、神界でもこと運ばせる気だ、これはうかうかしてられないわ!ガイア連合とカルデラとは協定結んでるが、こりゃ邪神連合とも協定を結ぶべきかも!」ネメシスはハキハキと言い、創世の秘書の頁をめくる。その時、ジョンアイデルが秘書の表紙に触れた瞬間——淡い光が彼の耳元を包み、尖ったエルフ耳が現れた!

挿絵(By みてみん)

「エルフ耳か…!起源をたどるとアールヴだな、アールヴは知識豊富な種族とも言われてる、因子は宿ってたがまさかな」ジョンアイデルは鏡に映る自身の姿を見て驚いたように言う。精霊ホーリィが近づいて微笑む「本当よ!君が神格を確立したことで、体内に眠っていたアールヴの因子も目覚めたの!アールヴは創世期から知識を継承してきた種族だから、これで創世の秘書の内容ももっと理解できるわよ!」

「それは助かる!」ジョンアイデルは新しく生えた耳を触りながらハキハキと言う

「邪神連合との協定も、アールヴの知識を活かせば話し合いもスムーズになるはずだ!ただ…邪神たちがすんなり応じるかどうかは分からないな」レオンが刀を手に取って「どうせなら俺たちが直接訪ねていくのがいい!ノウムカルデアのリーダーとして君が出れば、相手も真剣に話を聞くだろう!」ネメシスも頷いてハキハキと言う「そうだね!君のエルフ耳もアールヴの証しだから、きっと説得力がある!さあ、次なる目的地、邪神連合の本拠地へ行こう!」

「おっと、話し合いなら私が答えるわよ!」その声と共に、煌びやかな衣装を身にまとったエリスが現れた

「エリス姉さん!そっかアナタは邪神連合の所属だったんだね!」ネメシスはハキハキと言い、少し驚きながらも懐かしそうな表情を浮かべる。

「そうよ~実はね、ガイア連盟、カルデラ勢力、ネメシア勢力は邪神連合と一時的に対虚空神性の協定を結ぶことになったの!ノウムカルデアはどう思ってるのかな?」エリスは扇子で口元を隠しながら、ジョンアイデルに目を向ける。

「俺は虚空、発展、循環、必要な破壊や悪、秩序すべてを受け入れる!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し、尖ったエルフ耳が微かに光った「だから協定に賛成する!ただし一つだけ——どの勢力も互いに干渉し合わず、全てが繋がる世界を目指すことを条件にする!」

「その条件なら大丈夫わ!」エリスはニッコリ笑いながら続ける「邪神連合も虚空神性によって操られるのは嫌だし、君の考えに共感してるメンバーも多いの!」ネメシスは頷いてハキハキと言う「姉さんが仲介してくれるなら安心だ!これで対虚空神性の共同戦線が出来上がるね!」ジョンアイデルは仲間たちを見渡し「では、各勢力の代表者を集めて正式な契約を交わそう!ノウムカルデアとして、俺も全力で協力する!」「だけど、ぶっちゃけいうと、ノウムカルデアは勢力長が神ではないから神界に自由に行き来は無理だし、契約を交わすのにはやっぱり神でないとダメ!」エリスはハキハキと言い、扇子をパタッと開いた「だから、ジョンアイデル、まずは神になることからだよ!」


「神になるための条件は?」ジョンアイデルが尋ねると、エリスは指を折りながら説明する——

「すべての神格のコインを手に入れること!数は全部で10つ!そして、スピルダンジョンをクリアすること!今は赤、青、黄、緑の神殿をクリアしたから、残りの神殿は橙、藍、紫、桃!それに黒と白のコインは個人が持ってるんだ!」

「その後は?」

「その後に棺の神殿をクリアして、さらにスピルダンジョンで神魔を撃破すれば——君は正式に神格を認められ、神界と地上を自由に行き来できるようになるわ!」エリスはハキハキと続ける「契約交わしの前にこれを済ませないと、他勢力からも本気で協力してもらえないからね!」

「分かった!」ジョンアイデルは偃月刀を掲げ、ハキハキと叫ぶ「まずは残りの神殿を制覇し、神格のコインを集める!仲間たちと一緒に、必ず神になって協定を結ぶ!」

ネメシスも力強く頷いて「私たちもついていく!橙の神殿は火山地帯にあるって聞いてるけど、準備してすぐに出発しよう!」「何を言ってるのかしら!そもそも、神が神を目指す者に力添えはタブー!それに予定とかもあるのだから!」突然現れたイシュタルがハキハキと言い、黄金の鎧が煌めく。


「イシュタル様!」仲間たちが声を上げると、彼女はジョンアイデルに目を向ける——

「君がアールヴの血を目覚めさせたのは知ってるけど、神格のコインを集めて神になる道は、全て独力で切り開かなければ意味がないの!予定通りならば、君はまだ試練を受ける準備ができてないはずよ!」エリスが出てきて「でもイシュタルさん、虚空神性が動き始めてるんだから…」

「それも予定の一部!」イシュタルはハキハキと遮る「神格のコインを持つ者たちは、それぞれ君の試練役なの!橙の神殿を守るのは『灼熱の神』、藍は『深海の神』…彼らが君の資格を試すんだ!」ジョンアイデルはしっかりと構えてハキハキと言う

「分かった!タブーなら力添えは不要だ!俺は独力で残りの神殿を制覇し、神格のコインを手に入れる!予定なんかも、俺自身で切り拓く!」

「その覚悟なら認めてあげるわ!」イシュタルは少し微笑んで「ただし、危機一髪の時は手を差し伸べるけどね!それは私の自由だから!」

言い終わると、黄金の光と共に姿を消した。ジョンアイデルは仲間たちを見渡し「じゃあ、まずは橙の神殿へ!火山地帯だと聞いてるから、耐熱装備を準備しよう!」

「神殿よりもまずは学園行事から!今回の校外学習は魔霊帝国だが、近いうちにオラクルの校外学習もある!そして、特殊能力だけじゃなく身体能力もキチンと身につけなくてはならない!」イシュタルはハキハキと言い、手にした教鞭をパシッと鳴らす。

「確かに俺は神を目指すものだけど、クロニクル学園の生徒でもあるんだよな!クロニクル学園の設備などを使って鍛えないとな!」ジョンアイデルはハキハキと応え、エルフ耳がピクリと動いた

「学園の重力訓練場や魔導体術場で基礎を固めれば、神殿の試練にも対応できるはずだ!」

ネメシスも頷いて「そうだね!私たちも一緒に鍛えよう!校外学習で魔霊帝国の環境にも慣れておけば、異世界での行動もスムーズになる!」

「魔霊帝国は魔導技術が発達してるから、身体能力だけじゃなく魔導知識も学べるわよ!」エリスが笑顔で付け加える

「学園生活も大事だし、神になるための勉強と両立させよう!」ジョンアイデルは意気込んで拳を握る「分かった!まずは学園の訓練設備をフル活用して鍛錬し、校外学習に備える!生徒として、そして神を目指す者として、全力で取り組む!」「そう言えばこの教会にはまだ何かありそうだな!」ジョンアイデルはハキハキと言い、教会の隅々を見回す——すると祭壇の陰から虹色に輝く指輪が光っていた!トップス部分には六芒星の紋様が精緻に描かれている!

「ソロモンの指輪か…!」ジョンアイデルがそれを手に取る瞬間、指輪から温かな光が流れ込み——

「確かにソロモン系の魔導具の反応だわ!」エリスが近寄って調べて驚く「六芒星は知識と調和の象徴で、虹色の輝きは七つの要素を司る証拠よ!」

ジョンアイデルが腕にはめると、光が収まりながら音声が響き渡る——

「神を目指す者よ、この『ソロモンの調和腕輪』は、異なる勢力の力を調和させる働きがある。君が全てを受け入れる意思を持つなら、きっと役立つだろう」

「すごい!これがあれば邪神連合との協定交渉も、さらにスムーズになるね!」ネメシスはハキハキと喜ぶ「学園での訓練中にも使って、使い方を覚えておこう!」ジョンアイデルは腕輪を見つめながらハキハキと言う

「分かった!この力も活かして、学園生活も神殿の試練も乗り越える!」

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