エピック58【魔霊帝国】
数日後、城塞屋敷の玄関前に敷の玄関前にはクラス全員が揃い、大型飛行船「スカイメイデン号」が待機していた。
「全員揃いましたね!今日から2泊3日の校外学習です!目的地は魔霊帝国!」担任の先生がハキハキと声を上げると、生徒たちから歓声が上がる。ジョンアイデルは正装の礼服に身を包み、背筋がピンと伸びていた。アリスも上品なワンピースに身をやつし、クレティアは盾も正装用に磨き上げて輝いている。
その時、イシュタルが華やかな衣装で現れた「ジョンアイデルくん、装いは申し分ないわ!でも改めて確認するけど、魔霊帝国での礼儀は覚えてるかしら?」
「はい!挨拶は三つのお辞儀、食事の際は左手を膝の上に置き、帝王に対しては専用の敬語を使うことなど、全て確認しております!」ジョンアイデルはハキハキと答え、周囲の生徒たちからも驚きの視線が集まる。飛行船が滑空を始め、やがて雲の上へと昇っていく。窓から見える景色はだんだんと異なってきて——大地には緑と紫が混ざった光の河が流れ、遠くに魔霊帝国の城塞がそびえ立っていた
「看て!あれが魔霊帝国だよ!」生徒が指差すと、ジョンアイデルは拳を握り「よし、いざ出発だ!情報収集と礼儀作法、両方をしっかりこなすんだ!」その瞬間、飛行船の中に突然淡い光の粒が舞い込み——誰かが囁くような声が響いた。
「強運の博打打ち、参上よ…」ジョンアイデルは思わず身構えると、アリスが小声で「スカルミリョーネ…?」とつぶやいた…「何故、マレブランケが物界に!?」ジョンアイデルはハキハキと喝破し、周囲の生徒たちを守るように前に踏み出した。光の粒が一つにまとまり、ハイレグレオタードスーツを身にまとった女性が現れた——スカルミリョーネだ!
「あーら、何も顕現出来ないとは説明はなかったよーん!ふーん、アナタが噂のジョンアイデルかぁ~、かっこいいじゃん!」スカルミリョーネはハキハキと言い、ジョンアイデルを見上げた。
「飛行船の中に突然現れるなんて!魔霊帝国への道中で何か企んでるんだろう?」ジョンアイデルは身構えながら問いかけると、スカルミリョーネはクスクス笑いを浮かべた。
「企んでる?それは博打だよ!今回は『ジョンアイデルが校外学習で何か事件を起こすかどうか』って賭けをしたんだ~!私は絶対に起こるって側よ!」
「バカな!俺は絶対に事件なんて起こさない!」ジョンアイデルはハキハキと言い返し、イシュタルが横から寄ってきた「スカルミリョーネさん、物界に顕現するなら手続きが必要でしょう?それに生徒たちを驚かせるなんて…」
「手続き?運が良ければ何でも出来るじゃん~!」スカルミリョーネはハキハキと応え、飛行船の窓から外を指差した「見て見て!魔霊帝国がもうすぐだよ!そこで何かが起こるかもしれないし~」ジョンアイデルは拳を握り「運任せなんかではない!俺は自分の力で全てを守る!」とハキハキと宣言した。その時、飛行船が急に揺れ始め——外には黒い雲が広がり始めていた。
「黒雲?!」ジョンアイデルはハキハキと声を上げ、飛行船の窓の外を見つめる——暗い闇が急に迫り、不気味な笑い声が船内中に響き渡る!
その次の瞬間、黒い服を纏った銀髪の女神が現れた!身長約155cm、艶やかな黒い服がその姿を際立たせている——
「わが名はニャルラトホテプ!」
「コイツ、ラブクラフトと同類か、虚空神性とでも呼ぶべき存在!」ジョンアイデルはハキハキと叫び、体に銀色の紋章を浮かべてミアとの契約力を呼び起こした。
「あらら、聡いのね~」ニャルラトホテプは妖しく笑いながら話す
「スカルミリョーネの賭けにつきあって、『君たちが魔霊帝国に着く前に試練を与える』って約束したのよ!」
「試練?こんな突然現れて何だと!」イシュタルは扇子を前に構え、周囲の生徒たちを隠す
「飛行船が墜落したら大変だわ!」
「大丈夫大丈夫~運が良ければ何とかなるじゃん!」スカルミリョーネはハキハキと言いながら、黒いサイコロを手のひらで転がした
「今回の賭けは『ジョンアイデルがこの虚空神性を倒せるかどうか』!私は倒せるって側よ!」
「倒すんじゃなくて話し合うんだ!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し、ミアの力を纏わせた手を前に出した
「ニャルラトホテプ!君がここに現れた真の目的は何だ!?」
ニャルラトホテプは妖しく笑いながら「目的?ただ遊びたいだけよ~魔霊帝国には面白いものがあるって聞いたから、君たちに道連れをしてもらうの!」その言葉と共に、飛行船はさらに激しく揺れ、黒雲の中から無数の触手のようなものが伸びてきた
ジョンアイデルやクレティア以外の生徒たちは混乱のあまり、悲鳴や慌てた騒ぎ声が相次いで響き渡る——
「何なんだあの怪物は!」「飛行船が落ちちゃうんじゃないの!」「助けてー!」
クレティアは盾を大きく広げて生徒たちを守り「落ち着いてください!絶対に皆を守ります!」とハキハキと声を上げた。アリスも体から光の壁を張り巡らせ「私も力を貸します!安心してください!」
ジョンアイデルは前に踏み出しながら「慌てないで!俺が対処する!」と叫び、ミアとの契約力を全身にまとわせた——銀色の光が船内に広がり、慌てる生徒たちの気持ちも少し落ち着き始めた。
「キャーッ!あの触手が近づいてるよー!」一人の生徒が指差すと、ニャルラトホテプはクスクス笑う
「遊びの始まりよ~!」
「許さない!」ジョンアイデルはハキハキと叫び、光の拳を突き出した。その瞬間、イシュタルが扇子から輝きを放ち「ジョンアイデルくん、私も手伝う!生徒たちを守るために!」
スカルミリョーネはサイコロを転がしながらハキハキと言う「ふふっ、運が味方するかな~?今からが本番だよ!」船内は光と闇が入り混じり、生徒たちの騒ぎ声も少しずつ「頑張れ!」という声へと変わり始めたその瞬間、飛行船内に異様な風が吹き込み——象以上に巨大な姿が現れた!曲がりくねった長い頸に繋がるのは馬に似た頭部で、全身には羽毛の代わりに銀色の鱗が生え、翼はコウモリのような皮膜で覆われている——シャンタックだ
「ギャアアアッ!あんなデカいモンスターが…!」生徒たちはさらに慌てて騒ぎ、一部は逃げ惑い始めた
「シャンタック…虚空神性の使い魔か!」ジョンアイデルはハキハキと叫び、銀色の光を纏った両手でシャンタックの進路を遮る
「クレティア!生徒たちをもっと奥に避難させろ!」
「了解!」クレティアは盾を地面に打ちつけ、大きな防御壁を展開し「皆さん!こっちへ!絶対に離れないでください!」とハキハキと誘導した。アリスも光の波動でシャンタックの動きを鈍らせながら「イシュタルさん!お手伝いお願いします!」シャンタックは低い唸り声を上げ、皮膜の翼で風を起こす——船内の備品が飛び散り、窓ガラスがガタガタと鳴り響く
「ふふっ、大きいでしょ~!」スカルミリョーネはサイコロを投げ上げながらハキハキと言う「でも運が良ければ大丈夫!ジョンアイデルくん、何とかしないとね!」
「当然だ!」ジョンアイデルはミアと手を繋ぎ「無の力を借りる!この場を浄化せよ!」と叫ぶと、銀色の光が爆発的に広がり、シャンタックの鱗から黒い煙が立ち上がった。ニャルラトホテプは妖しく笑いながら「面白いわ~!でもこれで終わりじゃないよ!」ニャルラトホテプは嗤いながら「さあ、もっと遊ぼうよ~!」と声を上げ、無数の触手が船内のあちこちから湧き出す——天井から、床から、さらには壁の隙間まで伸びてきて生徒たちの周りを迫る
「くっ!」ジョンアイデルは銀色の光を刃のように纏わせ、素早く触手を次々と切り裂く「邪魔だ!」黒い触手が光に触れる度に煙を上げて消滅するが、またすぐに新しい触手が生えてくる
「クソ!埒が明かん!」スカルミリョーネはサイコロをポンポンと空中に投げながら焦燥気味に言い、落ちてくるサイコロはいつもどおり好結果を示しているのに、状況は一向に好転しない!
「頑張るねぇ~、ジョンアイデル、君が望むならお姉さんが力貸してもいいのよーん!」スカルミリョーネはハキハキと声をかけ、手元に赤い光が点滅し始めた——それは彼女の強運を実体化させた力の兆しだ!
「不要!俺たちだけで対処する!」ジョンアイデルはハキハキと断り、ミアとの契約紋章がさらに輝き出す
「ミア!全てを一気に浄化してくれ!」
「了解!契約主よ、力を貸します!」ミアの声と共に、船内全体を包み込むような銀色の光が広がり、触手たちは次々と消え始めた。だがシャンタックはまだ動き続け、ニャルラトホテプの笑い声が響き渡る!
「面白いわ!でもこれで終わりじゃないのよ!」スカルミリョーネはジョンアイデルの肩に軽く手を置き、寄りかかるように近づいてハキハキと言う——
「分かってるんでしょ、この場を切り抜けるには本当はどうするべきか!不要とさっきは言ったが、本当は私の力を借るべきと思ってるんでしょん!素直になりなよ〜、今回は仮契約ということで!」
「魔族との契約には条件や代償や報酬が必要なんだろう、望むものによる!」ジョンアイデルはハキハキと応えながらも、シャンタックと触手の動きに目を配っていた。スカルミリョーネはサイコロを手のひらで転がしながら、ハキハキと言い放った——
「条件は一つあるよ!必ず魔獄界で私たちマレブランケを見つけて、仲間にしてみせることよ〜ん!」
「仲間にする…?」ジョンアイデルは一瞬戸惑うが、すぐにハキハキと問う
「それが本当の条件なのか?代償は他にないのか?」
「それだけよ!私は君の運勢を読んでるんだ~!君ならきっと私たちを変えられると思うから!」スカルミリョーネは赤い光を全身に纏わせ「じゃあ契約成立ね!強運を君に貸すよ!」
「了解だ!魔獄界で必ず会う!今はこの危機を乗り越えろ!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し、スカルミリョーネの力が赤い光となって彼の体に流れ込んだ
「今回は仮契約、さあ、ジョンアイデル、私の力を試しに!」スカルミリョーネはハキハキと言い、手元のサイコロが輝きを増して赤い光を放った!
「強運よ、我に答えよ!」ジョンアイデルはハキハキと叫び、銀色の光に赤い輝きが加わった杖剣を軽く振り下ろす——すると空中に舞い降りてきた複数の触手が、まるで紙切れのように軽々と斬れ落ちた
「おお…!」ジョンアイデルは剣を見つめ、先程まで粘り強かった触手が今や容易に切り裂けるのに驚く。周囲の生徒たちも「すごい!」と声を上げ、慌てていた様子が一変した!
「ふふっ、どう?強運は便利でしょ~!」スカルミリョーネはハキハキと笑いながら、サイコロを投げ上げた
「さあ次はあのシャンタックに挑戦してみない?」
ジョンアイデルは剣を構え「了解だ!強運を纏って!」と叫び、一気にシャンタックの元へと駆け寄る。剣を振り上げた瞬間、赤い光が剣身を覆い——シャンタックの硬い鱗も、まるで柔らかな木のようにスパッと切り裂かれた!
ニャルラトホテプは目を見開きながら「ええっ!?そんな簡単に…」とつぶやくと、シャンタックは低い唸り声を上げ、徐々に姿を消し始めた!
「これが強運の力か…!」ジョンアイデルは剣を下ろし、スカルミリョーネに向かってハキハキと言った
「力を貸してくれてありがとう!魔獄界で必ず会うからな!」スカルミリョーネの身体が徐々に薄れ始める——
「あーら、どうやら、時間切れかぁ~!魔族が魔獄界以外で顕現するには専用の肉体、誰かとの本契約など条件が必要だからねぇ〜!ジョンアイデルくん、魔獄界で会えること楽しみにしてるよ!」その言葉が終わるや否や、彼女はジョンアイデルの前に近づき、思いがけず唇を奪い——深いキスを交わした!赤い光の粒が二人の周りを舞い、ジョンアイデルの頬には温かな感触が残る。そしてスカルミリョーネの肉体は光の粒子へと変わり、空気中に溶け込んで消えていった……
「な、なんてこと!?まさか、この中性者は特異点?いや、まだ確証がないわ!」ニャルラトホテプは焦りと驚きのあまり声を荒げ、触手もピクピクと震えている。
「スカルミリョーネ…約束通りだ」ジョンアイデルは唇に残る温かさを手で触れながらハキハキと言い、剣を構え直した
「ニャルラトホテプ!もう試練は終わりだろう!」
「くっ…確かに君たちには勝てないようだ…でもこれで終わりじゃない!魔霊帝国でまた会うときが来るわ!」ニャルラトホテプはそう言い残し、黒い雲と共に姿を消した——飛行船の揺れも止まり、外には晴れ渡った青空が広がっていた!生徒たちは一斉に歓声を上げ、イシュタルがジョンアイデルの前に立ち「ジョンアイデルくん…あのキスは何だったの?」と尋ねると、彼は少し照れながらハキハキと答えた
「約束の証だと思う!魔獄界で必ず応えるから!」そしてやがて、飛行船は魔霊帝国の上空に到着し、煌びやかな首都「ルミナシオン」の地上駅へと静かに着陸した!生徒たちが船から降り立つと、紫と緑が彩る美しい街並みが広がり、魔力と霊力が流れるような輝きが空気中に満ちていた。
「まさか、校外学習に魔霊帝国が選ばれるとは思ってなかった!ソレイユ家は何か動くかもしれない!」エミがハキハキと言い、手にした家紋入りのハンカチをしっかり握り締めていた。
「ソレイユ家…魔霊帝国と繋がりがあるんだね?」ジョンアイデルが尋ねると、エミは頷きながら「古くから魔霊公務員の一門として協力してるんだ。今回のことで何か計画が動くのかも…」とつぶやいた。
イシュタルが近づいてきて「魔霊帝国の帝王セミラミス様が出迎えに来られるそうよ!皆、礼儀作法に気をつけて!」とハキハキと注意を促す。
すると、銀の装飾が施された豪華な馬車が駆け付け、そこから優雅に降りてきたのは、高潔な雰囲気を放つ女性だった——
「魔霊帝国帝王、セミラミス・ルミナス!ようこそ、我が国へ!」
ジョンアイデルたちは整然と列を作り、丁寧にお辞儀をした。その時、エミが小声で「ソレイユ家の者が…あそこにいる!」と囁き、ジョンアイデルは帝王の周りに立つ黒い服の男たちの姿に気づいた
「お初にお初にお目にかかります、私はジョンアイデル・ジョースターです!」ジョンアイデルはハキハキと言い、丁寧に三つのお辞儀を行い——礼儀作法が本能に染みついているのが伺える。
「おぬしのことは格闘大会で見させてもらった!輝かしい栄光を手に入れて、その上に勤勉で優秀な成績を収めてると聞く!」セミラミスはハキハキと声を響かせ、威厳のある笑顔でジョンアイデルを見つめた。
「ありがとうございます!格闘大会では多くの方に教えをいただき、今でも日々精進しております!」ジョンアイデルはハキハキと応え、周囲の生徒たちも端正な姿勢で控えている。セミラミスは手を振って続けた「さて、今日はまず皇居で歓迎の夕食会を開く!明日からは魔霊研究所や行政施設を見学してもらう。おぬしたちが我が国の文化や技術を知るいい機会になるだろう!」その時、帝王の横に立つ黒い服の男が一歩前に出て「セミラミス様、準備は整いました」と告げる——エミが目を見開き小声で「あの人は…ソレイユ家の当主、レオンだ!」と囁いた。
ジョンアイデルはその言葉を聞きながら、ハキハキとセミラミスに挨拶した
「夕食会、そして見学を心より楽しみにしております!どうぞよろしくお願いいたします!」そしてジョンアイデルたちは豪華な馬車に乗り込み、魔霊帝国皇居へと向かった。目の前に広がる皇居は真っ白な大理石で造られており、陽光を浴びると煌びやかに輝いている。そして外壁や柱のところどころには、水晶のような装置が埋め込まれていて——それが魔力や霊力を電力に変換する設備だった。
「すごい!あの装置がエネルギーを作ってるんですね!」生徒の一人がハキハキと声を上げると、セミラミスが説明する
「我が国では全てのエネルギーを魔力と霊力で賄っている!この装置が街全体を動かしているんだ!」ジョンアイデルはその装置をじっと見つめながらハキハキと言う
「ミクスタッド国ではまだこういった技術はないようです。エネルギー変換の原理はどんなものなんでしょう?」
「興味を持ってくれるなら、明日の研究所見学で詳しく説明するよ!」セミラミスは微笑みながら進み、皇居の玄関に着くと、内部にはさらに多くの変換装置があり、柔らかな光が流れるように輝いていた。
エミがジョンアイデルの横に寄って「お父様が言ってたけど、この技術にはソレイユ家も関わってるんだよ」と囁く。イシュタルもハキハキと付け加える
「大理石には特殊な魔石が混ざっていて、エネルギーを蓄える働きもしてるんですよ!」皇居の大広間に入ると、既に歓迎の夕食の準備が整っており、テーブルには魔霊帝国特産の料理が並んでいた!ジョンアイデルはレオンの姿を探しながら、ハキハキと周囲の生徒に声をかける「皆さん、礼儀に気をつけて食事を楽しみましょう!」ジョンアイデルたちは豪華な夕食会を終え、生徒たちは担当の案内係に案内されて客室へと向かう——ジョンアイデルは約束を思い出し、一旦席を立つとレオンの待つ応接室へと向かった。
「ジョンアイデルくん、待いたよ」レオンは応接室の窓辺でジョンアイデルを迎え、皇居の外に広がる街の灯りを指差しながらハキハキと言う「見てくれ、この街の光は全て魔力と霊力で灯ってる。でもこの技術、実は隠された問題も抱えてるんだ」
「問題…ですか?」ジョンアイデルは座り込み、真剣に話を聞く。
「エネルギー変換装置は安定してるけど、その源となる霊力が徐々に枯渇しつつあるんだ。マレブランケが関わる『人工魔族計画』が、この霊力枯渇と何か繋がってると噂されてる」レオンは顔を曇らせながら続ける「君が皇帝になった時、ミクスタッドと魔霊帝国が協力してこの問題を解決できないか…それが俺の本音だ」
「なるほど…」ジョンアイデルはハキハキと応える
「マレブランケのことは知っています!魔獄界で彼らと話す約束もしてるんです。協力することは大いに考えます!」
「それで良い!」レオンは頷き、小さな箱を手渡す
「これはソレイユ家が守る技術資料だ。君が必要な時に使ってくれ」その時、応接室のドアが軽くノックされ、イシュタルが顔を出した「ジョンアイデルくん、明日の見学準備が出来ましたよ。それに…何か変な気配を感じるんですが…」
「ニャルラトホテプかもしれませんね!ウボサスラが動いた時点で感づけばよかった、俺、狙われてるんだな!」ジョンアイデルはハキハキと言い、拳をポンと握った。
「ウボサスラ…?」レオンが眉をひそめると、ジョンアイデルは短く説明する
「虚空神性たちの仕業で、飛行船の時と同じ存在だ!俺が特異点だと見なされているらしい」
「そりゃあ問題だな…魔霊帝国に危害が及ぶ前に対処しないと」レオンは立ち上がり、手に黒い刀を構える
「俺も力を貸す!ソレイユ家の守り役として!」
「ありがとうございます!でもまずは明日の見学を終え、状況を把握しましょう!」ジョンアイデルはハキハキと決め、イシュタルに向かって「イシュタルさん、生徒たちは安全にしておいてください!俺は警戒しながら明日の予定を進めます!」
「分かりました!私も周囲の警戒を強化するわ!」イシュタルは扇子に光を宿らせ「でも油断は禁物よ。あの存在は予測不能だから!」ジョンアイデルはレオンから受け取った箱をしまい、ハキハキと宣言する
「狙われているならば、逆にその隙を突いて情報を集める!マレブランケのこと、霊力枯渇のこと…全てを解き明かすんだ!」その瞬間、皇居の外に黒い光の粒が舞い、不気味な囁き声が風に乗って聞こえてきた——
「まだまだ遊びは終わらないよ~」
黒い光の粒が一つにまとまり、ニャルラトホテプが応接室の前に現れた——
「それに、私たちの遊びをクリアできなければ、これから先は乗り越えられないんだからね!」ハキハキと言い、妖しい笑顔でジョンアイデルたちを見つめる。
「ニャルラトホテプ!ここまで追ってくるとは…」ジョンアイデルは前に踏み出し、銀色の光を体に纏わせる「今度こそ俺が先手を取る!」
「先手?それは運次第じゃない?」ニャルラトホテプは手を広げ、周囲に黒い触手が湧き出す
「今回の遊びは『魔霊帝国の秘密を守れるかどうか』!君がクリアできれば、私たちの真の目的も教えてあげるわ!」
レオンが刀を振り上げ「許さない!皇居に手を出すな!」と喝ると、イシュタルも扇子から光の刃を放つ「ジョンアイデルくん、一緒に!」
「了解だ!遊びなら応じる!」ジョンアイデルはハキハキと叫び、スカルミリョーネから借りた強運の力を呼び起こす——赤い光と銀色の光が混ざり合い、触手を次々と切り裂いた
「ふふっ、頑張ってるわね!でもこれは始まりに過ぎない!」ニャルラトホテプはそう言いながら、皇居の壁に刻まれた魔紋を指差す
「見て!ここに隠された秘密が、君たちの未来を変えるかもしれないよ!」壁の魔紋が突然輝き出し、過去の記憶が映し出され始めた——そこにはマレブランケと魔霊帝国の繋がり、そしてジョンアイデル自身の出生に関するヒントまでが…!
「ジョンアイデルはマレブランケだけじゃないんだよ!引き継いでるのは黙示録の系譜も内装してるんだよね!支配、戦争、飢饉、そして死疫病をね——それぞれの色は白騎士、赤騎士、黒騎士、そして青騎士である!」ニャルラトホテプはハキハキと言い放ち、壁の魔紋から四色の光が噴き出す。白、赤、黒、青——それぞれの光が騎士の姿を形作り、ジョンアイデルの周りを旋回する!
「黙示録の系譜…!」ジョンアイデルは体に流れる異変を感じながらハキハキと言う
「俺がそんなものを引き継いでるなんて…知らなかった!」
「知らなくても力は宿ってるんだよ!」ニャルラトホテプは妖しく笑い「これが君が特異点と呼ばれる理由なの!マレブランケの力と黙示録の系譜、両方を持つ者は君が初めてだ!」レオンが刀を構えながら叫ぶ「そんな力が暴走したら…!」イシュタルも慌てるように「ジョンアイデルくん、落ち着いて!自分の力を信じて!」四色の騎士が徐々にジョンアイデルに近づき、それぞれの声が響き渡る——
「支配を…」「戦争を…」「飢饉を…」「死疫病を…」
「くっ…!でも俺は俺自身だ!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し、銀色の光と赤い強運の力を全身に纏わせる「これらの力も、俺が皇帝になって国を守るために使うんだ!」すると四色の騎士が静まり、一つずつジョンアイデルの体に取り込まれていく——彼の目には一瞬、四色の光が宿った!ニャルラトホテプは目を見開きながら「やっぱり君は特別だ…でもこの力を使いこなせなければ、君は世界を滅ぼすかもしれないよ!」
「だったら、ネメシア勢力が動くけど、その素振りはない!」ジョンアイデルはハキハキと言い、体に宿った四色の光をしっかりと抑え込み——今まで以上に力強い眼差しになっていた。
「君は虚構と共栄と因果の概念を宿してる、やすやす滅ぼすわけには行かないし!」ニャルラトホテプもハキハキと応え、今までの妖しさが少し和らいでいるように見えた。
「ネメシア勢力…あの謎の勢力がこの力を狙ってるのか?」ジョンアイデルは拳を握り「だからこそ俺は力を使いこなさなければならない!国民を守るため、世界を守るために!」
「その気持ちが大事よ!」ニャルラトホテプは手を振って周囲の触手を消し「私たちもただ遊んでるわけじゃない…黙示録の系譜が暴走するのを防ぐため、試練を与えてるんだ!」
レオンが刀を収めながら「虚構と共栄と因果…そんな概念まで宿ってるとは…」とつぶやき、イシュタルも驚きながらジョンアイデルを見つめていた。
「分かった!試練ならこれからも受けてやる!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し「でも次は俺から挑むぞ!マレブランケと会い、全ての謎を解き明かす!」
「それなら応援してあげるわ!」ニャルラトホテプは黒い光を纏い始め「でも覚えておいて!君が自分の概念を見失った時、私はすぐに現れて『遊び』を終わらせるから!」その言葉と共に、彼女の姿は光の粒となって消え——皇居の中は再び静けさに包まれた。ジョンアイデルはレオンとイシュタルを見つめ、ハキハキと言った
「明日の見学を通して、魔霊帝国の秘密と俺自身の力について、もっと知るんだ!」その直後、応接室の扉がパチリと開き、露出の多い黒いファッションを身にまとった犬耳の女性がパッと現れた——
「はじめちゃってー!アーシはカニャッツォだよっ、アンタが噂のジョンアイデルくん?やっぱりイケメンやなー、よろぴくねっ!」ツインテールをフリップさせながら、両手につけた指輪がキラキラ輝いていた。ジョンアイデルは目を見開いて驚いて言う——
「カニャッツォってマレブランケ参謀だよな!まさか、こんなにギャルちゃんなんて…全然想像してなかった!」
「えへへ~ビックリしたでしょ~?」カニャッツォは手をヒップに当ててハキハキと笑う
「普通、魔族って闇カスみたいなイメージするけど、私たちマレブランケはめちゃ個性派やで~!スカルミリョーネちんが仮契約したって話聞いて、めっちゃ早足で来ちゃったんだってば~!」
レオンとイシュタルは顔を見合わせ、ビックリした様子だ。ジョンアイデルは慌てながらもハキハキと応える——
「もちろん約束は覚えてる!でも参謀さんがこんなに明るくて…すごく意外だよ!」
「だってばー!私、頭脳派だけどコミュ力も高いんだもん」カニャッツォは指をチョイッと立てて「それにねー、アンタが持つあの黙示録の系譜、ヤバいヤツらが狙ってるって話ホントやで!ネメシアって勢力だよ、絶対油断しちゃダメだからねっ!」
「ありがとう!情報ありがとう…」ジョンアイデルが前に出ようとした瞬間、カニャッツォが急に手を振って「ちょっちょっ待ってー!今はヤリコーじゃないから長居できないんだってば~!でも明日、魔霊研究所の見学とかやるでしょ?その時にまた会うから、その時に詳しく喋ろうね」
そして彼女はキュートな笑顔を浮かべ、光の粒となってパッと消えていった。ジョンアイデルは呆れ気味にハキハキと言う
「マレブランケの人たち、みんな全然イメージと違う性格なんだな…!」
「カニャッツォ、彼女、分体だよ!しかも、魔霊帝国と契約を交わしてるんだって!」イシュタルはハキハキと言い、扇子をパタッと開いて頬を風で冷やしていた。
「分体…?魔霊帝国と契約も…!」ジョンアイデルは驚きを隠せない様子で「マレブランケの参謀が魔霊帝国と繋がりがあるなんて、まさかだよ!」
「ええ!実は先輩たちから聞いたんだけど、彼女は一つの魂が複数の体に分かれているんだって。今のギャルちゃん姿もその一つで、別の体は魔霊帝国の役人として働いてるらしいわ!」イシュタルはハキハキと説明し、レオンも頷いて補足する
「確かにソレイユ家の記録にも、魔族の分体と契約を結んだという記述がある。アイデンティティを隠して情報を集めてるのかもしれない」
「なるほど…だから明日の研究所見学で会えるって言ってたのか!」ジョンアイデルはハキハキと言い、少し安心したような表情になった
「魔霊帝国とマレブランケが繋がってるなら、霊力枯渇の問題も解決できるかもしれない!」
「でも油断はダメよ!分体だからこそ、どちらが本当の彼女か分からない可能性もあるわ!」イシュタルは真剣な眼差しでジョンアイデルを見つめ「明日は私も一緒についていくから、何かあったらすぐ対応するね!」ジョンアイデルはうなずきながらハキハキと宣言する
「了解です!明日はカニャッツォから話を聞きつつ、研究所の秘密も探るんだ!」「魔霊帝国の研究所は教会のような見た目をしてる!と言うより、研究は教会がやってるんだ!」レオンはハキハキと言い、刀の柄に手を置いて目を細めた。
「教会が研究を…!」ジョンアイデルは驚いて「魔霊帝国では宗教と科学が一体なんですか?」
「そうだ!国教『魔霊教会』が全ての学術研究を統括してる。大理石造りの教会建築の奥には最新の研究設備が隠されているんだ」レオンは続けて「だから先ほどのエネルギー変換技術も、教会の神官たちが開発したものだ」イシュタルもハキハキと付け加える「外見はとっても荘厳な教会なのに、中は魔力と霊力で動く最先端機械がいっぱいなんだよ!初めて見た時はビックリしちゃった~」
「教会が研究を担うなんて、ミクスタッド国とは全然違う体制だな」ジョンアイデルはハキハキと言い、拳を握った
「でもカニャッツォがそこで待ってるなら、きっと教会とマレブランケの繋がりも分かるはずだ!」
「そうだ!ただし注意しろ…教会にもネメシア勢力の手が入ってるかもしれない」レオンは真剣な表情で「明日は俺も同行する。ソレイユ家として、君を守る責任がある!」ジョンアイデルは頷きながら宣言する
「了解だ!教会の研究所で、全ての謎を少しでも解き明かすんだ!」
「それと、コソコソしてるが聞いてるんだろう、エミ、そして、クレティアお嬢様!」レオンはドアの方を見つめながらハキハキと言うと、扉がポコッと開いて二人が顔を出した
「べ、べつに…聞いてないんだからね!」エミは少し赤ら顔になりながら強がり、クレティアも盾を抱えて「す、すみません!気になって…つい…」と照れくさそうに言う。
「分かってるよ、気になるんだろう?」レオンは微笑みながら娘に手を招く「じゃあ一緒に話を聞いた方がいい。君たちもジョンアイデルくんと共に戦う仲間だろう?」
「うん!絶対に手伝う!」エミはハキハキと答え、クレティアも頷いて「アイデルの為なら、どんな敵でも立ち向かいます!」と力強く宣言する。ジョンアイデルは二人の姿を見て嬉しそうに「ありがとう!仲間がいるからこそ、どんな困難も乗り越えられるんだ!」
「それが本音だ!」レオンはハキハキと言い、全員を見渡して「明日の教会研究所見学は、君たち全員で行く!力を合わせれば、どんな秘密も暴けるし、ネメシア勢力の企みも阻止できる!」イシュタルも扇子を振って「そうよ!私たちも全力でサポートするわ!」その時、エミがポケットから小さな魔石を取り出し「これ、ソレイユ家の守護石だよ!ジョンアイデルくん、持ってて!」と手渡す——石には柔らかな光が宿っていた
「これはアンバー石じゃないか!」ジョンアイデルはハキハキと言い、手に取った石をじっと見つめる——温かな光が指先から伝わってくる。
レオンは黙ってトップがない指輪を取り出し、アンバー石をはめ込むとパッと輝きを放った!
「ふさわしいものに渡すべくエミに持たせておいたんだ」レオンはハキハキと言い、指輪をジョンアイデルに渡す。
すると指輪が近づいた瞬間、ジョンアイデルが身につける精霊の首飾りと光で繋がり、一体となって輝き出す!
「まさか、精霊の契約媒体か!」ジョンアイデルは驚きながら首飾りと指輪を見比べ、その時精霊ミアの声が心の中に響いた——「これは聖の精霊と契約を結ぶための媒体よ!アンバー石があれば、より強い力を引き出せるわ!」
「すごい…!」エミは目をキラキラさせながら「お父様が昔から大切にしてたものだよ!ジョンアイデルくんならきっと使いこなせると思った!」クレティアも盾に手を置いて「この力が、明日の研究所で役立つといいですね!」レオンは頷きながらハキハキと言う「この指輪はソレイユ家と精霊族が結んだ契約の証だ。君が持てば、魔霊教会との交渉もスムーズにいくはずだ!」ジョンアイデルはハキハキと宣言する
「分かった!この力を使って、明日こそ全ての謎に迫るんだ!精霊族、ソレイユ家、そして仲間たちの力を信じて!」




