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エピック57【恩羅院中央研究所と作戦立て】

巨大な地下施設へと続く扉の前で、ジョンアイデルは周囲を見渡しながらハキハキと言った。

「まさか、恩羅院大陸、しかも、アルカシティに人工生物計画の研究所があるのは盲点だったよな!」

「そうね…都心の真下にこんな大きな施設があるなんて、誰も想像しないわ」クレティアは盾を構え、施設の入口に刻まれた「恩羅院中央研究所」の文字を確認する。アリスが近づいて「私も最近まで知らなかったんだ。ミクスタッド家の資料にここの存在が記されてるのを見つけて、やっと場所を特定できたよ」と説明し、リリィも少し緊張しながら「アルカシティのすぐ下なんて…ここで何かが起きたら大変ですね」と囁いた。

「だからこそ慎重に入るぞ!ルミカは外で警戒しておいで!我々が呼んだ時だけ動くんだ」ジョンアイデルはハキハキと指示を出し、ルミカは頷いて「分かった!何かあったらすぐ知らせる!」と応えた。ジョンアイデルが扉の前に立ち、手をかけると「行くぞ!ここで人工生物計画の全貌を暴くんだ!」と宣言した。施設の中からは淡い青い光が漏れており、未知の秘密が待ち受けているようだった。扉が開くやいなや、広々とした実験室の真ん中に一人の男が佇んでいた——学園都市統括理事長アレイスターだ!

「おや、ジョンアイデルくん、君がココに辿り着くとはいやはや予想外だった」アレイスターは静かに微笑み、白いコートを整えながら見つめてきた。

「白々しいですね!マレブランケの因子を使って実験したのはあなたですよね、アレイスターさん!」ジョンアイデルはハキハキと声を上げ、拳を握って前に踏み出した。

「マレブランケ…か。確かに私はその因子を用いて、人工生物の安定化研究を進めている。でもそれは悪意ではない」アレイスターは手を広げ、周囲に並ぶ実験装置を指差した。

「ここで行っているのは、暴走する人工生物を制御し、被害を最小限に抑えるための研究なのだ」クレティアが盾を前に出し「それとも、クリミナルデビルと手を組んで魔化学兵器の開発に関わってるの?」と厳しく問いかけると、アレイスターは少し首を傾げた。

「手を組んでいるわけではないが…情報交換はしている。彼らの計画が世界を滅ぼすものであるなら、私もそれを防がなければならない」アリスが前に出て「でもミクスタッド家の技術を使っていることは間違いないよね?」と尋ねると、アレイスターは頷き「そうだ。だからこそ君たちが来ることを…予測はしていた」と答えた「アレイスターさん、あなたの立場はどうなんですか?これはSMOとして、それとも恩羅院大陸統括長として、はたまた、神としてなのですか?」ジョンアイデルはハキハキと問いかけ、鋭い視線で相手を見つめた。アレイスターは静かに歩み寄り、白いコートが床に擦れる音が響く。

「それらのどれでもあり、どれでもない。SMOとして秩序を保ち、恩羅院大陸統括長として未来を見据え、神としての存在でもある——だがそれらはあくまで手段であって、目的ではない」

「目的はただ一つ、人類が自らの手で運命を切り拓けるように導くことだな。人工生物計画も、マレブランケの因子研究も、すべてそのための布石なのだ」

「そんな曖昧なことじゃ納得できない!」ジョンアイデルはハキハキと言い返し「人々の命を踏みにじってまでの『導き』なら、俺たちは絶対に許さない!」アレイスターは薄笑いを浮かべながら「命を踏みにじるつもりはない。ただ、進化には代償がつきものだ。君たちがその代償を最小限に抑えられるのなら、私は協力しても構わない」と答え、実験室の奥にある大きな扉がゆっくりと開き始めた。

「さあ、来なさい、特にジョンアイデルくんには必要な存在がいるからね」アレイスターはそう言いながら先導し、開かれた扉の奥へと進んでいった。ジョンアイデルたちは互いに顔を見合わせ、慎重に後を追った。奥の部屋は広大で、中央には巨大な培養槽が設置されており、中からは淡い光が漏れていた。アレイスターが培養槽を指差すと「見てください」と言い、ジョンアイデルはそこに浮かぶ人物の姿を見て瞳を見開いた。

「これは…!」槽の中には、ジョンアイデルにそっくりな青年が沈黙のまま眠っていた。アリスが驚いて「なんで…アイデルさんにそっくりな人が…」と囁くと、アレイスターは静かに説明を始めた。

「彼は『ジョンアイデル・型』と呼ばれる、君の遺伝情報とマレブランケの因子を融合させた人工生命体だ。もちろん、完全なる別人格であり、君や世界を守るために作られた存在なのだ」ジョンアイデルは培養槽に手をかけながらハキハキと言った

「守るため?この人型は何ができるんだ!?」

「彼には君の概念能力『虚構』を安定的に発動できる特性がある。1年後に訪れる危機に備え、君たちの力を補うために必要な存在なのだ」アレイスターはそう語り、培養槽の蓋が徐々に開き始めた。

「それをすることがどれだけ危険か、分かってるですか!同概念の複製は根源の複製と同じ、守るどころか下手すりゃ世界が崩壊ですよ!」ジョンアイデルはハキハキと声を上げ、培養槽にかけていた手を思わず引き戻した。

「概念能力『虚構』は俺自身の存在と結びついてるんだ!同じ根源を持つ存在が2つあれば、概念の矛盾から空間も時間も歪んでしまう!それが暴走したらアルカシティだけじゃなく、恩羅院大陸全体が消えてしまいそして、チキューも壊れて宇宙まで被害が!」アレイスターは少し首を傾げながら「そのリスクは承知している。だからこそ彼は『型』として、完全な複製ではなく類似の概念を持たせているのだ」と説明すると、クレティアが盾を前に出し「類似だとしても危険じゃない!?マレブランケの因子まで混ぜているんでしょ?」

「そうだが…彼には崩壊を防ぐ抑制機能も備えている。もし君の力が限界に達した時、彼がバッファーとして機能し、世界を守れる可能性がある」アレイスターが続けると、培養槽の中の青年が緩やかに目を開けた——瞳はジョンアイデルと同じような色だが、そこには冷たく澄んだ光が宿っていた。

「俺は…ジョンアイデル・型…目的は…世界を守る…」青年が低い声で囁くやいなや、部屋に強い概念の波動が広がり、ジョンアイデルは体を震わせながら「この波動…本当に大丈夫なのか!?」とハキハキと叫んだ。だが、型のほうはすぐさま動きを止め、体がゆらゆらと揺れ始めた——光の粒が体表面から零れ落ち、概念の波動も不安定になっていく。

「ありえない!データシミュレーションではこんなことはなかった!」アレイスターはハキハキと声を上げ、慌てて周囲の計測装置を確認する。

「ただ培養して作っただけの偽り、魂までは本物ではない!が放っておくと危険!」ジョンアイデルはハキハキと言い、思い切って型の前に飛び込んだ。

「俺が吸収するしかない!同じ根源を持つからこそ、俺の中に取り込めるはずだ!」その言葉とともに、ジョンアイデルの体から虹色の光が爆発的に広がり——型の姿は光の粒へと砕け散り、すべてがジョンアイデルの体内へと取り込まれた。

「うわっ…!」ジョンアイデルは体をかばいながら蹲り、クレティアたちが駆け寄って「アイデル!大丈夫!?」と叫ぶ。アレイスターは呆然と計測器を見つめ「概念の波動が安定してる…君が吸収することで、矛盾が解消されたのか…」ジョンアイデルはゆっくりと立ち上がり、掌を見つめながらハキハキと言った

「型の力は俺の中に取り込まれた…でも魂がない分、不完全なままだ。これを機に、人工生物計画の研究はやめるべきだ!」アレイスターは沈黙した後、うなずいた

「…君の言う通りだ。魂までは作れない以上、この研究は危険を伴いすぎる。ここの設備はすべて廃棄する」

「オイオイ、長年やっておいて今頃簡単に廃棄はいかんな!それにこの施設は我々が用意したのだから!」突如として響く声に、みんなは振り向いた——現れたのはヤンロエルだ

「何しに来たんですか?ヤンロエル!」ジョンアイデルはハキハキと問いかけ、身構えて対峙した。

「雇い主に向かって呼び捨てか、ジョンアイデル!」ヤンロエルもハキハキと返し、手に杖を回しながら歩み寄る。

「雇った?何を都合のいいことを!それにあなたからは報酬をもらったことはないし、上下関係の契約はない!」ジョンアイデルは一歩前に踏み出し、鋭い視線で相手を見つめた

「くっ、口が達者だな…確かに契約書や契約紋なんてないが、君たちが今まで使ってきた情報や装備、その多くが我々の手から出てるんだぞ!」ヤンロエルは杖を床に叩きつけ、周囲の壁から黒い兵士たちが現れ始めた。

「この研究所はクリミナルデビルと我々『暗躍の商会』が共同で設立したものだ。人工生物計画はまだまだ終わらせるわけにはいかない!」アレイスターが前に出て「ヤンロエルくん、君たちの手が入っていたとは…」と言うと、ヤンロエルは嗤いながら「アレイスターさんは研究だけに専念してればいいんだ。あとは俺たちが仕切る」と答えた。部屋の空気は一気に緊迫し、ジョンアイデルは拳を握り「それは許さない!ここの研究は今日で終わりにする!」とハキハキと宣言した。

「SMOはクリミナルデビルと敵対してると言ったよな!確かにそれはある意味正しい、犯罪組織と秩序の守り手、対になってるが何も無関係とは一言も言ったことはない!」ヤンロエルはハキハキと言い、杖を掲げて黒い兵士たちに合図を送った。

「秩序を保つためには、時に闇の手を借りなければならないんだ!クリミナルデビルが手掛ける計画の一部を利用すれば、世界をより効率的に統治できる——それがSMOの真の目的なのだ!」

「そんな歪んだ考え方は認めないぞ!」ジョンアイデルはハキハキと喝破し「秩序なんて人々の幸せを守るためのものであって、支配するための道具じゃない!」

「天真爛漫な考えだな…だが今更それを言っても遅い!」ヤンロエルは嗤いながら「君たちが今まで解決してきた事件の裏には、全て我々の思惑があったんだ。人工生物計画も、その一環なのだ!」アレイスターは眉をひそめ「ヤンロエルくん…君はここまで計画を進めていたのか…」とつぶやくと、ヤンロエルはハキハキと応える「アレイスターさんはただ研究に専念してればいい。我々は君の研究成果を、正しい方向へ導くんだ!」

クレティアが盾を前に構え「正しい方向って何!?人々の命を踏みにじるようなことなら、我々は絶対に止める!」と叫ぶと、アリスも体から波動を立ち上げ「私も協力する!この施設を守るために!」ジョンアイデルは型の力を取り込んだ掌を掲げ「ヤンロエル!今日こそ、君たちの横暴をやめさせる!」とハキハキと宣言し、部屋中に虹色の光が広がり始めた。

「私に反旗を翻すことはジョンアイデル、君の目的の一つである神格化に影響するぞ!」ヤンロエルはハキハキと言い、杖から黒い光を放ちかけた。

「何を今更!それに利用するだけはしないってのは嘘だろうが、最初から利用しようと考えてたんだろうが、神になる方法はもう分かってる!ならば、俺は俺のやり方でなるのみ!」ジョンアイデルはハキハキと叫び、体からの光がさらに強まった。その瞬間、アレイスターの周囲に空間の歪みが走り——煌めく水晶の檻が現れた。そして、その中には精霊がいる

挿絵(By みてみん)

「この精霊と契約しろ!ジョンアイデルくん!」アレイスターは鈴の指輪をジョンアイデルに投げ渡しジョンアイデルは受け取る、そして、その指輪は首飾りに繋がる。檻の中には透き通った姿の精霊が佇み、ジョンアイデルは一歩前に進み「我は願う、分かりあえる居場所を作るために!契約主になりし者の名はジョンアイデル!」と声を響かせ、檻の手すりを掴んだ。すると檻は砕け散り、ジョンアイデルは精霊の手をしっかりと握る——

「私は無の精霊ミア!汝と契約を結ぶ!」淡い光の渦が二人の周りを回り、ジョンアイデルの体には銀色の紋章が浮かび上がった。ヤンロエルは驚いて後ずさり「アレイスター!これは何だ!?」

「神格化などではなく、ヒトと精霊が共に歩む道を拓くための契約だ」アレイスターは静かに語り、ジョンアイデルはミアと手を繋ぎながらハキハキと言った「ヤンロエル!俺は君たちのような力の使い方はしない!分かりあえる世界を、俺自身の手で作るんだ!」光の波動が部屋全体を包み込み、黒い兵士たちの姿は次第に消え始めた。

「ジョンアイデル、交渉に応じる気はないか!」ヤンロエルはハキハキと問いかけ、黒い光を纏う杖を床についた。ジョンアイデルは無の精霊ミアと手を繋ぎながら、ハキハキと応えた——

「交渉する気はない!君たちが目指すのは支配であって、人々の幸せではない!しかしながら…話し合うことは拒まない!君たちが人工生物計画を完全に廃止し、これまでの罪を償うつもりがあるのなら話は別だ!」ヤンロエルは一瞬だけ顔を曇らせたが、すぐにハキハキと言い返した「償うとか大げさなことは言わない。ただ我々のやり方が、この世界を守る最善の策だと信じているんだからな!」

「その『守る』が人々を縛り付けるものなら、俺は絶対に認めない!」ジョンアイデルは銀色の紋章が浮かぶ手を掲げ「ミアと契約した今、俺には新たな力と目的がある!分かり合える世界を作るため、君たちのような存在を止めるんだ!」

アレイスターが前に出て「ヤンロエルくん、もう一度考え直すことを勧める。ジョンアイデルくんの道は、これからの世界に必要なものかもしれない」ヤンロエルは周囲を見渡し、黒い兵士たちもすでに光の波動に押されて姿を消し始めていた。

「分かった…今回は引き下がる。だがこれで終わりじゃない!我々が正しいと信じる道を進める!」そう言い残し、ヤンロエルの姿は空間の歪みと共に消えていった。ヤンロエルが去った後、ジョンアイデルはミアと手を繋ぎながらハキハキと言った——

「この研究所を徹底的に探索する!人工生物計画だけじゃなく、人工魔族に関する情報も全て回収するんだ!」クレティアたちも賛同し、それぞれ担当するエリアを決めて調査を始めた。ジョンアイデルはアレイスターに案内され、研究所奥の機密資料室へと向かう。資料室の中央にある大型ターミナルを起動すると、画面には「人工魔族計画 詳細資料」というファイルが表示された。さらに周囲の書庫からは、ミクスタッド家との関連文書やクリミナルデビルの協力内容が記された計画書が次々と見つかる。

「これだ!」ジョンアイデルは資料をデジタルデータとして保存しながら言う「人工魔族はマレブランケ因子と魔族遺伝子を融合させた兵器で、1年後には量産計画を実行するらしい…さらにスペルヴィアの本拠点『根源の祭壇』が実験場に指定されてる!」アリスが見つけた別の資料を手に取り「ここには私の復活に使われた技術が、人工魔族の原型になってることが明記されてる…」とつぶやくと、クレティアも盾に資料を映し込み「全ての情報をまとめれば、相手の手を打つことができるわ!」ジョンアイデルは全ての資料を収集し終えると、ハキハキと宣言した

「これで1年後の戦いに備えるための手がかりは揃った!恩羅院中央研究所は廃棄し、我々は本拠点へ戻って計画を練るんだ!」ミアが優しく声をかけ「契約通り、私も力を貸す。分かりあえる世界のために」と言うと、ジョンアイデルは頷き、仲間たちと共に研究所を後にした。

「マレブランケは12体、本体は魔獄界の第八圏のマレボルジェにいるらしいな!その12体との接触は何れしよう!」ジョンアイデルは入手した資料を見ながらハキハキと言い、仲間たちを見渡した。

「資料によると、12体それぞれに異なる能力があり、人工魔族計画にはその全ての因子が利用される予定だ。ただ魔獄界は危険極まる場所で、単独で接触するのは難しい」

クレティアが頷きながら「そうね…魔獄界の第八圏なんて、普通には入れない場所だし。何かの手がかりがあるの?」と尋ねると、アリスが手を挙げた「ミクスタッド家の資料に、マレブランケと交信するための儀式の記述があったよ!ただ必要な触媒が分からない…」

「触媒なら、俺が吸収した型の力に含まれてるかもしれない!」ジョンアイデルは掌に浮かぶ銀色の紋章を見つめ「ミアとの契約力も加えれば、魔獄界への道を開ける可能性がある!」ミアが静かに語り「私は無の精霊だから、界域との境界を緩和できる。ただ12体全てと接触するのはリスクがある…何れかの1体から始めるのがいいのでは?」

「そうだ!まずは最も情報が多い『第一のマレブランケ』から接触を試みよう!」ジョンアイデルはハキハキと決め「本拠点に戻って準備を整え、早急に接触計画を練るんだ!」

「第一のマレブランケか、アイツは魔皇クラスだぞ!接触するならやはりドラギニャッツォ、リビコッコ、ファルファレルロ、ルビカンテのいずれからにしたほうがいいと思う!」アレイスターはハキハキと言い、手元のタブレットに表示されたデータを指差した。

「マレブランケ各メンバーはそれぞれの領域である嚢にいるんだっけ?だが、複数人のマレブランケが出てこれる場所はあるのか?」ジョンアイデルはハキハキと尋ね、資料を広げて確認する。

「お母様が昔魔獄界に行って、第八圏ならマレブランケは自身の嚢じゃないところでも出現できるって実際に経験してたわ!」クレティアもハキハキと付け加え、少し懐かしそうな表情になった。

「第八圏の中心部『罪業の広場』だったら、複数のマレブランケが集まることもあるそうよ!」

「なるほど!そこを目指せば、複数のメンバーと接触できる可能性があるな」ジョンアイデルは頷きながら言い「ドラギニャッツォたちから順に話を聞き、第一のマレブランケへの接触も視野に入れよう!」

アレイスターがメモを取りながら「ただ『罪業の広場』はマレボルジェの最深部に近いため、警戒は厳しいはずだ。準備は万全にしないとな」と注意を促すと、ミアも「私が境界を安定させるから、物理的な侵入は可能だ。ただ精神攻撃には気をつけなければ…」と付け加えた。

「大丈夫!我々は仲間がいる!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し「まずは魔獄界への侵入路を整え、クレティアの母様の経験を参考に計画を練るんだ!」

そしてジョンアイデルたちは城塞屋敷へと戻ると、フィリアが玄関先で待っていた

「だいたいの事情は知ってるよ、だけど、魔獄界に行くのは今ではないし、そもそも、魔精シトリーと契約を結ばなければいけないし!」フィリアはハキハキと声をかけ、手に持つスケジュール帳を見せた。

「シトリー、名前だけは聞いたことはあるがアイツ確か面食いだよな!」ジョンアイデルはハキハキと答え、少し苦笑いを浮かべた。

「契約を結ぶのは魔獄界に行く直前がいいわよ!今はやることをやらないとね、校外学習などが控えてるしね!校外学習の場所は魔霊帝国とオラクルだよ!」フィリアはハキハキと説明し、スケジュール帳をパタッと閉じた。

「校外学習か…魔霊帝国とオラクルはどちらもマレブランケと関連があるらしいぞ」ジョンアイデルは資料を思い出しながら言うと、アリスが付け加えた「私もミクスタッド家の資料で、魔霊帝国には人工魔族の実験施設があるって記載があったよ!」

「それなら校外学習を機に調査も兼ねよう!」クレティアもハキハキと言い「お母様もオラクルについて何か知ってるかもしれないし、情報収集にもなるわ!」フィリアは頷きながら「そうよ!今回の校外学習はEXクラスだけじゃなくsクラス全員とワルプルギスメンバー全員で行くから、皆で力を合わせて調べればいいわ!それに準備も時間がかかるし!」

「分かった!今は校外学習に集中しよう!」ジョンアイデルはハキハキと決め「魔霊帝国とオラクルで何か手がかりが見つかれば、魔獄界への接触もスムーズにいくはずだ!」

「それにマレブランケで厄介なのはリーダーや副リーダーではないよ!スカルミリョーネ、彼女が一番厄介だよ、だって、彼女、強運で博打打ちだから!」フィリアはハキハキと言い、少し顔をしかめながらスケジュール帳を叩いた。

「強運の博打打ち…それは厄介だな!」ジョンアイデルはハキハキと応え「能力ではなく運で全てをねじ伏せられるなんて、対処法が思いつかないよ!」

「資料にも『因果律を歪めるほどの強運を持ち、あらゆる賭けに勝利する』って書いてあったわ!」クレティアも付け加え「彼女が関わると計画通りに事が運ばない可能性が高いから、特に注意が必要ね!」

「魔霊帝国やオラクルでも彼女が現れるかもしれないし…」アリスは心配そうにつぶやくと、フィリアがハキハキと励ました「大丈夫!運が強くても、準備が万全なら対応できるはずよ!何より君たちは仲間がいるんだから!」

「そうだ!運だけじゃ人間の絆や努力は敵わない!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し「スカルミリョーネがどんなに強運だとしても、俺たちは自分たちのやり方で立ち向かうんだ!まずは校外学習の準備を進めよう!」

「魔霊帝国…、あの国は確かミクスタッド国とは友好同盟協力国家の一つ!魔力と霊力に流通してる国で、帝王は最高位のなかの最高位の霊体種族と契約してて、そして、その下には大臣、魔霊公務員がいると言われてる国家だっけ!」ジョンアイデルはハキハキと言い、頭の中で情報を整理しながら話した。

「資料によると、国全体が『魔力回路』として機能してて、街中にある霊石がエネルギーを供給してるんだ。そのため人工魔族の実験には最適な環境らしい」

「そうね!お母様が言ってたけど、魔霊帝国は古くから生命とエネルギーの融合技術を研究してる国よ」クレティアが頷きながら付け加え「今回の校外学習では帝王直属の『魔霊研究所』を見学できるって聞いたわ!」

「ミクスタッド家との繋がりも深いから、きっと人工生物計画の手がかりが見つかるはず!」アリスも目を輝かせて言うと、フィリアがハキハキと打ち込んだ「それにオラクルは魔霊帝国の西にある予言の地だから、二箇所を回れば情報もたくさん集まるはず!」

「分かった!魔霊帝国ではまず魔霊公務員たちから情報を探り、研究所見学の際に詳しく調べよう!」ジョンアイデルはハキハキと決め「スカルミリョーネのことも念頭に置きつつ、準備を進めるんだ!」そしてその時、隣から爽やかな声が響き——イシュタルが現れた!

「ジョンアイデルくん、普段から作法礼儀はどうなってるかしら、もちろん気をつけてるんだよね!」

「皇位を継ぐ者との自覚はありますよ!」ジョンアイデルはハキハキと答え、背筋をピンと伸ばして丁寧に挨拶した。

イシュタルは少し企むような笑顔を浮かべて言った「ならば、校外学習のとき同行します!本当に礼儀作法が身についてるか、見極めさせてもらおう!」

「それはありがたいです!魔霊帝国は他国だから、礼儀に間違いがあったら大変だし」ジョンアイデルはハキハキと応え、フィリアも頷きながら「そうよ!イシュタルさんが同行してくれれば安心だわ!」

「何より、魔霊帝国の帝王とは旧知の間柄なので、話がしやすいかもしれないわ」イシュタルは手に扇子を組み、少し真剣な表情になる「もちろん、人工生物計画のことも、適切なタイミングで聞いてみるつもりよ」

「それなら助かる!」ジョンアイデルは目を輝かせ「礼儀の指導だけじゃなく、情報収集にも力を貸してもらえるなら、今回の校外学習はさらに意義がある!」

「でもね、もし礼儀作法が乱れてたら…厳しく注意するからね?」イシュタルは少しからかうように言うと、ジョンアイデルはハキハキと宣言した「絶対に恥をかかせません!皇位継承者としての面目を保ちます!」

「ジョンアイデルくんは今はかなり目をつけられてるんだよ!神格の試練で一部失ってるけど、身につけたことは失わないと思う、本能的レベルまでしみつけばね!」イシュタルはハキハキと言い、扇子で唇元を隠しながらジョンアイデルを見つめた。

「確かに試練で苦しんだけど、その時に身につけた覚悟や教養は絶対に忘れない!」ジョンアイデルはハキハキと応え、手を胸に当てて力強く話した。

「目をつけられてるって…どこの誰かなんだろう?」フィリアが不思議そうに尋ねると、イシュタルは少し顔を曇らせながら「魔霊帝国の有力者たちだけじゃなく、マレブランケの面々も君の存在に気づいてるはずよ。特にスカルミリョーネは…君の運勢まで読んでるかもしれないわ」

「運勢なんか読まれたって構わない!俺は自分のやり方で進むんだ!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し「本能に染みついたものがあるんだから、どんな試練が待ってても大丈夫!」

「その気持ちはいいわね!」イシュタルは微笑みながら頷いた「でも油断は禁物よ。校外学習中は常に周囲に気を配り、礼儀作法も怠らないようにね!」「承知しております、私は日常時から心がけておりますこと!」ジョンアイデルはハキハキと答え、改めて丁寧に頭を下げた。

「そう言ってくれると安心だわ!」イシュタルは満足そうに扇子を開き「では、校外学習の日までに必要な装いや作法の確認もしておこう。魔霊帝国では正装が基本だから、事前に準備を整えておくようにね!」

「分かりました!今から衣装の準備と作法の復習を始めます!」ジョンアイデルは力強く頷き、フィリアもハキハキと付け加えた「私もクラス全員の準備を手伝うから、安心してくださいね!」

「では、後日改めて準備の確認に行くわね。期待しているよ、ジョンアイデルくん!」イシュタルはそう言い残し、爽やかな足取りで姿を消していった。

【精霊紹介】

[ミア]

挿絵(By みてみん)

150cm、Cカップ。無属性の精霊である。

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