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エピック55【中性者としてなど】

緑の島を後にし、アルカシティの街並みが目の前に広がったジョンアイデルとクレティア。ジョンアイデルの手元にある虹色の宝玉即ちオーブが徐々に明るさを増し、一定の方向へと光を指し示した。

「この光が導く先がセクスレギオンの入り口だろう」ジョンアイデルはハキハキと言い、光が示す道へと歩み始めた。クレティアは彼の横を歩きながら、街の人混みを気にしつつ確認した。

「アルカシティの中心部らしいけど…普段は通らない路地だね」虹色の光が誘うように進む先には、地下へ続く隠れた入り口が現れた。オーブから放たれる光が扉を開き、中には銀色の螺旋階段が深く続いていた——そこがリヴァイアサンの言う「性の試練」の場、セクスレギオンへの道だった

「ここから先は俺が一人で行く。待っててくれ」ジョンアイデルはクレティアに手を振り、階段の暗がりへと足を踏み入れた。オーブの光が彼の周りを包み、♂と♀と☿のマークが一体となって輝き始めた。ジョンアイデルが螺旋階段を下りきると、セクスレギオンの入り口が開かれた——そこは近未来的な光の壁と古代ローマ風の石柱が混在し、時空が融合したような不思議な空間だった。

「なんだこの場所は…光の通路と石畳が混じり合ってる」ジョンアイデルはハキハキと呟き、手元の虹色オーブが先導するように進み始めた。

壁一面には♂・♀・☿のマークが刻まれた装飾が施され、床には古代文字と電子回路が一体化した模様が広がっている。遠くからは機械の作動音と共に、謡い声のような音が響いてくる。オーブが突き当たりの大広間で輝きを増すと、中央には性別を特定し難い巨大な像がそびえ立ち、その前に三つの扉が現れた——それぞれ♂、♀、☿のマークが輝く扉が、ジョンアイデルに選択を迫っていた。三つの扉がそれぞれのマークを輝かせるのを見た瞬間、ジョンアイデルはハキハキと言った。

「なるほど、自分が思う性別をまずは選べって言うことか、俺は男でも女でもないから選ぶはこれだな!」声を上げると、彼は一歩前に踏み出し、☿のマークが刻まれた扉へと手を伸ばした。扉はその手が触れた瞬間に静かに開き、中からは柔らかな銀色の光が溢れ出した。中の空間はさらに独特で、古代の祭壇と近未来のコントロールパネルが融合したような造りになっている。奥には大きな鏡が置かれており、ジョンアイデルが近づくと、鏡の中に映る自分の姿から緑と銀の光が流れ出した——それは彼が持つ「全ての性を包み込む存在」としての力を覚醒させるような輝きだった。扉をくぐると、広がる空間には様々な姿の住民たちがいた——全員男とも女ともつかない性別の存在で、それぞれが独自の個性を持ちながら穏やかに暮らしていた。

「おお…ここの人たちは全部、俺と同じような…」ジョンアイデルはハキハキと呟き、周囲を見回す。住民たちは彼を見つけると、優しく微笑みながら手を振って声をかけてくる。

「やあ、新しい仲間かい?」一人の住民が近づいてきて話しかけ、「ここは性別の枠にとらわれない者たちの街だよ。リヴァイアサンさんが言ってた、『中性者としての試練』を受ける子が来るって」空間の奥には大きな円形の広場があり、そこには先程の像と同じ姿の存在が座っていた。「そこが試練の審判者なのか…」ジョンアイデルは虹色オーブを掲げながら、広場へと歩み進んだ。広場に着くと、まず最前列に立つ白い服を纏った人物が一歩前に出てきた。

挿絵(By みてみん)

「私はカミル」

穏やかな声で名乗るカミルは、全てを包み込むような優しい雰囲気を持ち、白い衣装には☿のマークが繊細に刺繍されていた。

「ジョンアイデルさんね。リヴァイアサン様から話は聞いています」カミルはハキハキと言いながら、手元に光の輪を浮かべた。

「最初の試練は『自己受容』だ。あなたは本当に、性別の枠にとらわれない自分自身を受け入れていますか?」光の輪の中には、ジョンアイデルが過去に自分の性について悩んだ記憶が映し出され始めた。彼はそれを見つめながら、しっかりと頭を下げた。

「受け入れている。俺は俺だから」

カミルの試練が終わるやいなや、派手なジャケットを羽織った人物が弾むように現れた。

挿絵(By みてみん)

「ジャケットが似合うってよく言われるけど、ギャビーだぜ!」

明るい笑顔でハキハキと名乗るギャビーは、自由な雰囲気があふれてる

「次の試練は『多様性の理解』だ!」ギャビーは手を大きく広げ、周囲にいる住民たちの姿を指差した。「男だって女だって中性だって、それぞれがカッコいいんだ!でも本当に、他人の選ぶ性の在り方を尊重できてるかな?」話しながらギャビーはスナップを鳴らし、空に様々な性別のマークが浮かび上がる。それぞれのマークからは、その性を選んだ人々の想いが声として響いてきた。「自由、いいじゃないか、男であろうと女であろうと、両性具有であろうと!」ジョンアイデルはハキハキと声を上げ、空に浮かぶマークたちを見つめた

「おお、いい答えだ!」ギャビーは大きく頷き、ジャケットをパッと広げると、虹色の光が全てのマークを包み込んだ

「そうさ!誰もが自分らしくいられる自由こそが、ここの大切なルールなんだ!」周囲の住民たちも応援するように手を叩き、声を合わせる。ギャビーはジョンアイデルの肩を叩きながら言った。

「これで二つ目の試練もクリアだ!最後の審判者が待ってるぞ、行こう!」ギャビーの後を追うように、静かに現れたのは黒い服を纏った中性的な人物だった。

挿絵(By みてみん)

「私の名前はダニエル」

落ち着いた声で名乗るダニエルは、シャープな佇まいにもかかわらず優しい瞳をしており、黒い衣装の胸元には銀色の☿マークが光を放っていた。

「最後の試練は『力の統合』だ」ダニエルは手を差し出すと、ジョンアイデルの手元にある虹色オーブが反応して輝きだした

「あなたは男として、女として、そして中性者としての力を持っている。それらを一つにまとめ、本当の自分の力を引き出せるか——それが問われる」話しながらダニエルの周りには三つの光の柱が現れ、それぞれ♂・♀・☿のマークが刻まれていた。

「全てを受け入れ、統合せよ」

「お主は今ははっきりとしてないが恋愛対象者の性別はどうなるんだ?」ダニエルは静かに問いかけ、その瞳にはジョンアイデルの姿が映り込んでいた。

「男性だろうと女性だろうと中性者でもいいし、自分のことを受け入れてくれるものならね!」ジョンアイデルはハキハキと答え、その言葉と共に三つの光の柱が一斉に輝き始めた。

「そうか…全てを受け入れ、人をその人そのものとして見ているのか」ダニエルは頷き、黒い衣装から銀色の光が溢れ出す。

「試練はクリアだ!君の力はもう、性別の枠にとらわれない本当のものとなった」三つの光の柱が一つに融合し、虹色のオーブがジョンアイデルの腕に刻まれた紋章と一体化した。周囲の住民たちからは歓声が上がり、セクスレギオン全体が眩しい光に包まれていく——それは新たな力が宿った証だった。ダニエル、ギャビー、カミルが揃って一歩前に出て、三種の声が重なり合いながらハキハキと言った。

「試練をクリアした者よ、君の性別は完全に中性になった、だが、肉体的外見は男性よりなところは相変わらずだが!」三人の言葉と共に、ジョンアイデルの体から銀色の光が流れ、手元には先程の虹色オーブが変化して中性のマークが浮かび上がった。

「外見は変わらなくても、中身は確かに変わったようだ」ジョンアイデルは自分の体を確かめながら呟くと、ギャビーがパッと手を叩いて話しかけた。

「それが一番いいところだぜ!外見はただのカタチで、本当の自分は中にあるんだ!」

カミルも優しく微笑み、「これで深淵計画に必要な力が定着したはずです。リヴァイアサン様も待っているでしょう」と声をかける。ダニエルは手を差し出し、「さあ、アルカシティへと帰ろう。新たな力で君が何を成し遂げるか、私たちも見守っている」その瞬間、空間が光で包まれ、ジョンアイデルはクレティアの待つ場所へと送り出されることになった。ジョンアイデルがアルカシティの地下入り口から現れると、待ち構えていたクレティアがすぐに近づいてきた。

「魔力の質が完全に男性とも女性ともつかない感じになったね!」ジョンアイデルは少し照れたような表情を浮かべながら、ハキハキと尋ねた。

「クレティアはそんな俺は嫌いか?」

「嫌わないよ!」クレティアは力強く頷き、ハキハキと答えた。

「アイデルはアイデルなんだから。魔力の質が変わったって、君は君のままじゃない?」話しながら彼女はドラゴンオブジェクトから得た情報を手帳に見せ、「むしろこの変化で、ミクスタッドの秘密とも繋がる力が宿ってるみたいだよ!次はどこへ行こう?」

「そして、正式的に中性になったよ、男女に囚われないようになったよ!」ジョンアイデルは胸を張ってハキハキと言い、体から流れる銀色の魔力を見せた。

「ってことは男専用技、女専用技、両性専用技を習得出来るってことだね!」クレティアは目をキラキラさせながらハキハキと応え、手帳をパタリと閉じた。

「そうなんだ!今まで使えなかった技も手に入るかもしれない」ジョンアイデルは指を鳴らし、「サレオスの神殿で教えてもらった天技と合わせれば、戦闘力もグッと上がるはずだ」クレティアは周囲を見回しながら付け加えた。「それに深淵計画の準備も出来たってことだし、次はリヴァイアサンさんの元へ行くべきかな?」

次の瞬間、ジョンアイデルの足元から銀色の渦が現れ、彼は再び機械の海へと引き込まれた。そこには女性リヴァイアサンが巨大な水槽の前に立ち、待ち構えていた。

「セクスレギオンの試練をクリアしたか、やはりお前は期待通り、これで計画はかなり進む、マモーンがどうやらF計画なるものを進めてるが別に構わない、こちらの計画、深淵計画はかなり進んだ!」

リヴァイアサンはハキハキと言いながら、手元のタブレットを操作すると、スクリーンには深淵計画の進捗率が表示され、さらにマモーンのF計画に関する断片的な情報も映し出された。

「お前の中性としての力が、深淵の扉を開く鍵になる。これから少しずつ力を覚醒させていく準備をしよう」彼女は赤い爪先で水槽のガラスをなぞり、中に蠢く暗い液体がジョンアイデルの魔力に反応して光るのを見せた。

「マモーンの計画がどんなものであれ、我々の目的は達成される——それを証明しよう。神大と科学の融合、それほど興味深いことはない、深淵計画のためにクリミナルデビルに所属してるがだが、科学神代の再現はほぼ可能、あとはタイミングだね!」リヴァイアサンはハキハキと声を上げ、手元のタブレットから立体映像を投影した。映像には神々の姿と高度な科学技術が融合した世界の光景が広がり、古代の魔法陣と未来的な回路が絡み合って輝いていた。

「クリミナルデビルはただの足場に過ぎない。本当の目的はあの時代を取り戻すことだ」彼女は水槽の暗い液体を指差し、「この『深淵の心』とお前の力が合わされば、扉は必ず開く。タイミングが来るまで、お前の力を磨き続けろ」

機械の海がゆっくりと動き出し、周囲の機械たちが調和した音を奏でる。「マモーンのF計画も、それがタイミングを早めるきっかけになるかもしれない…」リヴァイアサンは狐のように細めた瞳でジョンアイデルを見つめ、次なる指示を伝えるようだった

「そのためなら私も協力を惜しまない、テリオンとリヴァイアサンの“深淵計画”はクリミナルデビルに有益にさせてるのではなくあくまでも魔科学や神大科学の普及のためというならね!」ジョンアイデルはハキハキと答え、体から流れる中性の魔力を意識しながらしっかりと視線を合わせた。


リヴァイアサンは満足げに頷き、赤い唇に微笑みを浮かべた。「分かってくれるなら助かる。クリミナルデビルの利益などどうでもいい、我々が目指すのは全ての存在が魔科学と神大科学の恩恵を受けられる世界だ」


話しながら彼女はタブレットからテリオンの姿を映し出し、「テリオンもお前のことを高く評価している。次は彼から直接指示があるだろう。今は一旦アルカシティへ戻り、クレティアと共に次の準備を進めろ」機械の海が渦を巻き始め、ジョンアイデルの周りに帰還の光が包み込んだ。

「普及のためには多くの困難が待っているが、お前がいれば大丈夫だ——そう確信している」ジョンアイデルは光の渦を抜けると、アルカシティの街路に立っていた。クレティアがすぐに駆け寄ってくるのを見て、ハキハキと言った。「クレティア、俺たちは試練をクリアする必要がやはりあるな、この世界をより良くするためにね!」

「分かってるよ!準備はいつでもできてるから」クレティアは力強く頷き、手帳に記した計画を見せる——その瞬間、光景は突然切り替わった。


場面変わって神界中央。大きな円卓のテーブルがそびえる広間には、五勢力の代表格がそれぞれの席に着いていた。その一人はバトルスーツを身に纏い、圧倒的な存在感を放つDカップの女神だった。

挿絵(By みてみん)

「遅れるなよ、諸君!今回の会合は世界の行く末を分ける重要なものだ」女神はハキハキと声を上げ、バトルスーツに刻まれた星の紋章が煌めいた。

「クリミナルデビルの深淵計画とマモーンのF計画、どちらも無視できない規模になってきた——我々は対応策を決めなければならない」円卓の周りには他の代表格たちも静かに頷き、それぞれが自勢力の情報を手元に広げていた。別の席に座るのは、迫力あるGカップで水色ツインテールが揺れる童顔の女神ネメシスだった。

挿絵(By みてみん)

「あら、エリス姉さん、それは建前でしょ、貴方達邪神連合は世界の歪みぐらいどうてこと思ってないでしょ!」

「同じ母体から生まれたのに辛辣な言い方ねぇ、ネメシス、何がそこまで変えたのかしら?」バトルスーツ姿のエリスはハキハキと応え、眉を少し上げた。その隣、オレンジの髪にEカップの女神アイテルが苦笑いしながら話しかける。

挿絵(By みてみん)

「あらあら、姉妹同士が因縁持つような感じになるなんて、これじゃ会合が始まらないわ」さらに隣には赤い翼と髪を持ち、控えめな体格の女神ヘメレがいた。

挿絵(By みてみん)

「アイテル姉さん、ダメだよ、元々同じ夜闇一族でも思想が違えたんだから、これは仕方ないことなの」円卓の向こう側には、和装を着たGカップのロリ巨乳女神サグメが端正な姿勢で座り、ハキハキと口を開いた

挿絵(By みてみん)

「へメレ、気持ちは分かるけど、私情は禁止、そして、それに関しては私、サグメも同様、ガイア連合の代表として来てるだけだから!」五人の女神がそれぞれの立場を示し、円卓の上に浮かぶ水晶玉が世界中の様子を映し始めた——そこにはジョンアイデルとクレティアの姿もちらりと映り込んでいた。そして、虚空神性勢力の席には触手が体に這う中年姿の神・ラブクラフトがうとうととした様子で座っていた。

「はぁ~、相変わらずうるさいですね、というより会合自体に意味あるんでしょうか?」カルデア勢力の席では、ルーツドランの隣に黒いドレスを纏いIカップの圧倒的なスタイルを誇る女神ニュクスが静かに口を開いた。

挿絵(By みてみん)

「およしなさい、ラブクラフト、これは世界を揺るがすこと、一勢力で解決できることとは思えません。フィリアも厄介なものを育てましたね、ルーツドラン様!」

「ニュクス、いまさら育てたことに関することをいうでない!」ルーツドランはハキハキと言い、手元の聖杯型のアイテムを指差した。

「マモーンのF計画は確かに予想外の展開だが、我々も深淵計画の動向を注視している——どちらも単純に善悪では語れない」円卓の水晶玉がさらに明るく輝き、クリミナルデビルの施設とマモーン率いる集団の様子が交互に映し出される。五勢力の代表たちもそれぞれの思惑を胸に次の言葉を待ち構えていた。

「やはり、ジョンアイデルは新たな秩序と認定するかそれとも排除すべきか!」ネメシスは水色のツインテールを揺らしながらハキハキと問いかけた。

「排除?フン、そんなことしたらアンタだって本当は目に見えてるでしょ、概念を宿してるものを消滅させるってことは世界のバランスを崩すこと、それは邪神といえどもそこまではしたくない、ただ、私達は必要な破壊をするだけ、概念の破壊は必要ではない!」エリスはハキハキと応え、バトルスーツの星紋章が強く輝いた。

「我々、ガイア連盟は循環を重んじる、ジョンアイデルは確かに新たな循環の歯車になる、どの勢力からも重要視されるでしょ!」へメレは赤い翼を軽く広げながらハキハキと述べた。

「混沌にして秩序にして虚空にして革命を司るかぁー、よい、実によいではないか!」ラブクラフトも普段とは違いハキハキと言い、体に生えた触手がリズミカルに動いた。

「ジョンアイデルの処遇については手を出さないこと、彼を刺激すれば世界は滅びてしまう、神格化するならさせればいい!」ニュクスは黒いドレスの裾を整えながらハキハキと決めつけた。円卓上の水晶玉がジョンアイデルの姿を大きく映し出し、彼がクレティアと共に次の試練の準備を進める様子が五勢力の代表たちの目に焼き付いた。

「クリミナルデビルに関しては我々が直接赴いてはならん、彼奴らのことはやはりジョンアイデルと直系の子孫に任せる!」ルーツドランはハキハキと声を上げ、手元の聖杯型アイテムから光が一閃した。

「直系の子孫…それはフィリアやクレティアのことを指すのかしら?」アイテルが尋ねると、ルーツドランは頷きながら続けた。

「フィリアが進める皇位継承者育成計画とF計画と深淵計画は表裏一体かもしれない。血の繋がりがある者同士が向き合うことで、こそ真の答えが出るはずだ」ニュクスも同意するようにうなずき、「我々が手を出せば余計な混乱を招く。ジョンアイデルと彼の周囲の者たちに任せるのが最善だ」円卓の水晶玉がフィリアの姿も映し出し、マモーンと共に何かを計画する様子が見えた。代表たちはそれぞれの席で静かに頷き、この決定で一つの方針が固まったのだった。「なお、ジョンアイデルが神になってから以降も強制的に何処かの勢力に引き込むことを禁ずる、それは神のバランスを崩すからだ!」ルーツドランは力強くハキハキと宣言し、円卓全体に響き渡る声で続けた。

「どの勢力も手を出してはならない。彼が自ら選ぶ道があるなら、我々はただ見守るのみだ」サグメが和装の袖を組みながら頷き、「それが一番正しい判断だわ。神格を持つ者が特定の勢力に属すると、世界の力関係が一気に傾いてしまう」他の代表たちも相次いで同意し、ラブクラフトまでも「自由こそが混沌と秩序の調和だ」とハキハキと言う。円卓の水晶玉はジョンアイデルの未来像をぼんやりと映し、そこにはどの勢力の紋章もなく、ただ彼自身の輝きだけが際立っていた。「だけど、やはり、気になるわね、彼には惹かれるものがあるわ!」ニュクスは黒いドレスを整えながらハキハキと言い、瞳にはジョンアイデルの姿を映していた。

「ちょっと試してみるかな!」エリスもハキハキと応え、バトルスーツの肩パッドを叩いた。「ただ見守るだけじゃつまらない、彼の本当の力がどこまでなのか、試しに手を出してみるのも悪くない」

「姉さんたちって、やっぱりそういうところがあるわね」ネメシスは水色のツインテールを振りながら苦笑いアイテルも肩をすくめながら「試す分にはいいけど、約束は守らないとね」と注意を促した。ルーツドランは少し呆れたような表情だが、「試す程度なら構わない。ただ強制的に引き込むなよ」とハキハキと注意を込めた。その瞬間、円卓の水晶玉がジョンアイデルの場所へと光を伸ばし、まるで二人の女神の気持ちが届いたかのようだった。まず先に動いたのはエリスだった。バトルスーツの星紋章が一閃し、彼女の姿は神界から消え去った——するとアルカシティにいたジョンアイデルの周りに、漆黒い閃光が走り出す。「これは…魔力の歪み?」クレティアが驚いて声を上げるやいなや、彼は禍々しい空間の歪みに飲み込まれていった。歪みの先に広がるのは、星々が逆さまに輝く異次元空間。そこに立っているのはバトルスーツ姿のエリスだった。

「待ってたぞ、ジョンアイデル!」エリスはハキハキと声を上げ、周囲に無数の星の矢を浮かべさせた。

「ルーツドラン様の言うとおり強制的に引き込むわけじゃない!ただ、お前の力が本当に神格に値するか、試しにくらいはさせてもらうよ!」星の矢が一斉に輝き、空間全体が激しく震え始めた。「貴方、神の一柱ですね、しかも、カルデアではないですね!」ジョンアイデルはハキハキと尋ね、エリスの身に纏う独特な魔力を見極めていた。

「分かるんだね、さすがは神に造られし存在、アタイの名前はエリス、邪神連合勢力の一柱だよ!やっぱり君は5つの勢力の代表が共同で作っただけはある!」エリスもハキハキと答え、星の矢たちが穏やかに輝き始めた。

「薄々とは感づいてましたけど、俺が神によって魂や肉体が干渉及び創造されてることにはですね!」ジョンアイデルはしっかりと視線を合わせ、その言葉の中には納得のような響きがあった。その瞬間、エリスが一歩近づきジョンアイデルを抱きしめた。

「育てたのはジョースター家と神無月家とそして、フィリアと関係の神だけどね、でも、やっぱり君はどことなく安心するね…」逆さまに輝く星々が二人を包み、異次元空間には優しい光が広がっていった。エリスは抱きしめたまま、次の瞬間ジョンアイデルの唇を奪った——星々が瞬くような輝きが二人の周りに広がり、邪神の魔力とジョンアイデルの中性の力が混ざり合い、淡い虹色の光を放っていた。やがて離れたエリスは少し頬を染めながらも、ハキハキと言った。

「これも試しの一環だよ!君の力がアタイたちの魔力を受け入れられるか…確かめたかったんだ」

ジョンアイデルは少し戸惑いつつも、体に流れる温かな力を確かめながら応える。

「確かに…貴方の魔力がアタイの中で溶け込んでるような感じだ」その時、空間の歪みが再び現れ、「次はあの子が動くかもしれないよ」エリスが微笑みながらそう言うと、ジョンアイデルはアルカシティへと送り返されていった。アルカシティに戻ったかと思った瞬間、ジョンアイデルの周囲には先程とは一味違う銀色の光の渦が現れ——彼はまたもや空間の歪みに飲み込まれた。


そこは無数の鏡が張り巡らされた銀色の世界で、水色のツインテールが揺れる童顔の女神ネメシスが中央に立っていた。

「待ってましたよ、ジョンアイデル!」ネメシスはハキハキと声を上げ、周囲の鏡に自分と同じ姿が次々と映り込む。

「エリス姉さんが先に手を出しちゃったけど、私も試してみるわ!」鏡の中から伸びる光の手が優しく彼の肩に触れ、「姉さんとは違う形で、君の力が本当に世界のバランスに合ってるか…確かめたいの」銀色の空間がゆっくりと回転し、鏡にはジョンアイデルの様々な未来像が映し出された。「あなたはエリス様と似たような気配を感じるけど勢力は違うようですね!」ジョンアイデルはハキハキと言い、魔皇神の眼が微かに光ってネメシスの魔力を読み取っていた。

「アタシはネメシア勢力の神の一柱、義憤のネメシスだよ!やはり、君の洞察力は物凄い、魔皇の眼は更に進化してる、魔皇神の眼にね!本来なら君に宿ったほうがいい概念はどうやら、スペルヴィアとか言うやつに宿ってるしね!」ネメシスもハキハキと応え、周囲の鏡が一斉に輝き始めた。

「やはり、クリミナルデビル全員概念体なのか!」ジョンアイデルは思わず声を上げ、リヴァイアサンの姿が頭をよぎった。

「私たち、ネメシア勢力は秩序や調和を守る神や最上位存在で構成されてます、概念体の選定にも関わりますけど、どういうわけか、クリミナルデビルは邪神連合、ガイア連盟、虚空神性の介入もあります!だいたい、概念神:イデアス様が概念体にするかどうか、概念体を生み出す権能があります、ですが、クリミナルデビルはバグ技を使ったようですね!神大の遺物である十つの神格のメダル、そして、2つ以上の概念の力を同時に使用という方法で根源を再現した人工根源を作り出した!人工根源を作り出すことは並大抵のことでは不可能、だが、おそらく仮説に仮説を幾層に立ててそれを並列演算し、そのすべて実行できる特異点ともいえる存在が実現を果たしてしまった!君も知ってると思います、その特異点となり得る人物、そう、その特異点の名前はリヴァイアサン、彼女は聖書の水の怪物から名前を取られてます、それもそのはずなぜなら彼女はそれの生まれ変わりだから!」ネメシスの言葉と共に、鏡の中にはリヴァイアサンの過去と神大の遺物の姿が次々と映し出され、銀色の空間全体が激しく震えていた。

「聖書の怪物はそれぞれ天空のシズズ、水のリヴァイアサン、大地のベヒモス、そして、黙示録の獣のマスターテリオン、その四体!それぞれは今は生まれ変わり、何の因果かは知らないけどクリミナルデビルの四大幹部の地位についてる!」ネメシスはハキハキと続け、鏡には四体の怪物の姿が過去と現在が重なるように映し出された。

「待てよ、スペルヴィアことルシファエロは集めたメンバーは聖書の魔族に因んだモノを意図的に集めてたとすれば、これは恐らくただ世界を作り変えるだけじゃない、とんでもないことになるな!」ジョンアイデルはハキハキと声を上げ、魔皇神の眼が強く輝いて周囲の情報を掴み取っていた。

「そうなんだよ…人工根源だけじゃなく、聖書に記された『創世』か『終焉』を再現しようとしてるのかもしれない」ネメシスは水色のツインテールを握り締め、「だからこそ君の力が重要なの。四体の力を制御できるのは、君のような中性の概念を持つ存在だけかもしれない」銀色の鏡が一斉に向きを変え、クリミナルデビルの四大幹部がそれぞれの拠点で何かを準備する様子が映し出された。「俺は制御することを使命としてない、救える者を救う、そして、ミクスタッド国に革命を起こし必要に応じて最小限の破壊で済ませて循環させて、虚空の力を使うのも辞さない!」ジョンアイデルはハキハキと宣言し、体から溢れる中性の魔力が銀色の空間に響き渡った。


「それこそが君らしい考え方だね!」ネメシスは頷きながら微笑み、「制御じゃなくて共に歩む、それが世界の循環を保つコツなのかもしれない」


話しながら彼女はジョンアイデルの手を取り、「ミクスタッド国の革命も重要だけど、クリミナルデビルの計画とは必ず繋がってるはず。君の意思が固いなら、私も必要な時は手助けするよ」銀色の空間がゆっくりと崩れ始め、ネメシスは最後に「次は母さんことニュクス様が動くかもしれない…彼女は君のことを本当に気にかけてるんだよ」と囁くと、ジョンアイデルは再びアルカシティへと戻されていった。次の瞬間、赤オレンジ色の光の渦がジョンアイデルを包み込み——上空から落ちるような感覚で空間の歪みに飲まれた。しかし予想していた地面への激突はなく、意外と柔らかな感触に体が支えられた。

「ん!?なんだ?地面とは違う感触が…」ジョンアイデルが下を見ると、黄色の髪にEカップの女神アイテルが両手を広げて下敷きになっていた。その柔らかな感触はまさに女性特有のもので、彼は慌てて体を起こそうとした。

「あらあら、随分と積極的なことを~」アイテルは慌てるジョンアイデルを見て微笑みながらハキハキと言い、優しく彼を支えた。その横には赤の翼と髪のヘメレが立っており、「アイテル姉さんってやっぱりそういうところが…」と少し照れたような表情で囁いていた。赤オレンジ色に染まった空間には、ガイア連盟特有の生命のエネルギーが満ち溢れていた。「確かに悪い気配はしないわね!あっ、自己紹介するわね、ワタシは夜闇一族の長女でガイア連合の一員である、アイテル!」アイテルはハキハキと言い、オレンジ色の髪をポンと弾いた。

「同じく、ガイア連合一員、へメレ!二人合わせてへメテルと呼ばれてるよ、たまに物界に降りてアイドル活動なんてこともしてるけどね!」へメレも続けて自己紹介し、赤い翼を小さく羽ばたかせると、空間に優しい風が吹き抜けた。

「アイドル活動…?神様がそんなこともするんですか!」ジョンアイデルは少し驚きながら尋ねると、アイテルが笑いながら答える。「そうよ!世界の!!循環を促すためには、人々の心を元気にするのも大事なんだから」

へメレも頷きながら「エリスさんやネメシスさんとは違う形で、君の力を見極めに来たんだよ」とハキハキと付け加えた。赤オレンジ色の空間には、二人の周りに花々が次々と咲き始めていた。アイテルは次の瞬間、手を軽く振るようにして衣装を解き始め——やがて裸の姿が現れた。オレンジ色の髪が肌を隠すように流れ、周囲に咲き誇る花々が彼女の体を優しく包み込んでいた。


「えっ!?な、なんで突然…」ジョンアイデルは慌てて視線を逸らそうとするが、アイテルがハキハキと声をかけてきた。


「慌てないでよ!これはガイア連合ならではの試し方なの。生命の根源と繋がるためには、心も体も隠さず向き合わないとね!」へメレも少し恥ずかしそうだが、しっかりと説明を補う。

「そうなんだ…アイテル姉さんは生命の概念を司る部分も持ってるから、こうして君の力と繋がろうとしてるんだよ」赤オレンジ色の空間が輝きを増し、アイテルの体から溢れる生命エネルギーがジョンアイデルの中性の力と混ざり合い、周囲の花が更に鮮やかに咲き誇った。アイテルは静かにジョンアイデルの側に近づき、その手が優しく彼の衣装を解いていく——やがて二人とも裸の姿で、互いの体が重なり合った。周囲の花々が密やかに二人を包み、赤オレンジ色の光が柔らかく肌に落ちていた。

「心を閉ざさないで…感じてみて」アイテルはハキハキと言いながらも、声に優しい響きが混じり、彼女の生命エネルギーがジョンアイデルの体へと流れ込んでいく。へメレは少し遠くから見守りながら、「これはただの肉体的な繋がりじゃない…君の中に眠る生命の根源と、アイテル姉さんの力が共鳴し合ってるんだ」と囁いた。空間全体が生命の鼓動のように脈打ち、二人の力が混ざり合うことで、新たな光の粒が次々と生まれ、遠くの世界へと飛び散っていった。やがてアイテルはやさしく彼を抱きしめ、「君の力は本当に素晴らしい…世界を守る鍵になるよ」とそっと囁いた。暫くして二人の行為が終わると、アイテルはスムーズに衣装を着替え、ハキハキと声を上げた。

「へメレもしたくなってきたんでしょ?ジョンアイデルくんと体を重ねるのは気持ちいいよ!」

顔を少し赤らめながらも、へメレは緩やかに自分の衣装を解き、裸の姿になると静かにジョンアイデルの側へと近づいた。

「アイテル姉さんが言う通り…私も君の力と繋がりたいの」彼女の赤い翼が優しく二人を包み込み、先程とは一味違う清らかなエネルギーが流れ始めた。へメレは体を重ねながら、「私は夜闇と浄化の概念を持ってるから…君の中の混沌も穏やかにできるかな」と囁いた。赤オレンジ色の空間が淡い紫色にも変わり、翼から降り注ぐ光がジョンアイデルの体に染み込み、心身ともに浄化されるような感覚が広がっていった。やがて行為が終わると、へメレは着替えながら「二人分の力が君に宿ったはずよ…次はきっとニュクスさんだと思う」とハキハキと言った。ジョンアイデルが衣装を整え終えるやいなや、今までとは一線を画す重厚な気配が空気を締め付け——黒銀色の空間の歪みが彼を包み込んだ。

そこは星屑が漆黒の布団のように広がる世界で、地面も銀の砂のように煌めいていた。中央には黒いドレスを纏いIカップの圧倒的な存在感を放つニュクスが佇んでおり、赤い瞳が静かにジョンアイデルを見つめていた。

「待っていました、ジョンアイデル」ニュクスはハキハキと声を上げるも、その響きには深い慈しみが込められていた。

「エリス、ネメシス、それにへメテル姉妹も君と繋がったようですね…私も、君の力をしっかりと感じ取りたいのです」黒銀色の空間がゆっくりと回転し、周囲には過去と未来が混在するような光景が広がり始めた。

「アナタがニュクスですね!」ジョンアイデルはしっかりと視線を合わせ、ハキハキと確かめるように尋ねた。

「そうだよ!君からはフォンセの他にエレボスの力も感じるね!」ニュクスはハキハキと応え、黒いドレスの裾が銀の砂の上で柔らかく揺れた。「フォンセは君に深い因縁を持つ存在で、エレボスの闇の力も君の中で調和してるんだよ」話しながら彼女は一歩近づき、手を差し出すとジョンアイデルの頬に触れた。

「私は夜と根源の概念を司るから、君の中に眠る全ての力——過去も未来も、光も闇も、全部見せてくれる?」黒銀色の空間には、ジョンアイデルの記憶の断片が星のように浮かび始め、フォンセやエレボスの姿もその中にちらりと現れた。

「エレボスって確か原初神の1体ですよね、ニュクスさんの配偶神でもあるんですよね!」ジョンアイデルはハキハキと尋ね、ニュクスの手の感触を頬に感じながらしっかりと視線を合わせた。

「その通りだよ!我々は原初の闇と夜を司る存在で、君の中に流れるエレボスの力は、きっと何かの因縁で宿ったんだ」ニュクスもハキハキと応え、赤い瞳がジョンアイデルの体に宿る力を丁寧に読み取っていた。

「フォンセの力と共に、原初の力が君の中で調和してるのは驚きだけど…これこそが君が神格に値する理由なのかもしれない」黒銀色の空間が深く輝き、エレボスの闇とニュクスの夜が混ざり合いながら、ジョンアイデルの体を優しく包み込んだ。その言葉が落ち着くやいなや、黒銀色の空間が柔らかく崩れ始め——ジョンアイデルはアルカシティの街頭へと戻された。足元は固い舗装された道で、周囲には人々の喧騒が戻り、空には青い空と白い雲が広がっていた。体の中にはエリス、ネメシス、へメテル姉妹、そしてニュクスから受け取った力が、互いに干渉せず調和しながら流れているのを感じ取れた。

「帰ってきたね、アイデル」クレティアが近くのベンチから立ち上がり、微笑んで手を振っていた。

「ちょっとだけ空が変な色になってたけど…大丈夫だった?」

「うん、大丈夫だ。いろいろな神様から教えてもらったし、力も貰ったよ」ジョンアイデルはハキハキと答え、手を握り締めると体から淡い光が一閃した。遠くの空には、クリミナルデビルの拠点を思わせる黒い雲がかすかに見え、ミクスタッド国への道のりが彼の心に刻まれていた

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