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エピック19【決着!VSクローン:二人は一つになど】

巨大な空間で、ジョンアイデルは仲間たちを前に、静かに言った。

「クレティア、ルミナ、ルミカ、アイリス、ルクスリア、絶対にこの戦いに介入するな!これは俺とクローンとの戦いだ」彼は、クローンとの決着をつけるために、一人で戦うことを決意していた。それは、彼自身の責任であり、そして、彼自身の使命だった。二人の間には、もはや言葉は必要なかった。 互いの存在が、全てを物語っていた。クローンは、オリジナルのジョンアイデルに、静かに語りかけた。

「決着をつけよう」彼は、剣を構え戦闘開始への準備を整えた。これから始まるのは、壮絶な戦いの始まりだったクローンの剣は不気味に輝いていた。漆黒の柄は、まるで夜空に吸い込まれるような深みを持ち、銀色の刃は、鋭く研ぎ澄まされた月の光を反射する。鍔の鳥の羽は、まるで今にも飛び立つが如く、そして髑髏は、無言の警告を発するように、闇の中で息づいていた。クローンとの戦いが、本格的に始まる直前。ジョンアデルは、クローンの剣を見て、戦況を予測した。

「それは、概念剣グラディウス、やはりお前も概念能力を…」彼の言葉は、単なる認識の表明ではなく、今後の戦闘展開を示唆する、重要な発言だった。クローンは、少し自嘲気味に笑みを浮かべた。

「そうだな、このジョースター家本家にも根源があった、しかも、俺の適合はやはりオリジン、お前と同じだ、まあ、そりゃそうか、皮肉にも当然といっちゃ当然か…」彼の言葉には、運命の皮肉を嘆くような、諦観が感じられた。危険と興奮が入り混じった感情が、ジョンアイデルの表情に表れていた。

「概念系、しかも、同一がぶっつかるか…、未曾有なことが起こるかもしれんな」彼は、この戦いが、自分自身にとって、大きな転換点となることを予感していた。

「随分と楽しそうにするな!」クローンの言葉が、風を切る音と共に聞こえた。次の瞬間、彼の剣が、オリジナルのジョンアイデルの首元に迫っていた。それは、想像をはるかに超えるスピードの攻撃だった。クローンの剣が、オリジナルのジョンアイデルの首元に迫った。しかし、彼はその攻撃を予測していた。

「首狙ってくるか、短期決戦を狙ってるな」間髪入れずに、彼は右足を高く上げ、クローンの腹部を鋭く蹴り上げた。その蹴りは、速く、正確で、威力も絶大だった。激しい戦闘の中でクローンの攻撃は、オリジナルによって見事に防がれた。彼は、一瞬の隙を突かれ、攻撃を食らった。

「ウグッ、そうきたかよ」彼の言葉は、戦闘の激しさと、緊迫感を際立たせていた。クローンの次の攻撃は、一瞬の隙を突く、卑劣なものであった。

「だが、まだ仕切り直しはできる」 彼は、金的をねらって襲いかかったしかし、ジョンアイデルは、その攻撃を、まるで予知していたかのように、華麗に回避した。クローンの攻撃は嵐のようだった。

「避けたがそれは囮!」次の瞬間、ジョンアイデルには肩への衝撃、腹をえぐるような痛み、背中を叩きつけるような衝撃。ジョンアデルは、一瞬にして体勢を崩した。ジョンアイデルは、クローンの卑劣な攻撃に怒りを覚えた。

「クッソ!ダメージはでかいな」 彼の言葉には、怒り、そして、反撃への強い意志が込められていた。クローンは、満を持して剣を振り下ろした。

「もらったぁぁ〜〜!」彼の叫び声には、勝利を確信した自信が満ち溢れていた。しかし、ジョンアイデルは、その攻撃を、白刃取りで受け止めた。クローンの自信は、一瞬にして打ち砕かれた。

「指に概念付与!弾丸射出!」ジョンアイデルの言葉と共に、複数の空気弾がクローンの顔面に命中した。クローンは、激しい衝撃に耐えかねて、大きく身体を揺らした。彼の顔からは、痛みと驚きが入り混じった表情が読み取れた。彼は、思わず後ずさりした。クローンは、余裕のある笑みを浮かべながら言った。

「少しはやるな、本来は使うのはもうちょっと先の時期だったが、まあいい」彼は、腕に現れた部分にカプセルをはめ込んだ。その動作は、まるで、余裕を見せるパフォーマンスのようだった。二人の間には、張り詰めた空気が流れていた。ジョンアイデルは、クローンをじっと見つめ、ゆっくりと口を開いた。

「なにをする気だ」彼の言葉は、静寂を破る、鋭い刃のように、クローンの心に突き刺さった。カプセルが光を放ち、クローンを包み込んだ。光が消えたとき、彼の背中には、白く輝く鳥のような翼が生えていた。それはまるで天使のような、神秘的な光景だった。ジョンアイデルは、クローンの変化を冷静に分析した。

「それはまさか…因子カプセルを使ってきたのか」 彼は、クローンの行動から、その原因を推測した。クローンは、それを肯定するように言った

「そうだ。因子カプセルの力だ」彼の言葉は、ジョンアデルの推測を裏付けるものだった。ジョンアイデルは、クローンの変化を目の当たりにし、深い疑問を抱いた。

「何のために…こんなものを開発してるんだろうか」 彼の声には、絶望と、同時に、怒りが混じっていた。 クローンは、静かに答えた。

「クリミナルデビルとの戦いに備えてだ」彼の言葉は、ジョンアイデルの疑問に、直接的な答えを与えた。クローンの言葉は、物語の重要な伏線となった。ジョンアイデルは、クローンの言葉に衝撃を受けた。

「クリミナルデビル…!何故…!?その名前を知ってるんだ!?どういうことだ!?」彼の声には、驚きと、同時に、恐怖が混じっていた。クローンは、静かに、しかし、力強く答えた。

「実はお前と同じ日に生まれた子供がいるんだよ、多生児だよ。そして、その一人が…、クリミナルデビルに入ったのだ」この衝撃的な事実が、二人の関係を、さらに複雑なものにした。ジョンアイデルは、クローンの言葉に衝撃を受け、言葉を失った。

「ってことは…幹部以上に…似たような能力か…同じ以上の能力持ちがいるってことか…?」 彼の声は、震えていた。クローンは、そんなジョンアイデルを嘲笑うように言った。

「そうだ!テリオンだ!四大幹部(レムレス)の一人、八極大罪魔道化師(デッドリー・シンズ)より上の存在だ!今の君じゃ絶対勝てない!もちろん、今の俺でも勝てない!だからこそ、勝利に近づくにはやはり融合するしかない!」ジョンアイデルは、テリオンの名前に反応し、何かを思い出そうとするように目を細めた。

「テリオン…知ってる気がするぞ…」 彼の声には、確信と、同時に、不安が混じっていた。一方、ルクスリアは、必死の思いでジョンアイデルに叫んだ。

「ジョンアイデル!アンタ、絶対勝ちなさいよ!じゃないと…、すべて奪われる!」彼女の言葉には、切実な願いが込められていた。それを傍らで聞いていたオリジナルのジョンアイデルは冷めた表情で呟いた。

「フン、一時の呉越同舟に応援ってか…悪くはないな」死の影が迫る。クローンの剣が、ジョンアデルの心臓を貫こうとする。 その一瞬、時間すら止まったように感じる。しかし、ジョンアイデルは動いた。

「そう来るよな」彼の言葉は、まるで予言のようだった。彼は攻撃をかわし、同時に、左手に宿した力を解放する。クローンの胸を貫く、鋭い閃光。

「ウグゥー…」悲鳴と、大量の血しぶき。回復不可能な傷を負ったクローンは、絶望の中で倒れた。クローンは致命傷を負いながらも、再び立ち上がった。

「ま…まだだ…」ジョンアイデルは、その執念深さに驚き、そして、わずかな恐怖を感じた。

「おいおい、勘弁してくれよ…」彼の言葉は、新たな戦いの始まりを告げるものだった。クローンは、赤いカプセルを心臓に嵌め込み、致命傷を癒した

「これで、これでまだ戦えるぜ!」 クローンの叫び声は、ジョンアデルには届かなかった。寧ろジョンアデルは動じなかった。彼は、余裕のある表情で言った。

「ノーライフキングの因子か…まあ、そのくらいは幾らか対策はある」彼の言葉には、圧倒的な自信が感じられた。クローンは、赤いカプセルによって傷を癒したものの、油断していたその隙を突くように、ジョンアイデルは小型火炎瓶を投げつけた。炎は、クローンの体を一瞬で焼き尽くさんばかりの勢いで燃え上がり、彼は絶望の叫び声を上げた。炎は、ゆっくりとしかし確実に消えつつあった。煙が立ち込め、視界を遮る。そして、煙の中から、クローンが現れた。彼は、生きていた。

「やはり、死ぬわけないな」ジョンアイデルは、そう呟くと、同時に、次の行動に移ろうとしていた。彼の目は鋭く輝いていた。クローンとの戦いは、これからが本番だ。

「さてと」ジョンアイデルは、まるで獲物にトドメを刺すように、両手に貫通の概念を宿した。クローンの肩と胸を貫く、その攻撃は、避けようがないものだった。クローンは、完全に無力だった。肩と胸から血が流れ出し、クローンは倒れた。しかし、彼の表情は、意外にも平静だった。

「ウグゥー…!俺の負けか…!だが、まあ、良いか…!」彼の言葉には、驚くべきほどの達観が感じられた。静寂が二人の間を支配していた。ジョンアイデルは、ゆっくりと口を開いた。

「さてと、負けた方は取り込む!」彼の言葉は、静寂を破る、鋭い刃のようだった。彼は、クローンを掴み上げ、その冷酷な視線は、周囲に恐怖を与えた。クローンの細胞は、急速に分解され、ナノサイズの粒子へと変化した。それは、肉眼では捉えられないほどのスピードで、ジョンアイデルの体へと吸い込まれていった。科学的な視点で見れば、それは、細胞の完全な融合、あるいは、吸収と言える現象だった。クローンの頭部だけが、無残にも残されていた。そこから、かすれた声が響き渡る。

「忘れるではない!オリジンよ!お前は犠牲なしには高みに登れない!そして、勝者は敗者の思念を背負う運命!だが、それに飲み込まれるかはたまた前進の糧にするかはお前次第!この戦いに勝ったことは誇り思うがいい、俺は負けたことは悔しいとは思わん!どちらが生き残り一つになる、ただそれだけ!俺はお前の一部として生きるからな…」それは、敗者の、しかし、誇り高き叫びだった。

「ああ、誇りに思うぜ!それこそが俺が勝ったという証だからな!そうだな、運命を背負ってもなお進んでやるよ、理想のためにな!」ジョンアイデルは、静かに、しかし力強く宣言したその瞬間、クローンの頭部から、光り輝く粒子が放たれ始めた。それはまるで、星屑が舞い上がるように、美しく、そして、神秘的な光景だった。 粒子は、ジョンアイデルの体へと吸い込まれ、やがて、完全に融合した。 ジョンアイデルは、クローンの一部をそして、その運命を、受け継いだのだ。ジョンアイデルと一体化した瞬間、会場全体に割れんばかりの拍手が響き渡った。それは、勝利を祝う、熱狂的な拍手だった。その拍手の波の中扉が開き、新たな人影が姿を現した。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

扉から現れた男は、鋭い視線でジョンアイデルを見据え、力強く宣言した。

「やはり、生き残ったのはオリジンか」彼の言葉には、確信と、わずかな驚きが混ざっていた。一方、女は穏やかな表情で、しかし、その言葉には、深い愛情が感じられた。

「流石は我が一番子息だね」二人の言葉は、対照的でありながら、ジョンアイデルの偉業を称えるものだった。ジョンアイデルは、戸惑いを隠せない。

「貴方たちは!?」男は、深い悲しみを帯びた表情で、ゆっくりと語り始めた。

「実の親に対して警戒するとは、まあ、無理もないか…、一時的に記憶をいじられて生命回路までいじられたから…私はジョエル・ジョースター、ジョンアイデル、君の実父だ。君を危険から守るためだった…」女も、涙ぐみながら続けた。

「そして、アタシはジョディアンヌ・ジョースター…、言わなくても分かってると思うが、実母だよ… 、私たちには、言い訳がある…」彼らの言葉は、ジョンアイデルに、多くのことを語っていた。ジョンアイデルは、冷静に、しかし強い口調で反論した。

「危険から守るため…だと? 治療実験は、こちらでも十分可能なはずでしょう。わざわざ神無月家に預け、記憶を一部とはいえ封じ、生命回路まで弄る必要があったのですか? その理由を、明確に説明してください。」 彼の言葉には、怒りよりも、むしろ、冷静な怒りが感じられた。ジョエルは、真剣な表情で、ゆっくりと語り始めた。

「まずは、それは…、オラクルの刺客の目などを誤魔化すためである」彼の言葉には、重みがあり、ジョンアイデルの心に深く響いたのである。ジョンアイデルは、怒りを抑えきれずにいた。

「じゃあ、クローンをそっちで育てた理由は!?」彼の声は、震えていた。彼は、自分の存在、そして、クローンとしての存在意義について、知りたいと思っていた。ジョエルは、少し躊躇しながら言った。

「それは…ただの実験だったんだよ」 彼の言葉には、言い訳めいたニュアンスが感じられた。ジョンアイデルはレプリカユナイト計画の恐ろしさを改めて認識した。

「実験!?レプリカユナイト計画の一部か!?」その計画は、倫理的に許されるものではなかった。 それは、ヒトの尊厳を踏みにじる、危険な計画だったのだ。ジョンアイデルの言葉に、ジョディアンヌは一瞬言葉を失った。 そして、ゆっくりと、しかし力強く言った。

「レプリカ計画を知ってたとは…」 彼女の言葉には、驚きと、同時に、ある種の覚悟が感じられた。ジョンアイデルは、冷静な口調で、しかし強い言葉で批判した。

「驚かれるのは当然としても、貴方は、それが逆に調査の対象となる可能性を考慮しなかったのですか? その杜撰さには、呆れますね。」彼の言葉には、怒りよりも、むしろ、失望が感じられた。緊迫した空気が、部屋を支配していた。その沈黙を破ったのは、クレティアだった。彼女は、冷静な口調で、しかし強い言葉で二人を糾弾した。

「ジョエルさん、ジョディアンヌさん、あなた達はおそらく立場的にもまずいことをしてますよ。非人道的な実験は、国際的にも、貴族法にも反するはずです。この行為は、決して許されるものではありません。」クレティアの厳しい言葉にもかかわらず、ジョエルは冷静さを保っていた。 彼は、ゆっくりと、しかし力強く言った。

「そう言われることは想定済みだ。レプリカ計画は、認められているんだよ」 彼の言葉には、裏付けとなる何かがあることを暗示していた。クレティアの言葉に、ジョディアンヌは軽く笑みを浮かべた。

「しかも、ジョースター家は、一種の国家以上の権力があるんですよ」彼女は、ジョースター家の圧倒的な権力を、改めてクレティアに認識させようとしていた。ジョンアイデルは、拳を握りしめ、強い決意を込めて叫んだ

「もういい、喋るな!クソ両親よ!これ以上聞くと、自我を失いかねない!多種族の共存、差別偏見のない世界を作る!それは、絶対に変わらない!神になってでも、変えるべきところは変える!それでいいんだ!」ジョエルは、ジョンアイデルの決意に、驚きと、同時に、深い不安を感じていた。

「ほお、神になるか…、ずいぶん大きく出たな… だが、そのための試練はとてつもなく非常に厳しいぞ!? …それでも、やるのか?」彼の言葉には、期待と、不安が入り混じっていた。ジョエルの警告にも、ジョンアデルは動じなかった。彼は、力強く宣言した。

「覚悟なら、もうとっくに出来てるんだよ!後戻りなんか出来ないのも承知の上だ!既に一つ、神殿の試練をクリアしてるからな!俺は、必ずやり遂げる!」ジョエルは、目を見開き、息を呑んだ。ジョディアンヌは、驚きを隠せない様子で、口を手で覆った。二人の顔には、同じように、深い驚きと、そして、かすかな感動が感じられた。ジョエルは、ジョンアイデルの覚悟を認め、温かい笑顔を見せた。

「ならば、旅立ちを祝おう!」 彼は、神職者の服を思わせる、豪華な刺繍が施された黒いローブを取り出した。それは、神聖な儀式に使われるような、特別な衣装だった。ジョンアイデルは、ゆっくりと、丁寧に、ジョエルが用意した衣服を身につけた。 黒い衣は、彼の体に柔らかく馴染んだ。

挿絵(By みてみん)

ジョンアデルは、着心地の良さに驚嘆した。

「おおー、ぴったりだ!まるで、体に吸い付くようだ!」ジョディアンヌは、誇らしげに言った。

「フィット素材で作ったからね。私の技術の賜物よ。」ジョディアンヌは、少し照れくさそうに、クレティアに服を渡した。

「それと…クレティアにも…渡してほしいと頼まれてるものが…」彼女は、クレティアの反応を気にしながら、服を差し出した。その服は、彼女の気遣いが感じられる、上品なデザインだった。クレティアは、戸惑いながらも、新しい衣服を着た。少し露出のあるデザインに、彼女は戸惑いを隠せない様子だった。しかし、その服には、どこか神聖な雰囲気も感じられた。

挿絵(By みてみん)

ジョディアンヌは、小さな箱を取り出し、慎重に開けた。

「ルミカの新たな霊衣オーブも預かってるよ。見て、この輝き。きっと、強力な力を持っているはずだ。」箱の中には、美しく輝くオーブが入っていた。ルミカは、霊衣オーブを握りしめ、目を閉じた。 そして、オーブから放たれた光に包まれると、彼女の服装はみるみる変化していった。 変化を終えたルミカは、新しい衣装に少し驚きながらも、満足げな笑みを浮かべた。

挿絵(By みてみん)

ルミナの激しい言葉にも動じず、ジョンアイデルは冷静に血晶の札を分離させた。

「ねぇー、ジョンアイデル、君に問うけどさ、ボクやアイリスはどうするの?君、何を企んでるの?」ルミナの問いかけに、ジョンアイデルは静かに答えた。

「残念だったな、ルミナ。君の策略は全て見抜いている。共存や平等な世界…それは方便だろう?君は、ジョースター家の者を婿にしたいだけだろう?」ルミナは、感情を露わにして言った。

「そうだよ!ジョースター家の者をミクスタッド国に入れさせて、国をもっと強くするんだ!差別や偏見をなくして、みんなが一緒に暮らせる世界を作るのも、本当にしたいことなんだ!」 彼女の言葉には、強い信念と、切実な願いが感じられた。ルミナの強い主張に、ジョンアデルは少し考え込んだ後、答えた。

「だったら、俺にこだわる必要はない。…実は、俺と同時期にクロニクル学園に入学した、ジョンテイルという男がいる…、能力も高く、人柄も信頼できる男だ。…彼を、君に紹介しようと思う…」ジョンアデルの言葉が終息した時、そこにいた全員の視線が一点に集中した。そして、その視線の先には、凛々しい容貌と、自信に満ちた佇まいの男が立っていた。 それは、ジョンアデルが語ったジョンテイルだった。 彼の存在感は、周囲の空気を変えた。

挿絵(By みてみん)

ジョンテイルは、ジョンアデルとルミナのやり取りを静かに見ていた。 そして、ジョンアデルがルミナにジョンテイル自身を提案した直後、彼はゆっくりと口を開いた。

「やあ、兄さん。随分と多くの女性を侍らせてるようだね。そして、その中の一人を僕に譲ってくれるっていうのかい?なんと、優しいことで…、兄さんらしいね」ジョンテイルを見た瞬間、ルミナは息を呑んだ。彼女の瞳孔は開き、頬は紅潮した。そして、彼女は、思わず小さな声を漏らした

「はうわぁ~〜…、なんて…、なんてイケメンなの…!」しばらくの間、彼女は言葉を失い、ただジョンテイルを呆然と見つめていた。 やがて、彼女は我に返り、興奮した様子で呟いた。

「しかも…ジョンアデルに…気質が似てる…?」ジョンテイルは、ルミナをじっと見つめながら、優しく語りかけた。

「君、名前はなんていうのかな?僕の名前はもう知ってるよね〜?…君、本当に可愛いね〜」 彼の言葉に、ルミナは驚きと照れを隠せない様子だった。

「そ、そんなに褒め殺されると照れるよ〜…、ボクはルミナ・ウリエル」 彼女は、少し震える声で答えた。ジョンテイルは、ルミナの目をまっすぐに見て、優しく言った。

「ルミナか〜…、よろしく。君との出会いは、僕にとって、本当に幸福なことだと思うよ〜」彼の言葉には、好意と、真剣さが感じられた。

「もう、そこまで言われると本気になっちゃうぞ」ルミナの言葉に続き、静寂が流れ込んだ。その沈黙を破ったのは、アイリスだった。

「ジョンアデルさん…、あなたはどうするんですか?色恋に関しては…?」彼女の言葉には、期待と、一抹の不安が混ざっていた。ジョンアデルは、少し考え込んだ後、答えた。

「俺は、娶っても多くて三人だからね…」アイリスは、彼の言葉にわずかに希望を見出した。

「あのぉ~、その三人の中に…、私を入れることは…?」 しかし、ジョンアデルの次の言葉は、彼女の胸に突き刺さった。

「俺ではなく、別の人がいいと思う。お前は、誰かにリードされてこそ輝くタイプだろう。俺は、そこまで器用じゃないんだ…」アイリスの心には、深い落胆が押し寄せた。アイリスの落胆した姿に、ジョンアデルは心を痛めた。

「落胆するなよ…、お前を拾ってくれる者は、必ず現れる…、いるはずだ…ジョンテ…」彼は、優しくアイリスの手を握りしめ、力強く言った。その言葉が途切れたと同時に、赤黒い魔法陣から、一人の男性が現れた。 それは、まるで、ジョンアデルの言葉に応えるかのように。

挿絵(By みてみん)

ジョンテは、ジョンアデルの機転の良さに感嘆の声を上げた。

「上兄様…、こういう時、本当に鋭いですね。さすがです。」彼の言葉には深い敬意と、わずかな畏敬の念が感じられた。

「ジョンテ、前から彼女欲しいとか言ってたよな。だったら、紹介するよ」ジョンアイデルの言葉に、ジョンテは驚きを隠せない様子だった。彼の視線は、ジョンアイデルからアイリスへと移り、そして、再びジョンアデルに戻った。彼の心の中では、様々な感情が渦巻いていたに違いない。ジョンテは、アイリスを見て、言葉を詰まらせた。

「た、確かに…彼女が欲しいとは言ったが…、上兄様…、この人を…紹介って…どういうことですか?」彼の言葉には、戸惑いと、少しの困惑が感じられた。その直後、アイリスが涙ぐんだ顔で尋ねた。

「私…ダメなんですか?」彼女の悲しげな問いかけは、ジョンテの心を揺さぶった。ジョンテは、ため息をつきながらも、意外な優しさを見せた。

「あーもう、分かった分かった。…オレもクロニクル学園に通ってるからな、…お前は、編入って形で、途中入学だな。」 彼の言葉には、渋々ながらも、アイリスへの好意が感じられた。アイリスは、新しい環境と、ジョンテイルとの関係に少し緊張しながらも、丁寧に挨拶をした。

「よろしくお願いします、ジョンテさん」ジョンテは、彼女の緊張を察すると、すぐに言葉をかけた。

「同年だろう?呼び捨てで構わないから。」 彼の気さくな言葉に、アイリスは少し安心した。アルカシティへの帰路、ジョンアデルはワルプルギスメンバー以外の移動手段について考え込んでいた。

「さてと、俺たちも帰るか、アルカシティに。ワルプルギスメンバーは専用機で帰れるが、ジョンテ、ジョンテイル、アイリスはどうやって…?」その時、ルミナが提案した。

「ジョンテイルはボクの特権を使って関係者として載せることは可能だよ」さらに、ジョンテが自身の能力を明かした。

「俺はワープ魔法があります。それで移動します。アイリスはどうするかって、それはワープ魔法は近くにいる対象者も一緒に運べますよ」それぞれの能力が、帰路の課題を解決へと導いた。一行はアルビオンシティの空港へと向かった。 滑走路には、ワルプルギスの紋章が輝く専用機が待機していた。 メンバーたちは、それぞれの思いを胸に、機体に乗り込んだ。 そして、巨大なプロペラが回転を始め、専用機は空へと舞い上がり、アルカシティへと帰っていく。場面は一転、クリミナルデビルの研究室へと移る。 そこは、無機質な金属と、複雑な配線が張り巡らされた、異様な空間だった。 様々な実験器具が散乱し、独特の薬品臭が漂っていた。 窓はなく、薄暗い室内には、幾つものモニターが点灯し、不気味な光を放っていた。リヴァイアサンは、期待に満ちた表情で尋ねた。

「ルク、どうだった?久々の親族との再会は…?」彼は、親族との良好な関係を期待していた。しかし、ルクスリアの返答は、彼女の期待を裏切るものだった。

「相変わらずですね。綺麗事ばかり並べて…」彼女の冷淡な言葉は、リヴァイアサンの期待を打ち砕いた。ルクスリアの過去を知っているアヴァリティアは、彼女を冷ややかに見据えた。

「なんや、そんなに継承権がなくて悔しいんか?だからって家出して、周りの人の精気を奪って警察沙汰になりかけた…、そして、スペルヴィアはんに保護されたんやしな…」彼は、ルクスリアの過去を詳細に知っており、その行動を非難していた。アヴァリティアの言葉に、ルクスリアは深い悲しみと怒りを覚えた。彼女は、自分の過去を軽々しく語られることに耐えられなかった。彼女は、アヴァリティアを睨みつけながら、強い口調で言った。

「うるさいよ!アテチはただ、面白く生きたいだけなの!…それに、皇族は今の代はある程度の年までいくと身体は不老だし、死ぬことなんてないんだから!」彼女の言葉には、強い反発と、切実な願いが込められていた。アヴァリティアとルクスリアの間には、複雑な関係があった。 アヴァリティアは、ルクスリアを心配し、彼女に別の道を選んでほしいと願っていた。 しかし、ルクスリアは、彼女の決意を曲げることはなかった

「だったら別にクリミナルデビルにこだわることはないんじゃないかぁー?」アヴァリティアは、穏やかな口調で言った。

「分かってて言ってるでしょ」ルクスリアは、静かに答えた。 二人の言葉の端々には、長い時を経て培われた、深い信頼と理解が感じられた。アヴァリティアは、ルクスリアのクリミナルデビルへの執着の理由を理解し始めた。

「それもそうか…リヴァイアサンの姐さんへの恩を返すためか…」彼は、ルクスリアがリヴァイアサンに助けられた過去を知っていた。そして、その恩義を無視してクリミナルデビルを離れることが、ルクスリアにとってどれほど辛い決断であるかを理解した

「それを無視して離れるのはヒトとしての義理がかけるちゅーことやな」 彼女の言葉には、ルクスリアへの理解と、共感が感じられた。ルクスリアは、強い眼差しでアヴァリティアを見据えながら、力強く言った。

「そうだよ!だから、軽々しい言葉はかえって逆効果になるのよ!しっかり覚えてなさい!」彼女の言葉には、揺るぎない意志と、警告が込められていた。場面は変わり、クリミナルデビルの別の研究室。 こちらは先程の研究室とは異なり、広々とした空間で、無機質な金属製の家具が整然と配置されていた。 窓から差し込む光は、無菌室のような清潔感を漂わせる一方で、実験器具の冷たさが、どこか不気味な雰囲気を醸し出していた。アケディアは、テリオンの決断を待つように、静かに問いかけた。

「テリオン様、これからどうなさいます?」アケディアの言葉には、緊張感と、わずかな不安が感じられた。 テリオンは、幾つかの栽培カプセルを眺めながら、静かに答えた。

「試作品が何体かできたしね。ジョンアデル達に送り込むか…試練の裁定者とまではいかんが、成長をさせるにはいい駒だろし」 彼の言葉は、アケディアの不安をさらに深めた。キャヴムは、テリオンの計画を冷静に分析した。「試作品と言っても、結局はデビルモンスターですよね。ソイツらに調整をかけたものですよね。…No.1は既に倒されましたね。となると、次はNo.2以降が妥当でしょう」 彼の言葉には、感情の揺らぎがなく、冷徹な分析力だけが感じられた

場面は一転、神界域のとある地へと移る。そこは、緑豊かな大地が広がり、清らかな水が流れる、美しい楽園だった。空には、白い雲が浮かび、穏やかな風が吹き抜ける。神々しい光が、大地を優しく照らしていた。リリスは、ジョンアイデルへの深い愛情を込めて言った。

「やっと…、一つになったね、ジョンアイデルよ… 、ああ、愛しき方よ…、あなたのために、アテチはここまでやってきたのよ… これで、あなたの望みには、少しは近づけたかしら…」彼女の言葉には、深い愛情と、切ない想いが感じられた。

[ジョンテイル]

挿絵(By みてみん)

身長:170cm

血液型:A型

特有能力

生成(ジェネレーティブ)

なにもないところからいろんなものを生成出来る。生成した事象は他のものに付与も可能

〔特殊眼〕

未来予知、過去視、千里眼の効果を得る。また、真実を抜ける

説明

多生児の中でも二番目である。


[ジョンテ]

挿絵(By みてみん)

身長:170cm

血液型:O型

特有能力

過負荷(オーバーロード)

出力を本来超えさせて不発させたりあるいは過剰な威力を逆に利用して広範囲破壊を行う。エネルギーにかできない

〔獣王の巣〕

自身に展開する固有結界。様々な獣を無尽蔵に生み出せれる。

〔淨魔眼〕

未来予知、過去視、千里眼の効果を得る。また、真実を抜ける。弱点を見抜くことも可能。

多生児の中でも三番目である。

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