エピック6【リザルトなど】
そして、怜也達は入試、そして、デュイオとの戦闘から3日ほど経過した、ある日、学園長からの呼び出しで講堂に集まる。怜也、クレティア、舞華、そして、他の合格者も集う
「まず皆さん、合格おめでとうございます。」学園長のアレイスターは、晴れやかな表情で言った。静まり返っていた講堂に、アレイスターの声が響き渡る。
「今回は首席発表になります」アレイスターの言葉に続き、講堂には重苦しい沈黙が流れ込んだ。その沈黙は生徒たちの胸に、これから発表される結果への緊張感を募らせていった
「今回のサバイバル入試合格者はまさか、2人首席が出てます」アレイスターはハキハキと言う。静寂を切り裂くような驚きと、ざわめきが、講堂全体を覆った。多くの生徒が、信じられないという表情で、互いに顔を見合わせている。
「名前を呼ばれたものは前に、まずはクレティア・E・ミクスタッド」アレイスターはハキハキと言う。そしてクレティアは少し照れくさそうにしながらも、毅然とした態度で前に歩み出た。彼女の美しい瞳には喜びと少しの緊張感が混じっていた。
「次は神無月怜也」アレイスターはハキハキと言う。怜也は一歩一歩慎重に、クレティアの隣へと歩みを進めた彼の表情からは喜びと同時に責任感のようなものも感じられた。クレティアと怜也が前に出ると、周囲の合格者たちから、祝福と、少しの羨望が混じった視線が注がれた。
「それともう一つ重大発表があります、推薦入学枠でなんと神月舞華」アレイスターはハキハキと言う、舞華は、自分の名前を聞いて、少し驚いた表情を見せた。しかし、すぐに落ち着きを取り戻し、感謝の言葉を述べた。クレティアは、舞華の推薦入学を祝福するような表情で微笑み、怜也は舞華の推薦入学に驚きを隠せない様子だった。彼の表情からは複雑な感情が読み取れた。クレティアと舞華は、怜也を挟んで肩を寄せ合うように立っていた。3人の間には、微妙な距離感と、緊密な関係性が感じられた
「なお、各自のポイント詳細は掲示板をみてください」アレイスターの言葉が終わると、講堂内はざわめき始めた。生徒たちは、自分のポイントを確認するために、掲示板へと急いで向かっていった。掲示板には、多くの生徒が群がっていた。彼らの顔には、喜び、驚き、そして、落胆など、様々な表情が混ざっていた。
「クレティア、怜也、舞華にはもう一つ伝えるべきことがあります」講堂には緊張感が漂っていた。アレイスターの言葉は、その緊張感をさらに高めた。
「君たちは生徒会及びその関係者になります、怜也にはカマエル、クレティアにはメタトロン、舞華にはジェドミエルの異名を授けます。まあ、他の生徒会や同じ組織の者からは何か不信がるかもですけど、生徒会って言ってますが正式な組織名はワルプルギス」アレイスターはハキハキと言う。そして、その後怜也とクレティアと舞華は森林に向かう。舞華は昔のことを思い出した
「森林ねぇ~、思い出すね〜、はじめて死神の力を開花させるときもこのように鮮やかな森だった」舞華はどことなく感情に浸るように言う。舞華の記憶の中で、森は、単なる場所ではなく、彼女の運命を大きく変えた、特別な場所として認識される。近くに鹿に似た動物が近くに現れるが舞華はゆっくりと手を伸ばし、動物の額に優しく触れた。その瞬間、動物の体から、光が放出され、舞華の手に吸い込まれていくのが見えた。舞華は動物から魂が抜けたのを見る
「思えばあの時もこんな感じで能力が発現したな、幼かったからその時は面白がってたけどこれが死神の力と知ったときは責任を負うことになったな」その後黒いフードの男が現れる。黒いフードは、彼の顔全体を覆い隠しており、何も見えない。そのフードから、不気味なオーラが漂っている、男の隣に、突然現れる。彼女の存在感は、圧倒的で、周囲の空気を変えるほどの力を持っている。彼女の目は、鋭く、冷たく、何かを企んでいるかのような印象を与える
「何者?」怜也は突然現れた、二人組に驚きを顕に言う
「警戒するのも無理はない、私はワルプルギスの一員、風紀執政官、クラニオ・アズラエル」フードの男ことクラニオは落ち着いた声で言う
「同じくワルプルギスの一員、風紀執行官、ラモル・サリエル」魔女風の女はハキハキと言う。クレティアは、クラニオとラモルの突然の出現と、彼らの威圧的な態度に、警戒心を抱いている。彼女は、彼らの真意を疑い、鋭い視線で、二人の様子を伺っている。
「その2人がワタシ達になんの用かな?」クレティアはハキハキと尋ねる
「怜也、そして、クレティア、君たちに伝えることがあってね、君達は神格者を目指すならこのまま燻ったままじゃ駄目だな、段階を上げなくてはならん」クラニオは、怜也とクレティアの潜在能力の高さを認識しており、彼らを更なる高みに導こうとしている。彼は、彼らが神格者になるための、具体的な計画を持っている
「神格者って確か、生きながら神になる者のことだよね、怜也とクレティアさんが目指してるって!?」舞華は、神格者という概念に、強い驚きと、戸惑いを覚えている。彼女は、これまで、そのような存在を想像したこともなかった。
「そうだな、我々についてきてもらおう」ラモルはハキハキと言う
「ついていく前に意図が分かりません、私達を利用する気なのか、それとも別の意図なのか?」怜也は、舞華とクレティアのことを考え、彼らの安全を第一に考えている。彼は、クラニオとラモルの提案を受け入れる前に、十分な情報を集め、状況を判断する必要があると考えている。
「意図はこうですよ、アナタたちをワルプルギスの新たな指導者として育成ですよ」ラモルの言葉は、怜也たちにとって、魅力的な提案であるが、同時に、大きなリスクを伴う可能性がある
「それってどう言うことです?」怜也はハキハキと言う
「SMOと言う機関は知ってるかな?」ラモルとクラニオの前には生徒会長のアルと副会長のノアが現れる。アルとノアは、落ち着いた雰囲気で、怜也たちに近づく。
「やあ、怜也くん、久しぶりだね、君達三人がワルプルギスに入る予定ということは聞いているよ、素晴らしい人材が入るかと思うとワクワクするね」アルの言葉は、一見するとフレンドリーだが、その言葉の端々から、彼の本心が読み取れない。彼女の笑顔は、どこか不自然で、冷たさを感じさせる
「会長、本題を忘れなく」ノアは、アルの冗談めかした態度に、わずかに苛立ちを感じている。彼女はSMOの目的を達成するために、時間を無駄にしたくないと考えている。
「ストレートに言うよ、怜也とクレティアはつまり、Special Manage Organization、略してSMOに参加してもらうことになるんだよ、そして、任務をこなしてもらうってわけだよ」SMOの具体的な活動内容、あるいは、任務の内容については、何も語られない。アルとノアは、その詳細を、意図的に隠している。
「ちょっと待ってください、SMOに参加っては確かに優位性は確保されるますが、かなりの責任感を負うことを意味することですよね」舞華は、アルとノアの言葉の裏にある意図を察知している。彼女は、SMOへの参加が、単なる優位性確保のためではないことを理解している。怜也、舞華、クレティアはアルに連れられて統括理事長塔にくる。統括理事長塔はビルを連想される。ガラス張りの近代的なデザインの中に、どこか異質な雰囲気を漂わせている。周囲は都会の喧騒に満ちているが、塔の周辺は静寂に包まれている。アル達はエレベーターに乗り統括理事長室に向かう
「ご苦労、アルさん、下がってよろしいですよ」統括理事長塔の最上階にある、広大な執務室。巨大な窓から、街の景色が一望できる。アレイスターは、大きな机の後ろに鎮座し、怜也たちを見下ろしている。机の上には書類などがある程度。
「怜也、クレティアがここに来るのは予想通りでしたよ。だが、舞華までとはねぇ〜」彼は冷静に、淡々と述べた。その言葉には、わずかな驚きと同時に、何とも言えない余裕が感じられた。怜也は、アレイスターの反応を冷静に観察しながら言う
「何を聞きたいか分かりますよね?」ハキハキと切り返した。
「勿論ですとも、SMOのことですよね。情報なしで任務などを受けるってわけには行かないでしょうしね。SMOは、魔導犯罪への対処、特別な道具の収容などを主にしてます。」彼の声には、力強さと、確信が感じられた。 彼は、SMOの活動内容について、詳細に説明していく。 その説明は、正確で、簡潔で、そして、説得力に満ちていた。怜也、舞華、クレティアは、彼の説明に聞き入っていたアレイスターの言葉には、SMOの活動に対する、揺るぎない自信が感じられた。
「そうですか、ですが、SMOへの加入への答えは?」真摯な表情で尋ねた。彼の言葉には、SMOへの加入への強い意志が感じられたが、同時に、焦りや、強引さはなかった。アレイスターは、ゆっくりと頷く
「今すぐにとは言いませんよ。そもそも、こと急いで決めるとこちらが不利でしょうしね」穏やかな声で答えた。彼の言葉には、怜也の誠実さを認めているようなニュアンスが含まれていた。これは、信頼関係を構築するための、最初のステップだ。怜也は、冷静な表情である
「そうですか、ならば、1日は考える時間が欲しいです。と言うより、おそらくですが、アルカシティでの住処を決めることをしなくてはならないですし」明確に自分の要求を述べた彼の言葉には、焦りや、感情的な揺れは全く感じられなかったアレイスターは、それを静かに聞き終えると「それはもっともですね。良いでしょう、明後日に答えを出してもらいましょう」と、同様に冷静に答えた。二人のやり取りは、まるで、ビジネスの交渉のようだった。その後怜也は、39万円が入った封筒をアレイスターに差し出した。
「あっ、それと、これは払っておくべきですよね、入学金は」彼は淡々と説明した。彼の言葉には、感情的な揺れは全く感じられなかった。舞華とクレティアも、同様に、39万円の封筒をアレイスターに渡した。アレイスターは、それを受け取り、軽く頷いた。アレイスターは、怜也たちが迅速かつ正確に手続きを終えたことに、本当に感心していたそして、彼は素直な表情で言う
「手際良いですね、そういうのは感心しますね」事務的に声をかけた。彼の言葉には、偽りのない賞賛が込められていた。それは、単なる社交辞令ではなく、怜也たちの能力を高く評価している言葉だった。
「では今日はこれにて失礼する」クレティアはハキハキと言い、三人で執務室を後にした。エレベーターに乗り込み、静かに最下階へと降りていく。 エレベーターの内部は、静まり返っており、三人の足音だけが、小さく響いていた。最下階に到着すると、彼らはエレベーターを出て、建物の出口へと向かった。出口を出ると、都会の喧騒が、彼らの耳を包んだ。静かな退場だった。
「クレティア、舞華、明日まではどうする?ホテルに泊まろうにも改めてチェックインしなきゃだしな」彼の言葉には、少し焦りが感じられた
「ねぇ、三人で一緒の部屋に泊まらない?」舞華は明るく提案した。怜也は、舞華の提案に驚き、顔を真っ赤にした。彼は、その提案にどう対応すれば良いのか分からず、言葉に詰まった。クレティアは、二人の様子を冷静に観察していた。
「お前、それどういうことか、分かって言ってるのか?異性と同じ部屋に泊まるってのは…?」彼は焦ったように早口で尋ねた彼の言葉には、責任感と、罪悪感が混ざり合っていた。彼は、舞華とクレティアに対して、責任を感じている。もし、同室で何か問題が発生した場合、彼は責任を負わなければならない。舞華は、怜也の赤くなった顔をみて、くすくすと笑った。
「顔赤いが、もしかして恥ずかしいのかな?かわいい反応するねぇー」彼女の言葉は、いたずらっぽく、からかうようなニュアンスを含んでいた 怜也は、さらに顔を赤らめ、何も言えなかった。クレティアは、二人のやり取りを静かに観察していた。クレティアは、怜也の表情を冷静に見つめるが意味深な笑みを浮かべる
「余は同室は構わぬぞ。怜也、どうなんじゃ?もしかするとこの先は何回かはこういうことはあり得るかもしれぬぞ」と言った。彼女の言葉は感情的なものではなく、可能性として冷静な助言であり策略的なものでもある
「本当に良いだな、オレを同室にしても」怜也は少し緊張しながら言う
「ボクは怜也が変なことするとは思ってはいないし大丈夫だよ」舞華はいたずらっぽい笑顔で言う
「ワタシもお主のことは信じるに値する人物と思ってる、もし、仮になんかあったとして対したことはなさそうだし」クレティアは、意味深な笑みを浮かべながら言う。三人は、ホテルのエントランスに到着し、豪華なホテルの受付カウンターへと向かった。 怜也が代表して、三人分のチェックイン手続きを依頼したところ、受付係は、何やら困惑した表情を見せた。 そして、ホテルの支配人が現れ、三人に、特別な部屋を用意したと告げた舞華は、驚きを隠せない様子で、クレティアは、冷静に状況を把握しようとした。怜也は、予期せぬ展開に戸惑う。三人は、案内係に促され、ロイヤルスイートのドアを開けた。部屋の広さに、三人は息を呑んだ。キングサイズのベッドが一つ、そして、きらびやかな机やタンス、ソファなどが配置され、豪華絢爛な空間が広がっていた。 大きな窓からは、アルカシティの夜景が一望でき、その美しさに、三人は言葉を失った。舞華は、興奮を抑えきれず、部屋の中を走り回り、怜也は、信じられないような表情で、周囲を見回していた。クレティアは、冷静に部屋の状況を把握し、何かを探しているようだった。怜也は部屋の豪華さに目を奪われていたが、ふと、ベッドに目をやると、キングサイズが一つしかないことに気づいた
「ちょっと待って、ベッド一つだけなのか?これ寝るときは3人一緒に寝るってことなのか」彼は、純粋な驚きと戸惑いを隠せない声で言った。
「なんじゃ?ワタシ達と寝ると寝つきにくいのか?それとも初心なだけか」クレティアは怜也の戸惑いを面白がりイタズラっぽく言う
「それともなんか異性と寝ることにトラウマでもあるの?」舞華は純粋に疑問に思い聞く。彼女の言葉には怜也への心配が感じられた。
「だって異性と寝るとかしたことないし、しかも、女性二人とかなんかなおさらなんだから」怜也の声には、戸惑いと、少しの恥ずかしさが混ざっていた。彼は、単に経験不足であることを伝え、特別な意味合いは含んでいなかった
「(これ初心なだけじゃな)」クレティアは、怜也の言葉に、冷静に観察する視線を向けて彼の発言は、単なる経験不足からくる戸惑いだと判断し心の中で軽く呟いた。
「初心な怜也もなかなか新鮮だねぇ〜」舞華は怜也の素直な反応に微笑み素直な感想を口にした。彼女の言葉には、悪意はなく、純粋な驚きと、少しの好意が感じられた。怜也は諦めたように3人で寝ることを受け入れる。そして、しばらくの沈黙が流れ、怜也は、深いため息をついた後、静かに口を開いた。
「なあ、こ、この際だから俺の過去を語っておくよ」。彼の声は少し震えていた。
「お主の過去か、興味深いな」クレティアは鋭い視線を怜也に向けた、彼女の言葉には、強い関心と、少しの警戒感が混ざっていた。
「噂程度には聞いたことあるけど本人からキチンとしたほうを聞きたいしね」舞華は優しい笑顔で言った。 彼女の言葉には、怜也への深い信頼と、彼の過去を知りたいという強い願望が感じられた。 部屋には、緊張感が漂い始めた。
「俺は半吸血鬼の父と半魔族の母の間に生まれた、分類としては亜人間とも吸血鬼とも魔族ともつかなかった、俺は半魔精と分類された。そして、同時期に双子である第二後継者の逸也も生まれた。家庭は一般的な貴族そのものだが、俺は、元々は特有能力が発現しなかった、原因は不明だ」。彼の言葉には、感情の起伏はほとんどなく、事実を淡々と報告しているようだった。クレティアと舞華は、彼の言葉に驚きを隠せない様子だった。
「ちょっと待て、貴族国際交流会の時は能力もちと紹介されたのに」舞華は驚きを隠せない声で言った。彼女の言葉には、不信感と、困惑が混ざっていた。
「話は最後まで聞くものだよ、そして、幼少の頃にあのデュイオとかいうやつの計画のせいで目を潰された、両親は代わりの眼球を探し移植手術を受けて成功した、それから以降千里眼のような能力が発現した」怜也は少しの沈黙の後に衝撃的な事実を淡々と伝えているようだった。クレティアは、事態を冷静に分析していた。
「なるほど、お主から感じる祖龍の気配は手術時に祖龍の血を入れられたからか。祖龍の血を入れることで他者の細胞や脳や神経、内臓を移植しても確実に成功させれる、お主の両親はそれを確証の上でやったと」彼女の言葉は、まるで謎を解き明かすかのように、正確で力強かった。
「クレティアの言葉は真実だよ、そして、俺は小学生の頃に父親によって研究室、開発室、実験室を与えてもらった」怜也は、彼女の分析に驚きつつも頷いた。
「でも、怜也の能力にはこの前の入試の時に偶然見たがザビードの攻撃を阻んだりいきなり爆発を起こしたり、それにデュイオの罰を下す前にもまるで生成するような感じな能力があるがあれは一体?」クレティアは、怜也の能力について、鋭い視線で彼を見据えた。彼女の言葉には、強い興味と、謎を解き明かしたいという意志が感じられた。
「これから話すところだよ、そして、小学生になって数年後に身体のいくつかはライブマテリアルの機械を埋め込み身体をどのくらいかサイボーグされた、だが、中学生の時、さらなる好奇心が出た、地下研究施設に自分の研究室や開発室や実験室、それと手術室以外にどんな部屋があるか、好奇心のまま研究施設の廊下を進んだ、すると、重々しい扉があった、まあ、そこは自分のライセンスカードと父上が残した暗証番号で開いた、そこにあったのはなんと“根源”だ」怜也は、少し深呼吸をしてから、更なる衝撃的な告白をした、彼の言葉は、謎めいた能力と、禁断の扉へと続く物語を予感させた。舞華は、息を呑んで二人のやり取りを聞いていた。
「根源!?その言葉を聞くとはな、まさか、ミクスタッド国以外にも存在してようとは」クレティアは衝撃を受けた、彼女の言葉には、驚きと、強い興味が混ざっていた。怜也は、彼女の反応を確かめるように、自身の体験を語り始めた。
「俺は根源に触れた、そしたら、異空間に吸い込まれグロテスクな魚人、はたまたはソイツの頭上からいきなり棘が現れ貫かれ、そして、先に進むと虹色の光の玉がありそれに触れた途端、虹色の光に包まれ、様々なイメージや記憶みたいなのが流れ込んできた」彼の言葉は、衝撃的な事実と、不可解な異次元体験を伝えていた。舞華は、息を呑んで二人のやり取りを聞いていた。
「そして、暫くして元いた研究施設の一室に戻った、最初は触れたものが根源とは知らなかったが母上の言葉により判明した、だが、父上が放った言葉はなんと神無月家の跡取りを最初に考えたような発言だった」彼の言葉が、家族の期待と重圧を物語っているかのようだった。クレティアは、その言葉に興味深そうに耳を傾け、舞華は、怜也の心情を察しながら静かに聞いていた。
「だが、俺は跡取りになることを一蹴した、それは自身の目的である差別や偏見がないところを作り、混血でも有利に立てる証明をするっていう道とは違うと思って」。彼の言葉には、自己の信念が込められていた。クレティアは、その言葉に驚きつつも、彼の強い意志を理解しようとした。舞華は、怜也の思いに共感し、静かに彼を見つめていた。クレティアと舞華は怜也の過去を聞いたからには自分達も力になりたいと思うようになる
「怜也、お主の過去は分かった、おそらくお主は中学生の時までは一人で戦ってたんだろう、差別や偏見と言った闇とな、だが、もう一人だけで戦わなくて良い、これからは妾達や仲間がいる」クレティアの声には、彼を支えたいという強い意志が込められていた。
「ボクたちも一緒に立ち向かうから怜也。だから、心配しないで」舞華も同意し、彼に寄り添うように微笑んだ。その言葉に、怜也の心に温かさが広がり怜也の心の中に希望が芽生えた。
「クレティア、舞華、うん、分かった、これから先は一人でじゃなく一緒に目指そう」。怜也は、クレティアと舞華の言葉に、力強い決意を込めた表情で答えた。喜びのあまり、クレティアと舞華は怜也に飛びかかろうとした。
「おいおい、それは気が早いだろう」。彼の言葉には、友情と信頼が感じられた。
「なんじゃ、ただの親愛でするんじゃぞ」クレティアは、落ち着いた口調で言った。
「そうそう、ボク達の絆は何があろうと消えやしないさ」舞華も同調するように明るい笑顔で言った。その言葉には、友情の深さが感じられた
場面変わって統括理事長室。静寂に包まれた統括理事長室。広々とした部屋の中央に置かれた重厚な木の机に、アレイスターは腰を据えていた。机の上には、無数の書類と、古びた魔導書、そして、複雑な図式が描かれた幾何学模様の紙が散らばっている。彼の視線は、その図式に釘付けだ。窓の外では、街の喧騒がかすかに聞こえるが、部屋の中は、彼の集中によって生み出された静寂に満たされている。アレイスターは、鋭い眼光で図式を凝視し、時折、指先で図形をなぞる。彼の眉間には、深い皺が刻まれ、その表情は、真剣そのものだ。彼は、膨大な情報を分析し、その背後にある隠された真実を解き明かそうとしている。資料の山から、時折、魔導ペンを取り上げ、重要な箇所に印を付けたり、メモを書き込んだりする。その所作は、無駄がなく、正確だ。アレイスターは、机の上の書類を片付けながら、静かに呟いた。
「怜也くん達に伝えるの忘れてたな、クリミナルデビルのことを」 その声は、普段の落ち着いたトーンとは少し異なり、ハキハキとしていて、どこか焦燥感を含んでいるようだった。 まるで、重要な情報を思い出した時の、僅かな焦りと、責任感の混ざり合った感情が、声の端々に滲んでいるようだった。彼は、魔導ペンを置き、椅子から立ち上がった。背筋を伸ばし、窓の外の街並みを眺める。彼の視線は、遠く彼方を見据えているようで、まるで、今、伝えようとしている情報が、彼自身の過去、そして、未来にまで関わっているかのような、深遠な重みを感じさせた。
「クリミナルデビル…」 彼は、その言葉を噛み締めるように、ゆっくりと繰り返した。 その言葉には、単なる組織名以上の意味が込められているようだった。それは、彼自身の過去、そして、未来に深く関わる、忌まわしい記憶、あるいは、避けられない宿命を象徴しているかのようだった。 彼の表情は、依然として冷静さを保っているものの、その瞳孔には、複雑な感情が渦巻いているのが見て取れた。 それは、怜也たちへの警告、あるいは、切実なお願い、もしくは、避けられない未来への諦念なのかもしれない。 いずれにせよ、彼は、その情報を伝えることで、怜也たちの運命、そして、自身の運命さえも変える可能性があることを、充分に理解しているようだった。彼は、再び椅子に座り、魔導通信機を取り上げた。 怜也たちへの連絡を開始する。 彼のハキハキとした声は、重要な情報を伝えようとする彼の強い意志と、同時に、その情報が秘める危険性を暗示しているかのようだっ彼の次の言葉が、怜也たちの運命を、そして、世界の運命を左右することになるだう。
アレイスターは、怜也からの連絡の返事を受け取ると、満足げに唇の端を上げた。
「怜也くん、なるほどねぇ〜」 その声は、いつもの落ち着いたトーンとは少し異なり、軽妙で、どこか楽しげな響きを含んでいた。まるで、複雑なパズルを解き明かした時の、爽快感と、満足感が混ざり合ったような感情が、声の端々に滲んでいるようだった。彼は、報告書を机の上にそっと置き、背もたれにもたれた。 そして、窓の外の街並みを眺めながら、ゆっくりと言葉を続けた。
「押しつぶされて負けるか、それとも運命を受け入れて勝つのか… 、期待できそうだね」 その言葉には、怜也への皮肉とも取れる含みと、同時に、彼への期待、そして、未来への確信が感じられた。彼の言葉は、怜也の置かれた状況、そして、彼自身の抱える運命を的確に捉えているかのようだった。果たしてそれは何を意味するか怜也たちの運命はいかにハラハラドキドキさせるのは確かである。各自の思惑が交差するアルカシティ、そして、何処かでは蠢く怪しい影、それは不穏な空気を醸し出してる。何が起こるか彼らにも分からない。だが、突き進むべきの答えは見つかるであろう




