episode70.
「ということはアメリカ側の【超越者〇〇】の居場所は掴めないと。。。」
そう話しているのは日本の使徒。ゼウスだ。
「悪いね。こっちはSSSランクが大量にいる上に超越者もまだ、1人残ってる正直、数でも力でもまずい状況だからそっちにまで人を回せないんだ。」
答えているのはアメリカの使徒。【ヘルメス】
ゼウスは今世界に散らばる使徒達と交信していた。
「特に。【ヘファイストス】はもう駄目かもしれない。」
ヘルメスの言葉に「あいつがっ!?」と全員反応する。ヘファイストスはオーストラリアの使徒だ。
「あいつと戦った超越級がかなり強かったらしい。まだ、2時転職の段階だったからお互い相打ちで終わった様だけど。それでも症状の悪化は止まらないんだと」
使徒がまた減る。これが全体の場をより緊張感で高めていく。
「そういえば日本は?アポロンもやられたのにいけんのか?」
そう言うのはインドの使徒。【デメテル】だ。
「正直こちらもかなり厳しい。世界最強と言われる様になった成田がいる。軽くステータスを見てみたがあれはバケモンだ。」
そう言いながらゼウスは頭を悩ませる。
「アポロン神の怒りもまだおさまらないだけでなく楽園の1/5が昨夜成田にやられている。さらに日本にはまだ1人。超越者も残っている。。。」
「それじゃあそっち行こうか?」
そんなゼウスの元へ中国の使徒。【ディオニソス】が
名乗りを上げた。
「【ヘラ】ッ!お前もいくだろ?」
そう言葉を振った相手は韓国の使徒ヘラ。
「いいよ。こっちは超越もいないし退屈だからね」
ヘラも乗り気だ。
「いいのかっ!?」
ゼウスが身を乗り出す。
実は使徒の存在は基本、塔のある国に1人だけだ。
事実、先の戦いで果てたアポロンも
国籍はシンガポールであった。
使徒交流として来日していたアポロンだったが
先の戦いによりゼウスは仲間を頼るに頼れなかったのだ。
「その後でいいからこっちにもきてくれないか?」
そう頼み込むヘルメスにもディオニソスとヘラは承諾した。
「じゃあなるべく早く行けるようにするよ」
そう言ってくれた2人にゼウスが感激していたその時だ。
「ドーーーンッ!」
大きな音が響き渡る。
「な、なんだっ!?」
部屋の扉が開く。
「ゼッ!ゼウス様!交信のところすみません!敵襲です!」
「な、なにぃ?」
予想外だった。しかも一体誰なんだ。
「ゼウス、、、やっぱすぐ行ける様にするわ」
ヘラの言葉に「すまない!」といい。
部屋を出る。
「な、なんなんだこれは、、、」
辺りには煙が立ち上がっている。
三つ巴第2回戦が始まった。
【12使徒】
現在、重症を負ったヘファイストスを除き残り10名
各使徒の統べる土地は下記の通りである。
日本。ゼウス
アメリカ。ヘルメス
インド。デメテル
中国。ディオニソス
韓国。ヘラ
ブラジル。アフロディテ
イギリス。アルテミス
ロシア。アレス
フランス。アテナ
パラオ共和国。ポセイドン




