episode6.
「お前っ!スキルなかったんじゃねぇの!?」
「知らん知らん知らん!なんで?逆に聞きたいわ!」
松田はぎゃあぎゃあと騒ぎ続けている。
とりあえず、めんどくさいので
スキルを見てみる。
【精神操作:E 対象の精神を操る。※等級が低いため1度使うとクールタイム1週間が必要となる。必要MP150】
【感情操作:D 対象の感情を調整。クールタイム15秒必要MP50】
【精神結界:SSS 精神系統のスキルを遮断 常時発動必要MP0】
※HPバーやMPバーの存在もあるとして
ご理解くださいませ。
ご参考までに現時点では
HP12/80
MP100/200
「すげえSSSこれなら大型ギルドにも入れるぞ!どこにする!?【龍】か【悪魔】かそれとも【巨人】か!?」
※大型ギルド・・・
龍・悪魔・巨人の3つのギルドであり
ギルマス含め数名のSSSランクが在籍
※尚参考までにランクはE〜SSSまで存在し
ギルドの頂点にハンター協会が存在するが
これは政治的観点が絡むため実戦判断であれば
協会は3大ギルドのどれにも及ばない。
また、3大ギルドの他に多数の中小ギルドも存在するが
ゲートのランクB〜SSSは大型ギルドの独占状態のためCランク以下の攻略の際に中小ギルドや協会が介入することとなっている。
「ちょ、落ち着けよ!レベル2のEランクなんかだれが連れていきたいってんだよ。」
「でも、、、SSSだぜ!そのスキル!」
「ただの的でしかないぞ。」
「あぁ、そか」
やっと落ち着いた。
持ってきたビールを松田は一気に飲み干す。
時計の音だけが聞こえる。
お互い何も話さない。
そんな沈黙を破ったのは松田だった。
「なぁ、覚醒者測定って1日で終わるんだっけ?」
驚いた視線を向けるも松田は机を見たまま動かない。
「あぁ、1日あれば十分。他手続きもその日の内だから問題ないよ。」
「そっかぁ」
そういうなり、また黙り込んでしまった。
なんなんだこいつはと思いながらも
俺はまた眠ってしまい
長かった1日が終わった。