episode5.リスタート×2
「残念だったなぁ。岡ぁ」
「そいつを捕まえろ!」
ん、、、頭の中で声がする。
「夢か?いや確か部長に、、、」
目を覚まし起き上がる。
そこは見覚えがあるところだった。
「岡ぁ!」
でかい声が耳に響く。
「おいおい大丈夫かよ!とりあえず目が覚めて良かった!で、なんか食うか?」
寝起き早々に色々とまくし立ててくる
そう、、、【松田】だ。
「顔面もぼっかぼかで、気ぃ失うわ。クビなるわで。お前も散々だなぁ。」
「やかましい。てか、ありがとな。助けてくれて」
そう、ここはこいつの家だ。
1K6畳のクッソ狭い部屋。
いつ来てもここは狭い。
「ほい!とりあえずビール!」
「アホかお前」
ぎゃはははははは!と松田が笑う。
だが、ツボった訳ではないのだろう。
すぐに声を消し。神妙な面持ちで聞いてきた。
「何があった。」
少しの沈黙の後、俺は全て話した。
契約書のこと。部長のこと。102人の覚醒者のこと。
「まじか。でもよぉ部長のスキルってそんなすごかったの?」
「すごいよ。特に天秤と締結はえぐかった。」
説明するとこうだ。
天秤A:相手が偏った思考になったときそれを重点的に
意識させる。つまりはYESとなればNOの答えはだせない。ということ。
締結A:契約の解除はできない。契約者、乙の存在が抹消されない限り効力は続く。
「チートじゃん、、、」そういうと松田は
黙ってしまった。
ただ、それでも分からないのはなぜ
俺は耐えられたのかということ。
なんせ、Eランクにジョブはサイコパス。
防ぎようがない。それにスキルもこうみえて
持ってないのだ。だからこそ余計に謎だ。
「もう1回ステータスみてみよーぜ?」
松田の言葉に「そだね」と一言。
「ステータス表示」
【岡 竜弥】レベル2/???
【適正職業:サイコパス】
【スキル:精神操作E 感情操作D 精神結界SSS】
【ステータス:パワー3 スピード2 体力2 感覚1 魔力15 】
「なっなんじゃこりゃぁ!」
「なっなんじゃこりゃぁ!」