episode45.
【スキル:感情操作 D 】
かつて適正職業が【サイコパス】だった頃。
岡が椎名や他のハンターへ寄生するために使用していたスキルである。
それが今は2次転職や度重なる乱発により
下記のように変化している
【スキル:感情操作 SSS】
対象の感情をコントロールできる。
好感度MAXは最愛の人や恩人と認識させるほどであり
不快感MAXは視界に入れただけで吐いてしまうほどの拒絶反応や親の仇と思わせるなど様々だ。
また、一度対象となった者が
仮に一度目の感情操作とは逆の感情意識を抱いてしまった場合、その新たな感情がMAXレベルで固定上書きされる。
さらにその対象に対して感情操作は二度と使用できない。
そう。まさかとは思ったが
現在、椎名は岡に対し好感度MAXではなく不快感MAXなのである。
自分の存在をアピールしたくないほどの拒絶。
これが、新たな【感情操作】のデメリットである。
「僕は一旦離れます。その間であれば大丈夫でしょう。」
岡の言う通り、岡が部屋を出るとすぐ椎名の口が開いた。
「あれはもういませんか?」
呼び方も岡さんからあれである。
「あぁ、もういないよ。」
難波が言うと椎名は泣きながら説明した。
「あんなものを呼び込んでしまいすみません! でも、あれがもし強くなっていたら皆さんのお役に立てると思ったんです。ただ、電話が繋がらなくて。それでダメ元で黒瀬さんに聞いてみたんです。彼女、以前はゲートに入ることも出来ないぐらい怖がっていたから、、、そしたら」
自分の知らないところで黒瀬も成長していた。
ゲートの恐怖を克服し黒瀬も立派なハンターとなっていたということだ。
「黒瀬さんを迎えに言った時、あれから電話がきたんです。だから一緒に呼びました。」
確かに黒瀬も「ちょっとまって!」と言われ
電話する椎名を確認していた。
だが、こんなことになるなんて。。。
おそらく、松田が殺意を持って岡へ襲いかかったことがきっかけだろう。
それにより彼女の感情が揺れてしまい、とどめに岡本人からの殺人の自白。
感情の逆転はここで完成してしまっていた。
「とりあえずどーします。」
ハヤトが何となく言ったひと言だったが状況は深刻だ。
すぐに解決案も浮かばない。
そうしていると
「ドォーーンッ!ガラガラガラガラ!」
何者かがビルを攻撃してきた。
今ので4階から上が吹き飛んだのだろう。
空からの日差しが室内を照らす。
「まずいっ!とりあえず逃げましょう!」
叫ぶ伊黒の背後に人影。
「無理だよ。」そう言うと背後の人影は
伊黒の背中を何かで貫いた。




