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episode34.

「まずは状況を整理しよう」

白川が会議を主導する。


「こちらの人数は難波と椎名さんを加えて11人!当然、松田!お前も入れている。」


よろしくね〜といった感じで難波が手を振る。


「だが、それでも人数差はこちらが圧倒的に不利だ!政府関係者に楽園ギルド!そして最悪、ハンター協会に所属する一般ハンターまでもが敵となる恐れもある。」


これら全てが敵となる。かなり無謀だ。


「そこでだ!」


白川がこちらを向く。


「松田。ステータスを見せてくれ。」


真っ直ぐな視線で白川が言ってきた。

言われた松田は戸惑いを隠せない。


「お前が今までステータスを隠してきたことに対して何か言うつもりはない。だが、今は状況が違う。楽園のやつらとやり合える程の力があれど、今回はチームとして動く。もしそれでも無理なら今すぐ抜けろ」


すぐに返事することができない。

だが、悩んでいても仕方ない。


「分かりました。ただ、期待しないでください。」

そう言うとステータス画面を出し、それを皆へ見せる。


【松田 翔】ランクSSSレベル93/???

【HP60000】【MP18200】

【適正職業:徴収 ※2次転職済】

【スキル:貸付SS 〇3割SS 回収SS 催促A 虚言突破C 差し押さえSSS 】

【ステータス パワー80 スピード80 体力120 感覚MAX 魔力160】

【分配保有ポイント0】


「え」


皆が驚く。


「ま、松田さんなんですかこれ。」

ハヤトが尋ねる。


「ごめんな、こんなんで。」



実を言うと松田が他人にステータスを公開するのも

見たことがあるのも岡を除きこれが初めてだった。


「ごめんなさい。こんな職業でSSSのスキルとはいえ皆さんに比べるとしょぼいですよね。」


松田はこれを本気で言っていた。なにより、先程の皆の戦闘を見ていたことにより自分を必要以上に過小評価していたのだった。


「なぜ、もっと早くウチに来なかった!」

白川が吠える。


「な、なにがですか?」


「何がですか?じゃない!あ、いや!もういい!とにかく松田!いや、松田くん!こちらについてくれてありがとう!」


「はぁ」と返事する間も皆は松田のステータスを

凝視している。


「松田さん、、、感覚MAXって、、、なんすか」

いつの間にかハヤトはタメ口から敬語になっている。


「なにって、250突っ込んだらMAXだろ?ハヤトくん魔力に全振りなんだからもう知ってるでしょ。」


「いや、初めて知りました。」


・・・・皆黙ってしまった。


「ま、まぁとにかくだ!」


白川が会議を進行させる。


「と、とにかくありがとう!うん!じゃあ次の質問だが、他に頼れそうな知り合いとか!誰かいないか!」


無理矢理議題を変える。


すると意外な人物が手を上げる。



「私、1人知ってます。」

それは椎名だった、、、


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