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episode33.

「はぁ?どういうことだ。」白川が尋ねる。


「いや、だからたぶんですよ!似てるっていうかなんというか。」


「はぁぁぁぁぁっ」ため息をつきながら頭を搔く。


「代表、とりあえず行ってみましょう。」

伊黒も呆れてしまっているのかめんどくさそうだ。


「そうだな。とりあえず行くだけ行ってみよう」


一同がエレベーターへ向かう。

誠がいたのは2F。作戦を練った後、即実行できるようメンバーは基本2Fに固まっている。


「チンッ!」とエレベーターが開く。

確かに誰かが暴れているのか、物音や怒声が酷い。


「誰だ!こんな時に暴れやがって。ここをどこだと思ってる。」フロアの一室の扉を開けるなり白川が叫ぶ。


「あぁ!?って白川じゃん」


「な、難波?」


白川の目が見開く。動揺を隠せない。


「てことはここ東京?」


やっと落ち着いたのか難波は暴れるのをやめた。


「初めまして。。おじゃましています。」


暴れていた難波をとめていたのだろう。

難波の体にしがみついていた女性が挨拶をする。


「あ、あぁ。ところで君は?」

気になることも多いが今は1つ1つ解決していこう。


「悪魔ギルドの【椎名】と申します。すみません。いきなり押しかけてしまって。」


※覚えているだろうか。かつて岡のメンターを

申し出て共に行動していたあの椎名である。


「よ、よろしく。で?一体どういうことなんだ。お前負けた筈だろ。」

白川の動揺はまだ抑えられない。


「はぁ!?負けた?うちが?」

やっとの事で落ち着いていた難波の感情がまた上がる。


「いやいや、一旦落ち着けよ。とりあえず何があった?」

白川が両手を前に出し。難波を静止させる。


「うちのギルド員が逃がしてくれた、、、」


どうやら難波の話を聞くとこうだ。


実際ニュースで見た通り

悪魔ギルドはかなり追い詰められていた。

その状況下で1人のギルド員が難波の元へ駆け寄り

こう言ってきたのだという。


「今からあなたを送ります!仇頼みました!」

そいつはブルブルと震えながらも

「君もだ!早くこっちに来い!」と椎名の腕を掴み2人を寄せた。


そうして気がつくとここに居た。という訳らしい。

ちなみに暴れていたのは急なことで混乱していたからというものだった。


だが、わからない。何故ここなのか。


「そういえばそいつ元々ここ出身だって言ってたぞ?」


「ん?ウチの?」


「たしか職業が運び屋だった様な、、、」


難波の言葉でそれが誰なのかを思い出した。


「まさか、小野寺か!?」


急な大声に難波が驚く。


「そうそう!やっぱ知ってた?」


【小野寺 総悟】運び屋である。

確かにいた!実家の家族を守りたいと言い

辞めたギルド員だ。こんな偶然が、、、




「そうか、、、であれば彼の期待に俺も応えるとしよう。」

白川の目が変わる。


「一緒にやるか?」

難波自身もこのまま済ませるつもりはないらしい。


ならば!!


「緊急ミーティングを始める!松田!お前も参加しろ。」


ギルド間での交流はあった。

だが、共闘となるのは今回が初めてだ。


政府とギルドの戦いはここからさらに激しさをましていく。

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