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episode27.

九州・東京でのギルド制圧活動同時刻。


3大ギルド最後の一角である

巨人ギルドが拠点とする宮城県では東京や九州とは対象的に静かで今日も平和であった。


「うらぁっ!」


A級ゲートの中、4人の修行僧が昆虫型ボスモンスターと戦っている。


「この蟷螂!関節部弱いぞ!」


「分かった!なんとか槍で固定してみるよ!」


冷静な敵観察に連携。パーティプレイだけなら

悪魔ギルドでも敵わない。


それから30分後


ようやく倒せた。全員バテている。


「しんどいけど頑張って帰ろう!」


「おうっ!」


誰も愚痴を言わない。

獲得できた魔力石だけを持って来た道を戻る。

素材はとらない。修行に欲はいらない。


ゲートを抜け4人を和尚と地元民が迎える。

「初ゲート攻略。おめでとう。」


実はこの4人ゲート攻略はこれが初なのだ。

ランクもB〜Dと皆バラバラでありゲートランクよりも低い。


楽園のおかげで弟子もこの4人だけになってしまった。

それにこの地でハンターになる人間はいない。

それでもここにいてこの地を守っていこうとしてくれている。

この子達は希望であり我が子同然だ。


「君たちは私の誇りだよ。」

和尚が微笑む。


皆つい笑みが零れる。。。

「平和だ。。。」

今日も幸せな1日感謝します。


その時、「キーーーーンッ!」

突然の耳鳴り。あまりのうるささに耳を塞ぐ。

「な、なんだ、、、」そういうやいなや

突然和尚の体が吹っ飛ぶ。

飛ばされた体は地面に叩きつけられ意識が遠のく。


どれぐらい時間が経っただろう

気を失ってしまっていた。

さっきの耳鳴りがまだ少し残る。


開ききらない目を擦ってから目を開ける。。。


「な、なんだこれは、、、」


辺り一面は荒れ果てていた。

住宅地があった所からは火がのぼり

この地の主張でもある観音像は半壊している。


「弟子は、、、弟子は!」


周囲を探す。おそらく先程の地元民のだろう

衣服の切れ端やちぎれた体の部位。

臓器が飛び散り大地の一部が赤色にそまっている。


「頼む、、、頼む、、、!」


岩陰に袴の一部が見えた。

「良かった!今行くぞ!」


今にも泣き出しそうな顔で弟子の元へ向かう。


が、現実は残酷だ。


「うぉーーーーっ!!」

その場に崩れる。


弟子たちの最後は無惨なものだった。

頭は潰れ、身体には岩が刺さっている。

先程見た足は持っていた武器が膝裏を貫通し

伸ばすしかなかったものだ。


「なぜっ!なぜっ!」涙が溢れる。


地獄そのもの。それ以上の表現は見当たらない。


だが、そんな状況下に似つかわしくない

笑い声が聞こえた。


「グッローー!!何これ!腕?汚ぇ笑」

数名の年寄りを連れた若者が笑いながら

目の前を通り過ぎる。。。



「お、お前かぁぁぁ!」


怒りが爆発した。


その瞬間突如ステータス画面が開く

【隠し条件を達成しました。】

【隠れ職業:□□□へ転職しますか?】

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