episode13.
強くなれる!強くなれる!強くなれる!
そんな期待を胸に俺は今ゲートの前にいる。
ただ、そこに松田はいない。俺、岡竜弥1人だ。
遡ること1時間前。。。
「よしっ!行こう!」
岡のテンションが上がる。
隣にいる松田もかなり乗り気だ。
恐らく先程の動画が2人にとっての刺激になったのだろう。
「ゲートの場所は?アプリにでてるか?」
松田が岡に聞く。
「おぉ!隣の悲市区にちょうどEランクゲートがあるぞ!」
ゲートの所在地はスマホアプリにて確認ができる。
岡達のいる夜露市区からは徒歩で30分圏内
意外にどの市区にも徒歩圏内で便利だが
夜露市区の治安はあまりよろしくはない。
※一応説明しておくがこれはフィクションであり
東京都以下住所に関しては創造のものとなっております。
「よし、行くぞ!」
2人のテンションがさらに上がる。
だが、20分後悲市区手前で不運が起きる。
「ねぇ、金くれよ。」
恐らく10代後半あたりだろう。
見た目のド派手なギャル人3組に見事絡まれた。
これは逆ナン?否、カツアゲである。
女の後ろにはミニバン車が2台。
車に乗る男3人がこちらを見ながら
タバコをふかしている。
一気にテンションの下がる2人に関係なく
3人組は続ける。
「おじさーん?聞こえてる?お金!持ってんでしょ?」3人の中でも無理な厚化粧をした女が
詰め寄ってくる。
「もっ持ってないよ〜。これからゲート行くぐらいなんだし、お金ないよ〜」
松田がかわりに答える。
それを聞いた3人組の目の色が変わる。
「えっ!?ハンター!?マジぃ?うちらも行きたい!」
「えぇっ!行く!?行っちゃう!?」
なぜか松田はノリノリだ。
だが、肝心なことを忘れてはならない。
「君たちハンターの資格は?」
「あるよー」
はいっと差し出してきたもの。それは
ハンターライセンス。
「実は昨日とったばかりなんだよね☆」
そういう1人に松田の態度も変わる。
「えぇっ!?俺も俺も!」
じゃあ行こう!そんな雰囲気で4人は
2台のビックスクーターに乗り出した。
「ちょっと待てっ!」
岡が叫ぶ。
「俺は!?」
「悪いね!」
と松田が返す。
「じゃあ、あのミニバンの人達は!?知り合いじゃないの!?」
岡は必死だった。ここまで来て1人というのに加え
男としても松田に負けたようで悔しかったのだ。
「誰?うちら関係ないけど」
それを聞いてさらに背筋が凍った。
思いっきり指さしたけど、、、
男側に恐る恐る振り向く、、、
俺は、、、笑われていた。
一連の流れを見て察したのだろう。
かなり恥ずい。
その隙に松田達は行ってしまった。
「またな〜〜」
それがまた、腹立つ。
だから俺は今、ゲートの前で1人なのだ。
俺だけ歩いてきた。
「こうなったら、やってやる。」
あいつよりも狩ってレベルを上げてやる。
その思いを胸に1人ゲートへと向かう。
※【ゲート】モンスターの発生地
ゲートを破り外に出ることは無いが
当然、ボスを倒さなければクリアにはならない。
尚、発生より1週間以内にクリアしなければ
【ブレイク】を起こしゲート内モンスターのランクも上がりゲート外へ放出されてしまう。
途中退出は可能であり、武器やアイテムの
見直しの後に再挑戦も可能。
E〜Dランク級のゲートではハンターの育成を目的と
しておりクリア後にハンター協会スタッフの復旧作業にてクリア前に戻すことができる。
永久機関と化したゲートに【ブレイク】は存在せず
ゲート内より発掘した魔力石にて復旧を行っている。




