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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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夢の向こう側へ

 世界の果てに行きましょう


 そうした想いで歩きつづけた


 どこまでも どこまでも


 無人の建物のあいだを抜けて


 森の中を通り


 草原に出ると湖のそばを通りすぎ


 荒れ果てた荒野を黙々と歩きつづける


 その先に果てがあるのだと信じて


 そのときのわたしは まったく疑わない


 そしてそれをおかしいとも思わないのだ


 どんなに歩いていても


 決して疲れない足や身体に


 そんなことよりも先へ先へと歩くのだ


 ああどこまでも そうどこまでも


 世界の果てはどこにある?


 どこまでもつづく見慣れた風景


 気づけばそこは 自分の住む家


 懐かしい 懐かしい


 不思議と そんな感覚を覚えて


 家のドアを開けるのだ


 おかえり おかえり


 なんと懐かしい 見飽きた我が家


 それがこんなにも懐かしく


 安心するなんて


 世界の果ては見つからなかったけど


 自分の家は ここにある




 自分の部屋で目覚めるわたし


 ああ世界の果ては


 のこにある

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