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神保町の香り
本(古本)の町、神田神保町の詩。
地下にある喫茶店(?)でハヤシライスを食べた思い出。
そのあとしばらくして、テレビでその店のハヤシライスが評判だと知りました……
神田神保町には本屋がたくさん
本好きなら、一度は行ってみたいもの
カレー好きも足を運ぶが
ハヤシライスもまた いいものだ
あの本屋 この本屋
古本屋の建ち並ぶ通りを
歩き歩いて 本を探す
午前中に訪れて
昼食後にも 本屋を巡る
夕方まで粘って
探していた本を買う
多いときには十冊以上
持ち帰るのも大変だけれど
その後の本をきれいにする作業
それもまた 味わい深いものである
古い紙の匂いには
人を落ち着かせる効用がある
あの古本屋の集まる町で
本を探した一日
なんとも充実した一日
足を棒にして歩いた一日
古本を手に、疲れも癒える
本の薫りを嗅ぐ週末




