表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/200

劣等感と心の視野

ある心の病を放置した人のなれの果て。

外に向けられる感情は、おのれの内部をどんどん腐らせる。そんな認識。

 あちらこちらと振り向きながら


 自分の思うところも定まらぬ


 自分の求める価値はどこにある


 やりたいこと、期待するもの


 そんな思いにばかり囚われて


 気づけば自分の気持ちにすら軸はなく


 まるで浮浪者か亡霊のよう




 ああでもないこうでもないと


 試行錯誤していたことも忘れ


 いまではすっかり道を見失い


 自分の歩いてきた道のりもおぼつかず


 これから先など見えやしない


 自分が望んでいたものも見失い


 いままで理想としていたものも消え去り


 すべてが失望に変わる




 うつろに彷徨さまよう魂は


 かつて抱いた希望も理想も


 すべて虚像と化してしまい


 自らを偽ることしかできなくなる


 手の届かぬものを見ると


 ねたそねみが心を支配し


 それを拒絶し、おとしめる




 おのれの鬱屈うっくつした感情に支配されて


 自ら求めていたものをも貶める


 かつてそれらは夢だった


 希望だった


 理想だった


 あらゆるすべてに勝るものだった


 それらを手放し拒絶したおまえ




 おまえは自分自身の裏切り者


 人として最も醜く卑しい心


 それは弱さにまみれた魂


 鏡を見るにえずに


 鏡をたたき割るおまえ


 そこにはもう何も映りはしない


 そこに映るものがあったとしても


 それになんの価値があろう




 もはやおまえには何ひとつ


 まともに見えやしないのだ


 あるがままを受け入れられず


 否定に否定を重ね


 自分自身まで否定したおまえ


 疲れ果てた心を引きずりながら


 おまえはおまえに


 火をつける

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ