劣等感と心の視野
ある心の病を放置した人のなれの果て。
外に向けられる感情は、おのれの内部をどんどん腐らせる。そんな認識。
あちらこちらと振り向きながら
自分の思うところも定まらぬ
自分の求める価値はどこにある
やりたいこと、期待するもの
そんな思いにばかり囚われて
気づけば自分の気持ちにすら軸はなく
まるで浮浪者か亡霊のよう
ああでもないこうでもないと
試行錯誤していたことも忘れ
いまではすっかり道を見失い
自分の歩いてきた道のりもおぼつかず
これから先など見えやしない
自分が望んでいたものも見失い
いままで理想としていたものも消え去り
すべてが失望に変わる
虚ろに彷徨う魂は
かつて抱いた希望も理想も
すべて虚像と化してしまい
自らを偽ることしかできなくなる
手の届かぬものを見ると
妬み嫉みが心を支配し
それを拒絶し、貶める
おのれの鬱屈した感情に支配されて
自ら求めていたものをも貶める
かつてそれらは夢だった
希望だった
理想だった
あらゆるすべてに勝るものだった
それらを手放し拒絶したおまえ
おまえは自分自身の裏切り者
人として最も醜く卑しい心
それは弱さにまみれた魂
鏡を見るに堪えずに
鏡をたたき割るおまえ
そこにはもう何も映りはしない
そこに映るものがあったとしても
それになんの価値があろう
もはやおまえには何ひとつ
まともに見えやしないのだ
あるがままを受け入れられず
否定に否定を重ね
自分自身まで否定したおまえ
疲れ果てた心を引きずりながら
おまえはおまえに
火をつける




