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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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54/200

公私の別と現実と理想

ある(友人関係の?)男女の話を切り取って詩に。

 閑散かんさんとした町の片隅


 通りの向こうで手を振るきみ


 仕事帰りの待ち合わせ


 駅には行かず


 郊外へ




 ひとけのない静かな通り


 民家のあいだを抜けて


 小料理屋へ




 日本酒を飲みながら


 誰も興味のない


 金属の話をするきみ




 金や銀よりも


 身近な金属を大切にしろと言う


 ならば身につける物は


 鋼やステンレスにしろと言うと


 きみは金や銀がいいと言う




 酔ったわたしたちは


 憎まれ口をたたきながらも


 空想の中で


 金のかなづちと


 銀のかなづちで


 互いを殴りあった










 * * * * *


 タイトルからは意味がわからないかもしれないですね。

「きみ」という人の職業は、金属を扱う仕事で、その想いが出た話。

 会社的には鉄や鋼が大切、でも個人としては貴金属が好き。そんな感じ。

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