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季節の変化に想う
四季のある国でよかった
そう思います
夏から秋へと変わる風の匂い
季節の移り変わりに感じる空気
それは何度となく繰り返す、自然の呼吸のよう
風の流れが変わり、気温や、その中にふくまれる草木の匂い、花の匂いが感じられる
夏の終わりに北からの風
冷たい空気を運び、緩やかな変化を呼び込む
また季節がめぐってきた
夏の暑い日差しともしばしの別れだ
ベランダに出れば暖かな日差しと、涼しくなった風を体に感じる
澄み切った空に浮かぶ白い雲
季節の移り変わりを確かめる瞬間
わたしの中にも変化を感じている
大きな惑星の中で起こる変化に比べれば、それは小さなものだが
わたしにははっきりと感じられるのだ
秋の匂いを感じると──もの哀しさと、美しく変化する公園の花壇や、街の変化の様子を楽しみにする気持ちが沸き起こる
秋から冬へ、冬から春へ
その移り変わりの中に、毎年わたしがいるということに、わたしは毎回、感謝する
この小さな変化に
この小さな幸せに