3/200
野良猫
買い物に行くと、たまに見かける白い猫
はじめて見かけたころの君は小さく、ガリガリにやせていた
なんどかの季節の移り変わり、君はたくましく生き残っていたね
厳しい環境の中、たった一匹で
なぜだろう? まいにち通っているわけじゃないのに、君の姿をよく見るよ
時間だってばらばらなのに
ぼくが出かけるときを見計らって、道のすみに座り込んでいるのかい?
けどね、君のためにエサを持って行ったときには、君の姿は見あたらない
買い物がえりにばったりと会うこともある
気ままな君の姿を見かけると、なぜだかうれしいんだ
ぼくが呼びかけても、ちらりと視線を向けるだけ。それでもかまわない
君が元気でいるだけで、ぼくはうれしいから
だからまた、姿を見せてほしい
ただそれだけでいいから……
最後の部分がどういった意味か、いくつかの受け取りができると思います。