詩集 ～世界とわたしと、人々と～

ありのままに生きるとは

　ありのままにと言うけれど

　ありのままとは──いったいなんだろう

　ありのままでいいのなら

　あるものは裸で通りを歩くだろう

　ありのままでいいのなら

　あるものは店にある物を持ち出すだろう

　ありのままでいいのなら

　あるものは気遣（きづか）いなどしないだろう

　ありのままでいいのなら

　あるものは理由をつけては暴力をふるうだろう

　ありのままでいいのなら

　多くの人々は──不自由であることを求めるだろう

　ありのままでいいのなら

　せめてわたしだけは、理性をもって生きていよう

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不自由の安定、自由の混沌。

そんな意味あいを詩にしました。

理性的に生きていたい。