27/200
古き城塞の跡で
戦わずして勝つ。
そうした城にも意味があった、そんな詩です。
大きな石を切り出して造られた
高い城壁に囲まれた城
要塞の役割も持ち
領土を守る兵士たちに頼られた城塞
戦いの歴史はその城砦にはなく
敵ににらみを利かせる巨人のごとくに
高台の上に腰を下ろしていたのだ
戦いにならなかったのは
その勇ましい城壁と城砦の雄々しい姿に
敵は怖れをなしたからだ
その城塞には数多くの部屋があり
糧食や武器などが、たっぷりと用意されていた
おお、いと気高い騎士たちも
この城壁の中に守られて
まるで安心しきった子供のように眠るだろう
城塞よ
猛々しい城塞よ
戦うことなく朽ちてゆけ
戦士たちの揺籃としてあれ!
争いを起こさず、望まず
ただ威厳と誇りをもって
山の頂きから人々の営みを見守るがいい
勇壮なる城塞よ
揺籃=ゆりかご。
城砦、これも「じょうさい」と読みますが、あえて「しろとりで」と読みたい派。




