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其は汝の霊にして影
暗喩まみれの詩。
いったいなんのことを言っているか。
そう、それです。
はじめは水晶だった
やがてそれは硝子となり
しまいには石となる
それは路傍の石となり
おまえはおまえを
捨て去ってしまう
水晶も
磨きつづけねば
その表面は曇り
やがては中身も濁って淀む
降り積もる澱が
おまえの水晶を濁してしまう
水晶についた露
放っておけば黴が生え
おまえの水晶は
穢れ、錆びついてしまう
古びた怨念にとり憑かれ
呪いを孕む、穢れた亡霊
大切に磨きつづけた水晶
輝く水晶を、俗悪なるものは羨む
おまえを憎み
襲ってくるだろう
濁りのない水晶を妬む
穢れた石ころの羨望が
どのみちこの世界には
おまえはたったひとり
災いや敵が現れても
気にする必要はない
それらは路傍の石
取るに足らないものだから




