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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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祈り

 絶望的な状況に


 彼はただ祈っていた


 わたしは彼の祈りの無意味さを呪ったが


 それはわたしのものの見方が


 彼の心境にある


 神への帰依きえを理解できないからだ


 弱い心を救うには


 もはや祈るくらいでしか守れない


 このわたしも 弱い人間のひとりなのだ




 それでもわたしは 自分の尊厳も理性も


 神仏に丸投げしようとは思わない


 祈る暇があるのなら


 覚悟を決めて戦えよと


 おのれを鼓舞して 立ち上がる


 困難に立ち向かい


 ゆっくりでもいいから


 再生への道を探すのだ


 そうした意志の出所こそが


 神仏にもっとも近いのではないのか




 ただすがるより


 おのれの意志を貫いて


 恐怖も苦難も 受け入れる


 たとえ弱くとも


 その覚悟だけは失いたくない

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