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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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水の流れ

誹謗中傷や嘘は自分にどんな心理的影響をもたらすか、よく考えてみましょう。

 人の嘘は まるで水の流れのよう


 ひとつの小さな嘘が 個人の口からもれ


 それがひとりでに 大きな流れとなっていく


 心の奥底に隠された 秘密の 恥ずべき想い


 口からいて出た 誇張された言葉


 自分を大きく見せようと


 つい反射的に 口にした(書き込んだ)言葉




 それは心から生まれ


 まるで影がはじめにあり


 そののちから 物体が誕生するみたいな


 偽りから まことが生まれる(嘘から出た実)


 そんな不気味な過誤




 嘘は力であると思うものよ


 それは不義理であり 偽りにすぎないのだ


 否定的な生まれから現れた偽物は


 本物(真実)には勝ちようもない




 もしくは嘘偽りが大きくなって


 自ら流した嘘にのまれ


 濁流となったものが


 自分自身を押し流し


 どこまでも嘘をふくれ上がらせてしまう




 否定と侮蔑の言葉を吐き散らし


 多くの流言飛語となり


 またその汚い言葉の濁流が 時間に広まり


 それは自分に跳ね返る


 自らの信義は失われ


 嘘の流れに押し流された


 けがれた魂魄こんぱく彷徨さまようこととなろう




 虚偽にまみれた魂で


 そこらを彷徨う


 もっとも大切なものを欠落した──影

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