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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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182/200

地蜘蛛

子供は自分の都合ばかり言う。

 壁に下がる 奇妙な網


 壁から地面に向かって垂れる


 謎めいた小袋


 その中にんでいるのは 小さな蜘蛛くも


 なんとも奇妙な住処すみか




 子供たちは その網が破けぬようにと


 慎重にゆっくりと 地面から引き抜いては


 蜘蛛にとっては迷惑この上ない


 家ごと蜘蛛を持ち上げてしまう


 そんなことをしても なんにもならないというのに


 子供とは そうした無意味な破壊行動を


 喜んで行うものであるらしい




 だがまれに


 成人を過ぎてもまだ


 自分の外にあるものを敵視し


 破壊することでしか


 おのれの真偽を見いだせぬ


 子供じみたものもいるらしい


 そうした不健全な精神の持ち主は


 何か理由を見つけては


 他人を傷つけ 他人の物を破壊し


 自分のからっぽの脳味噌に


 快楽物質を発生させて喜ぶのだとか




 彼らのような災いの種を


 子供時代から持ちつづけるものは


 幼稚なまま年齢だけを重ねてしまった


 虫にも劣る 腐った魂の亡者となる


 学ぶことをしなかった魂は


 生きながらに


 地獄の亡者と成り果てるのだ

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