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命の価値
命って、重い軽いと言うけれど
命の重さなんて量れないし
命を見た人なんていやしない
命って、人が言うほど はっきりとしたものじゃない
形も重さもない
それは生命活動という
生き物にあるはずだという
エネルギーであり
存続可能性みたいなもの
ある日とうとつに
その活動が途切れるかもしれない
そこに価値があるかないかなんて
そんなのそれを受け取る人による
生き物は 生き物からしか
その生命活動の持続をするのに必要な
エネルギーを受け取れない
わたしたちが生きるには
生き物の命を奪いつづけなければならない
それは生き物である以上
絶対に避けられない宿命
植物も動物も虫も人も
みんな命ある生き物
そこにある違いなんて
わたしにはわからない




