誤謬(ごびゅう)
結論ありきで 答えを出そうとすること
あらゆる「思い込み」をもつこと
間違いを修正せず、改めないこと
この三つをなくさないと
壊れた玩具みたいに
人は同じ場所をぐるぐると回る
自らの成長をあきらめた時点で
こうした誤謬が 自身の心に降りかかる
人は生きている限りは
間違うものだし
受け入れがたいこともある
だから否定を重ねるというのなら
それはおのれに返ってきたときに
まったくそれとは気づかずに
自らの半身に対して 不服を感じるように
感情から誤謬を繰り返し
同じ場所をぐるぐると回り出すのだ
ひとつの詩が まったくその人物に無価値だからといって
あらゆる人々にも共通するなどと
誰がそんな思い違いをするだろうか?
そのような考えは無思慮であり
恥ずべきものだろう
無知が恥であるというのと同じに
いいや、あるいはそれ以上に
無思慮というものは
人にとって もっともありうべからざる
恥ずべき行いと言えるであろう
内省を放棄した精神性では、ものごとの本質を捉えることはできない。客観的な視点、巨視的な視点。それらを持つことが、人の精神を豊かにする。




