表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

168/200

雷霆(らいてい)

 見たまえ、あの空を埋め尽くす分厚い雲を


 不吉な色をたたえた あの空の様子を


 天は怒り狂っているのか?


 すさまじい稲光と雷鳴


 空を走る雷電が まるで無数の蛇のごとく


 空を駆け抜ける


 空がひび割れて、光の血をほとばしらせている


 悪夢のごとき 自然の猛威




 黒い雲が渦を巻いて 空に広がり 激しく大地を威嚇いかくする


 光と轟音とで 小さきものを震え上がらせる


 青白い筋が 天より大地に渡されて


 雷鳴とどろく 天と地の狭間


 激しい戦いの合図のように


 振り下ろされる 雷の旗音


 光が集いし叢雲むらくもの 輝きとどろく 天理の支配




 閃光と轟音が世界を包む


 大気を震わす 雷の咆哮ほうこう


 その足下で


 小さな我々は 膝を抱えて


 子供のように震えているだけ


 なす術もなく


 天の怒りが鎮まるのを 待っている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ