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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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古い神社

 高台にある 古い神社


 やしろは新しく整備され


 子供たちのために置かれた


 ブランコ、ジャングルジム


 小さな神社にある公園


 そこには昔から神社があった 名残がある




 雨の降ったあとに 水に流されて


 土手のくぼみなどで


 古銭が見つかる


 古び 緑青ろくしょうの浮いた 緑色に変色した古銭


 ときには欠け ときには文字の消えかけた


 小さな古銭




 探して見つかるものでもないけれど


 そうした幼少期の経験が


 時代を越えて 人々の営みを想像させる


 この小さな神社にも ちょっとしたお祭りがあり


 人々が集まって来ていたのだ




 大きな木が 空高くまで伸び


 夏には せみやクワガタ、カブトムシが 姿を見せる


 数年後には そうしたこともなくなるだろう


 しだいにクワガタの数も減り


 だいぶ前に カブトムシは姿を消した




 高台にある 小さな神社


 人も訪れず 子供たちも遊びに来ない


 寂しい神社


 それでもそこには


 静かに人々を見守っている


 小さな神社がある

古銭が見つかる理由は、昔から神社があり、賽銭がこぼれ落ちたから、と言われています。

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