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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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冷たい冬の、三つの詩

 朝起きて 蛇口をひねり


 顔を洗えば


 冷たい水に


 指がちぎれる思い


 目は覚めるが


 手の感覚の消え失せる


 凍える朝



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



 窓の外は 雪積もり


 天気は快晴


 白い息を吐きながら


 手袋をはめて


 外へ一歩 踏み出す


 寒さに震え


 やはり帰ろうとドアを開け


 ゴミ出しに行ってくれと 声がする


 震えながら


 片手にゴミ袋を持ち


 早歩きになる朝



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



 朝の空気は寒く冷たく


 まるで氷を吸い込むように


 肺の中に冷気が入り込む


 吐く息も白く


 この白い息と


 体の中にしみ入る冷気に


 わたしは生きているのだと


 はっきりと実感する

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