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にせもの
偽物でいいという者
ならば彼らには偽物を与え
本物に触れる機会など与えられるべきじゃない
本物を理解できない頭と眼
それを恥とも考えず
本物を貶めようとする愚か者
無知なだけでなく
恥すら知らぬ厚顔無恥
自らを肥溜めに落とし
溜まりに溜まった糞尿で体を洗う者
彼らは汚辱に身を汚し
魂まで腐り果てた
もはや彼らを愛する神は無く
愛情深い神すらも 彼らを捨て去るだろう
偽物は偽物同士で固まりあって
巨大な汚物と化すだろう
罪深き穢れにまみれた魂には
神への祈りを捧げる神殿ではなく
処刑台がふさわしい
罪に罪を重ねては
罪悪の量で おのれが満たされていると
勘違いする愚かな魂
罪が払われるには
死の顕在が必要なのか
偽物の価値について、本物の価値のついて、所有することの意味について。
実はこれらは「美学」に通ずる問題であったり。




