ろくでもない人間とは
ろくでもない人間とは
ろくすっぽ内容を汲み取れない本を読み
わかったような顔をする者のこと
ろくでもない人間とは
正しいものを認められない者のこと
ろくでもない人間とは
事実を認められぬ者
本物を理解せず
偽物をありがたがる者
そして本当にろくでもない人間とは
他人への思いやりのない心の持ち主
愛を知らぬ者のこと
* * * * *
痛烈な批判的精神で書かれた詩。
さまざまな人のありようを見てきたけれど、多くの人は自分の精神については、表面上のものしか理解していない。あるいは「自分はこれこれこうだ」と思い込んでいるだけ。
精神の本質は感情の影ではないのです。
感情の奴隷ではなく、理性や思考や判断を経て成長したものだけが、精神の価値となる。
純文学や専門書を読むことは、精神的な成長にはすばらしい糧となります。
しかし、一冊の本から得た知識のみを盲目的に信じ込むのは、独りよがりな結論でしかない場合が多い。複数の視点から物事を見るためには、多様な専門性が求められるものです。




